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Logo column

2024年07月19日 デザイン メールマガジン ロゴデザイン 【第728回】みんな大好き、車のロゴのリニューアル事例を見てみよう!

さて、本日は札幌におります。本日、明日と北海道でおゴルフを楽しませていただきます。

実は、ゴルフは明日からだと勘違いしており、「前乗りしよっと」と思って本日夕方北海道着の飛行機を予約していたところゴルフは本日からだったことがわかり、慌てて飛行機の予約変更をしました。ギリギリ1席だけ残っててなんとか事なきを得ました(汗)。

そして、すっかり土日がゴルフだと思っていた私は、土曜日の夜も一緒に行く人たちと呑み歩けると思っていたのですが、みんな土曜日のゴルフ終了とともに東京に帰るようです。

私は日曜日の夕方の飛行機が空いておらず(日曜日もゴルフで夕方以降の飛行機にしか乗れないと思っていた)、意味なく月曜日の午前中まで北海道にいます。ホテルも月曜チェックアウトで予約してしまっていました。

結局、みんなが帰ったあとムダに北海道2泊。寂しすぎて死んでしまうかもしれません。

さて、ワタクシ、ゴルフ下手なんですけどもイソイソと経営者の諸先輩方とのゴルフについていくことにしました。

ゴルフってなんで経営者に人気なんですかね?いや、私自身も下手だけど好きなんですよ。やっぱり数値管理とかマネジメントの感覚があるからですかね。

しかもマネジメントしないといけないのは自分の身体ですから、社員よりは言うことを聞いてくれやすい(笑)。

1打2打という僅差の勝負になりやすいことも関係しているかもしれません。私はボーリングのスコアくらい叩くので僅差になりませんけども(汗)。

あとはやっぱり人脈。ゴルフに一緒に行くとだいたい仲良くなれますもんね。普段ではなかなか話す機会すらないような一流企業の社長とも仲良くなれるのが、ゴルフ、麻雀、釣りなんじゃないでしょうか。

私はある経営者団体の麻雀部に所属していますが、そこでは普段なら話せないような方も含め、さまざまな経営者と仲良くなれます。釣りは未経験ですが、やはりそれで人脈を強く太くしている友人がいます。

それにしても、ゴルフは練習をちゃんとしないので一向にうまくならないです。そろそろマジメにやらないと誘ってもらえなくなるかも。

ではコロコロニュース。先日、とんでもないことが起きましたね。ご存知だと思いますが、トランプさんの暗殺未遂です。

日本では大したことがないような報道、またはトランプが有利になって「しまう」という偏った報道がされたようです。相変わらずですね、日本のメディア。

トランプさんに対しての印象を聞けば、その人がテレビに汚染された情報弱者かどうかがわかります。悪い印象を持っている人は、完全にテレビ脳の情報弱者です。うちの親とかそうです(泣)。この世代はテレビに洗脳されている人が本当に多い。

かといって、トランプさんを信奉しすぎている人も危険です。

共通しているのは、バランスを欠いていること。トランプを悪者だと思っていようと、救世主だと思っていようと、バランスを欠いています。

左翼も右翼も目くそ鼻くそのようなものだというのに近いです。これは以前から言っていますが、数学で言うところの「絶対値」みたいなもので、両極のように感じても本質は同じです。左右で言えば、結局はどちらも突き詰めると個人を犠牲にした全体主義に収束していくことになります。

支配者(支配しようとしているヤツら)にとっては右でも左でもどちらでも構いません。その時に利用価値が高いほうを利用するだけです。今は世界的には利用価値が高いのは「左」ですね。

なのでアメリカ・ファーストのトランプさんがジャマで仕方ないんでしょうね。

ちなみにアメリカ・ファーストって「アメリカさえ良ければいい」という意味ではないです。

自分の家族に例えてみるとわかりやすい。家族が飢えに苦しんでいるのに他の家庭に寄付をしたり他の家庭を助ける親がいたらおかしくないですか?自分の家族は自分で守る、それを誰もが実践し、余力で他の家族に優しくすればいいだけです。

日本はまんまと逆行していますよね。世界中に金をばらまいていますから。

それにしてもトランプさんの暗殺未遂も、日本の安倍元首相のときと同じように不可解なことだらけです。

近所でパーティをやっていた人たちがライフルを持った犯人を見つけ、シークレットサービスと警察に報告したのに、ノラリクラリとしてきちんと動かなかったとか、犯人を見つけた狙撃手に狙撃の許可がずっとおりなかったとか(犯人がトランプさんに発砲する前に準備できていた)。

