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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です。
https://www.biz-up.biz
この度の東日本大震災で
被災された方、そのご関係者の方に
心よりお見舞い申し上げます。
震災の影響がまだまだ各所で残る中、
一昨日ですが、あるお客さまに
メールをもらいました。
そのお客さまとは、
以前メルマガで紹介させていただいた
ヘアーカットサロン エイルさまです。
http://bit.ly/hL5GYb
メールの内容は、
以下のとおりでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
津久井様
いつもお世話になってます
今日は外も温かく気持ちが良い天気ですね
さて、いよいよ今週末に散髪ボランティアに参加してきます
最近大きな余震もあって不安ですが、気をつけて行ってきます
で、もし宜しかったら当方の考えに賛同していただけると幸いです
それは「復興のために」です
今、自分のブログにて今回の「散髪ボランティア」について
書いているのですが(http://ameblo.jp/cutsalonaile/)
ブログにも書いているのですが
「復興」てみんな言ってるけど、何が復興になるのか、復興の為に
何が出来るのかまで考えてる人は少ないと思います
自分は、最初は困ってる人に自分の出来ることで助けてあげようと
思って今回のボランティアに参加することに決めました
でも、助ける喜ばせることは出来るけど、「復興」にはつながらないと
思いました
そこで、無い頭を使って考えてみました
今回のボランティア活動を自分達だけでやるのでなく
現地の地元の理美容師さんと一緒にやろうと思いました
その土地を全く知らない自分達より、知ってる人がやった方が
やる方もされる方も安心しますし、会話も弾むと思います
これが「人の絆」「つながり」じゃないかと考えます
そのお手伝いをするのが、自分達の役目ではと思いました
そこで、もし良かったら津久井さんのメルマガで支援の呼びかけを
してもらえませんかね?
まだ、実際現地に行ってみないと支援が必要な理美容師さんが居るか
どうか判りませんし、何を支援して欲しいのかも判りません、
とりあえず支援体制が出来るかどうかを検討したいと思います
あつかましい内容のメールですみませんが、よろしくお願いします
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は微力ながらも
自分自身の出来ることのひとつとして
メルマガで紹介させていただく約束をさせていただきました。
エイルの井上さんは、
ご自身の持てる技術が被災者の方に
役に立つと考え、実際にアクションを起こされました。
もし、
理美容関係の方で井上さんの考え方に
賛同するという方は、どんな形でも
どんな小さなことでもよいので、
ご協力を私からもお願いいたします。
で、
井上さんのブログを読んで感じたことも含め、
本日は震災から復興に向けて感じたことを
所感としてつらつらと書かせていただきます。
生意気に感じるところもあるかもしれませんが
ご容赦ください。
また、特段役に立つ話でもないので、
興味のない方は読み飛ばしてくださいね。
●
私は井上さんのブログを読んで
被災していない人ができる復興に向けての
アクションは段階的に2種類あると感じました。
・直接的な復興支援
被災者の方のかわりに、
何かを直接やってあげること
・間接的な復興支援
被災者が一日も早く
もとの生活以上に戻れるように
「サポート」すること
井上さんの、
被災地の理美容師を支援することで
被災地の理美容師も一般の人も
本当の意味で復興に向けて一歩を踏み出すという
考え方には大いに賛同します。
魚をつってあげる行為(直接的)から、
魚の釣り方を教える行為(間接的)へ。
そこで大前研一氏などは、
「そのまま復興してはダメ」
と提言しています。
「元に戻す」のではなく、
「新しくつくる」必要があると。
私はこの考えにも賛成で、
だからこそ外地の人間がするのではなく、
被災者の方々が創り上げていく必要があると思います。
外地の人がつくりすぎてしまったものは、
地元の人のものになるとは考えづらいからです。
これは言うまでもなくそうなる(新しくなる)でしょう。
そして、それに伴い物理的な面だけでなく精神的な面も
少しづつ変わってくると思います。
今回の震災、原発問題で
個人的には「利益」の意味が変わってくると思います。
●
震災前まで、
商売において利益が象徴するものは、
「効率」だったのではないかと思います。
効率的にたくさん売って、
効率的に安く生産する、
こうして残ったものが利益でした
(残念ながら「効率的に消費される」ことに
ついてはあまり考えられなかった)。
効率のコントロール権を持つ人が
たくさんの利益を得る時代だったのです。
でも、
本当にコントロール権を持っている人は一握りで、
収入が高い人なども大半がそうした人のおこぼれに
あずかっているに過ぎなかったんだと思います。
で、最近になって
効率ばかりを求めた生き方にみんな疲れてきて、
