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2024年最後のコラムとなりました(来週27日から年末年始のお休みのため)。
みなさん、今年はどんな年でしたか?
個人的にはなかなか良い年でした。雨降って地固まる的な感じというか。。。とても忙しかったけど、結果も伴った感じ。というか今までちゃんと仕事してなかっただけなのか?(汗)
そんな今年最後のコラムでは、みなさんをあることにお誘いしたいなと考えております。限定で7〜8名、経営者の方。
その前にコロコロニュース。ひとつだけ。
すごいですねー(棒読み)。9億円でできるしごとに319億円もの税金が使われたうえに、97%が中抜き。マジでいいかげんにしろよ。全員逮捕されろ。
ということで2024年のコロコロニュースはこれで終わり。本題にいきましょう。
●「温泉旅行」に行きませんか(笑)
「お誘いしたいこと」というのは、「温泉旅行」です。
「は?」と思われますよね。もちろんただの温泉旅行ではありません。
12月の頭に経営者の研修旅行で、佐賀の嬉野温泉に行きました。
長崎空港からレンタカーを借りて、8人の経営者で向かいました。車で走ること1時間弱。運転している友人に向かって「ここで事故って全員死んだら、日本のGDPに悪い影響がでちゃうからやめてね」なんていう鼻につくジョークを言ったりしながら(笑)。
旅館に着いてみると、なんと1年半前に家族旅行で行ったときと同じ旅館でした。家族旅行のときは何も知らずたまたま予約して泊まったのですが、まさかそんなホテルにあんなにステキなストーリーがふんだんにあるとは、今回再訪するまで露知らず。
経営者8人、「研修旅行」とお伝えしたとおり、当然ながらただ温泉に入っておいしいものを食べに来たわけではありません。この旅館にさまざまな「経営の勉強」をしにきたわけです。
温泉旅館の名前は「和多屋別荘」。
和多屋別荘は、超がつく老舗の旅館。おしゃれだし高級だし居心地も最高でした。
そんな和多屋別荘ですが、実はそのウラには2度の経営危機を乗り越えて復活したというストーリーがあります。
和多屋別荘の現在の社長は小原社長、超絶アイデアマンでセンスも抜群です。
さまざまな実験的な施策を行っており、多くのポップアップショップを招いたり、ホテルの中に本屋さんをつくったり、ピエール・エルメを誘致したり、シェアオフィスをホテルにつくってしまったり。
小原社長は和多屋別荘だけでなく、嬉野の街すべてを盛り上げています。
嬉野はお茶の名産地のひとつですが、小原社長のプロデュースにより、ブランド化してお茶を飲む体験の価値を向上し、成功しています。
私がなぜ、ここにみなさんをお連れしたいと思ったかというと、理由は大きく2つです。
- ブランディングが学べるから
- 経営が学べるから
ブランディングというものと経営、両方を1か所で学べるという時点で、コスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)がいいのは間違いありません。
しかし本当に主張したいのではそこではありません。
ブランディングと経営をバラバラに学ぶのではなく、そのブランディングが経営にどのように刺さっているかということを学ぶことができる点で、超々々々希少性がある、価値が高いコンテンツになっていると私は考えています。
●ブランディングが学べる街 嬉野
とにかく一緒に行ってもらって体感してもらうのが一番なのですが、和多屋別荘や小原社長がプロデュースしたさまざまなコンテンツは、なにせブランディングがよくできています。
嬉野のお茶をブランディングするために、お茶農家さんを「茶師」としてプロデュースし、今では嬉野だけでなくさまざまな高級ホテルや高級ブランドとのコラボを果たしています。
小原さんからいただいた資料より
中でも、私も体験した「ティーツーリズム」はとても良い体験価値を感じられました。
茶畑の中に舞台のようなものが!
茶畑からは嬉野の街が一望できます
写真が下手すぎてすみません
プロが撮るとこんな感じ(嬉野茶時のInstagramより)
飲食店などに行けば無料で出てくるお茶。小原さんはこの「お茶はタダ」という価値観にブランディングを使ってメスを差し込みました。
ティーツーリズムも、価格だけ見たら決して安くはありません。しかし、これを高いと思う人は、そもそもターゲットではないということです。
そもそも、料金が高いか安いかは欲求の深さが決めます。
図のように、「モノ」がほしいという人の欲求はあまり強く(深く)ありません。なので、ここにかける金額も少ないです。
逆に、体験価値のような強い(深い)欲求を持っている人は高いお金を払う傾向にあります。
たとえば「バッグ」。「荷物が入れられればいい」というモノとしての最低限の機能で十分という人は、バッグに高いお金を払うことはありません。
「モノ」よりは欲求が深い人は、「クオリティ」を求めます。クオリティは商品によりいろいろな切り口がありますが、バッグの例でいえば「デザイン性」がそれに該当します。
ここを求める人は、「モノ」を求める人よりもお金を払います。ダサくて安いバッグよりも、もうちょっと高くてもいいからおしゃれなバッグを使いたい、となります。
つづいてが「体験価値」。これも商品によりいろいろありますが、バッグでいえばハイブランドのバッグとかになります。バッグそのものよりも、「それを持っている自分」や「それを買える自分」に価値を感じます。
なので、金額が安いと逆に意味がなかったりします。
最後が問題解決。バッグの例でいえば「ハイブランドを持っていないとバカにされる」とか。
嬉野茶時は、体験価値を感じられる人をターゲットにしています。その人たちに刺さる「言葉と画(え)」で表現をしています。
小原さんは他にも、旅館の中に本屋さんをつくったり、ピエール・エルメを誘致したり、アイデアと実行力でさまざまなブランディングを行っています(以下2枚の写真は和多屋別荘ホームページより)。
ちなみに本屋さんは、六本木にある有名な本屋さん「文喫」とのコラボだそうです。入場料を払うと店にある本が読み放題、という本屋さんですね。
これらの施策を実際に目で見たり体験することで、ブランディングをリアルに感じる機会が得られると私は確認しています。
これが私が和多屋別荘をオススメしたい理由のひとつです。
●経営、ブランディング、センスのかたまり小原社長は実は◯◯◯◯だった!?