「そういう生き方って本当にいいの?」
と主張する人なんかも出てきて、
ある程度多様性を認める社会にはなりつつありましたが、
それでも効率追求主義に対して
「生活していくには仕方がないことなんだ」と
大多数が見て見ぬふりをしてきたわけですよね。
日本人がお金の話が嫌いだったり、
お金儲けが好きな人を拝金主義者と揶揄するのも、
何となくこういった背景があった気がするんです。
「働いているのは俺達なのに
(効率のコントロール権をもつ)お前ら
ばっかり稼ぎやがって!」
これがここ数年~10年の動きだったと思うんです。
そこにきて、今回の震災と原発問題です。
東京電力という会社は
現代経済において神様だったと思うんです
(良い神様かどうかは甚だ疑問ですが)。
情報化社会云々と言ったって
電気がなければどうにもならないからです。
それはともかく、
「生活していくには仕方がないことなんだ」
と効率追求主義を容認していた人が
「死んだら元も子もないんだけどー!」
「利益は結局は自分たちを守るものではなかった!」
っていうことになって。。。
「効率的にエネルギーを供給するには
原発が必要だったんです!」
という主張については、
社長が表に出てくる、こないに関わらず
「ウソつけこのやろー!!」ということになりました。
でも、
どう考えても経済活動とそこから生まれる利益は必要。
利益を擬人化するなら、
効率から生まれる今の「利益くん」は超イヤなヤツ。
今後、
利益くんはイイヤツになっていかざるを得ない
(そうしないと多くの人から存在意義を認められない)。
お金を儲けるという行為の正当性は今後、
人間性により担保されざるをえないものに
なってくると思うんです。
簡単に、極端にいえば
「お前はちゃんとしたヤツだから儲けていい!」
「あんたみたいな嫌なヤツは利益をださないで!」
●
じゃあ、
効率を求めることがいけないことだったのか、
ということですが、やはりそんなこともないんです。
私は
原発推進派でも原発反対派でもありませんが、
今後、原発はなくなってほしいと考えています。
だからといって、
原発が悪で必要のないものだったか、
というとそう言うことではなく。。。
必要か不要かを考えるときに大切なのが、
「時代」という切り口だと思います。
原発は必要「だった」んです。
効率が求められる時代だったからです。
さっきも書きましたが、
私たちの大半は効率をコントロールする側ではなく、
効率の恩恵にあずかる側だったわけで。。。
好むと好まざるとにかかわらず
この時代に生まれた人間の宿命だと思います。
それに問題は原発そのものではなく
コントロール権を持つ人間の人間性だったということは、
多くの方が薄々気づいているのではないでしょうか
(だから利益くんはイイヤツに変わらなければならない)。
原発 ≒ 効率
で書かせていただきましたが、
主張の筋は一緒です。
どんな業界にしろ
効率のために人間性が極度に無視されることを
今後多くの人は良しとしないでしょう。
●
時代が変わります
(「時代が変わる」という表現について
私は大げさだとは思いません)。
よく言われることですが、
時代の変わり目には震災や大きな事件が起こります。
そして、
日本が一致団結している今は
辛い状況ではありますが
ある種の希望を感じさせることでもあります。
村上龍 危機的状況の中の希望
http://bit.ly/ifGDAM
ただ、
昨年夏ごろに書かせていただいたメルマガで述べたとおり、
真実はいつも反対側に隠れていると思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
貧乏を知らないとお金のありがたみがわからないということ。
戦争がないと平和の大切さがわからないということ。
感動のストーリーには、誰かの不幸が必要なこと。
そして、死を知らないと生の重さを実感できないということ。
真実は、いつも反対側に隠れているということ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨年夏のメルマガ【第50回】より
http://bit.ly/ekXgIp
今回の震災のような悲劇が起きてはじめて一致団結する、
そういう側面があることを忘れてはいけないと思います。
震災は起きないでほしかったし、
深い悲しみや傷を負った人がたくさんいることは
本当にいたたまれないことだと思います。
でも、
それによりやっと「団結させてもらえた」
日本人の在り方も同時に問題なんだと思います。
とりとめのない生意気なことをダラダラと
書いた自己満足文になってしまいました。
気を悪くされた方がいたらごめんなさい。
今回はここまでです。
津久井
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■発行者 津久井 将信 support@biz-up.biz
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投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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