ブランディングされたコンテンツや旅館のたたずまいを見れば、小原社長は「勝ち組」「さぞうまくいっているんだろう」と感じることと思います。
しかし、和多屋別荘の経営の歴史には、二度の倒産危機があります。
これらの話を、小原社長から直々につぶさにお聞きすることができるわけです。「そんなことまで話してくれるの?」というようなことまで。
あまり話してしまうとネタバレになってしまうので、ここで多くを語ることができないのが残念です。
ちょっとだけお伝えすると、さまざまなアイデアを生み出し、実行し、旅館を再建した小原社長。プロデュースするもののビジュアルもセンスに溢れているし、さぞかしエリートと思うと思います。お話すると聡明で穏やかでお人柄もよく、めちゃくちゃステキな方です。
ところが、和多屋別荘の三代目である小原社長は、実はかつて、超絶な「ドラ息子」だったのです。そこからどうやって今のようになられたのか。
旅館の歴史と再建、小原社長の成長など、聞けば聞くほど唸るような話が満載です。
プレゼン資料までご用意いただき、これらの話をたっぷりとお聞きすることができますし、少人数なので質問もいろいろとできます。
なぜ「7〜8名の募集」なのかというと、この小原社長の話をより濃く、近くで聞くためです。実際に小原社長から、「7〜8名が一番いいと思います」とお聞きしています。
一部、見せられる範囲で私が取ったメモをお見せしたいと思います(内容的に正確ではなかったりがあるかもしれません、メモなので。。。)。
- 日本の旅館は売上4億、借り入れ40億とかよくあった。土地があるから(担保)。和多屋別荘は売上◯億に対し借り入れ◯億だった。
- 日本の旅館は社長がアンポンタンで銀行や役所と喧嘩し、もっとアンポンタンな息子に「できるコンサル」がつくのが鉄則。しかし、小原さんは先に自分が◯◯◯◯◯◯。
- 潰れかけの旅館を再生するには「小原さんたちは悪い人ではない」の言葉をいかに社員たちからもらうか。皿洗い、池そうじ、なんでもやる。いきなりコンサルしない。
- 再生期間はだいたい◯ヶ月。
- 目の上のたんこぶ役員を選任(物を言う役員)。小原さんの自分の意志。
- 親族主義の完全撤退。家族が忘れ物を届けるにも◯◯◯。
- 「命をかけて(和多屋別荘の再建を)やります」は理屈抜きに気づいたら言っていた。
- 総勘定元帳を見て3年分(1年5万項目くらい)をすべて見直してPLを作り直した。決算書で見るPLではだめ。社員にPLを見せられるか。相当しんどいが。
- 再建の最初は売上が落ちた。
- 1300年の嬉野温泉、500年の嬉野茶、400年の肥前吉田焼、1718の市町村の中で3つの伝統資産(しかも何百年も前に◯◯◯◯済み)があるのは嬉野だけ。→価値の見せ方がうまい
- 今から2万坪の旅館をはじめたらを試算した。150億くらいかかる。オンボロ旅館だと思ったが、ものすごい価値があるのでは?→価値の切り口がうまい
- 旅館ではない。2万坪の土地の管理人である。プロダクトの最終形態にはこだわらない。→旅館の向こう側
- 2030年観光業は15兆円市場になる。自動車輸出が14.5兆と言われ、外貨獲得で逆転する。
- 多くがビジブルなものにしか価値を見いだせない。たとえば茶葉、たとえば旅館。インビジブルなものの価値を表現できるか、マネタイズできるか。
- 「お茶はタダ」という常識を変える。
- 地方のローカルアセットをどう活用するか。特にインビジブルなもので。インビジブルローカルアセット。
というわけで、他にもメモっていますがここに挙げてもよさそうなものだけピックアップしました。
ちなみに小原社長のお話は基本的には紹介でしか聞けないようです。我々も経営者の先輩に小原社長をご紹介いただき、今回の御縁をいただきました。
何度も熱っぽくいいますが、これ、行かないと本当に損だと思いますよ。
ちなみにまだ日程も料金も完全未定です。応募が多ければ2回、3回とツアーをやりたいと思っています。
小原社長にはお伺いしたときにすでに「ビズアップのお客さまをお連れして同じようにアクティビティ&お話をお願いしたい」と伝えており、了承をいただいています。
いかがでしょう?2025年のできれば1月中に、1泊で嬉野に行き、「ブランディングと経営を学ぶツアー(仮称)」に一緒に行きませんか?
1月だと16日17日とか空いてますけどね(コラムで自分のスケジュールを伝えるとは。。。笑)。他の日程も今のところ空いています(その翌週とか)。
もしも「日程が合えば行きたい!」「興味がある!」「金額いくらくらいになるか知りたい!」などがあれば、お問い合わせください!
お問い合わせはとってもカンタンです!
こちらのグーグルアンケートフォームに必要事項を入れてください(30秒程度)。
さあ、2025年を飛躍の年にするために、ぜひ1月からガッツリ学び、ガッツリ遊びましょう!!!
2024年はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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