こんなところ(この写真を取れる場所)にピューリッツァー賞受賞経験のあるカメラマンがいたのも不自然な気が。。。まあこれは偶然もありうるか。

さて、本日のお話です。

経営者はゴルフ好き、ということですが、他にも経営者が好きなもの、それが「車」じゃないでしょうか。特に高級車。

本日は久しぶりにロゴのお話。高級車に限らずですが、車のロゴについてちょっと語りたいと思います。

しかも、ここ数年でリニューアルをかけたロゴを中心に話をすすめていきたいと思います。

ではいってみましょう!!

 

●日産自動車

まずは日産のロゴ。最近変わりましたね。と思ったのですが、時が経つのは早いもので、リニューアルしたのは2020年7月だったようです。もう丸っと4年経過していました。

ちなみに前回のロゴから20年ぶりの刷新だったようです。こちらですね。

私、今のロゴ、とっても好きです。

正直、パッと見てもロゴに込められた意味などはわかりません。しかし、圧倒的な造形美を感じます。まあ、だいぶ好みの問題が入ると思いますが、すごく緻密で、でも計算されたなにかというよりも感覚的な気がして、はじめてみたときに「すばらしい!」と感じたものです。

ちなみに私の日産自動車のイメージは、過去においてはよいものではありませんでした。特にゴーンさんが社長になる前。

テレビCM大好きっ子だった私にとって、トヨタ自動車と日産自動車の差はCMからも浮き彫りになっていたと感じます。

トヨタはおしゃれなCMながら、いかにトヨタの車の価値が高いか、機能的な部分のアピールをしっかりしていました。

対して、日産自動車はメジャーリーグに行く前のイチロー(1990年代後半くらい)を「最近はやっている」といった程度の理由で起用し、CMの内容も価格訴求ばかりでした(土日に「日産フェア」的なものをやっててお得だから来てね、的な)。

イチローと同時に川口能活(サッカー元日本代表ゴールキーパー)を使っていたこともあったかと。金に物を言わせる感じ。まあ、あくまで私の記憶によると、ですけどね。

当時は古い企業体質からか、「オッサン自動車」と揶揄されていました。それが、やはりゴーン氏が社長になってから経営体質が変わってきたと感じ、それは車体のデザインにも現れはじめたと感じています。

ただ、ロゴに関してはやっぱり野暮ったかった。先進性とか若さみたいなもの、センスの良さみたいなものはロゴからは感じられなかった。そこに来てロゴのリニューアル。

このロゴ、ほんとに好きです。

 

●BMW

BMWもロゴを刷新していたんですね。知らなかった(汗)。しかもこちらも2020年。

ロゴの流行りってやっぱりありまして、超絶ざっくりいうと、ブリンブリンな立体感を出したロゴと、超ミニマルでフラットなロゴとの繰り返し、という感じです。

iPhoneのアプリアイコンも、デビュー当時はシャドーをつけて立体感を出していましたが、あるときからフルフラットになりました。そのとき、誰もが違和感を感じましたが、時とともにその違和感もどこへやらという感じです。

で、BMWの新旧ロゴは以下のとおり。立体的ブリンブリンロゴから、超絶フラットへ。

黒で重さを出していた部分を透明に(画像では白ですが、実際はこの部分は色を抜いているようです)。黒の持つ高級感を捨てたロゴ。

しかし、高級感が損なわれたかというとそんなこともなく。。。よいロゴです。ここにロゴだけポンと載せるとそう見えないかもしれませんが、実際のロゴの使用シーンを見てみると高級感が損なわれていないとわかると思います。

ちなみにBMWのロゴのモチーフは航空機のプロペラ、というのは半分正解で半分間違いのようですね。

BMWのサイトの解説を要約すると、BMWの前身である「ラップ発動機製作所」のロゴから外周の黒い円を、バイエルン州の紋章から内側の青白の四分円を、これらをそれぞれあわせてつくられたそうです。

あるとき、BMWの広告に「航空機のプロペラがBMWのロゴになっている」という表現が使われます。これがひとり歩きし、「BMWのロゴのモチーフはプロペラ」説が出たようです。つまり、都市伝説的に広まった。

その後、BMW側はこれをあえて否定せずにそのままにします。航空機のエンジンをBMWがライセンス生産することになり、プロペラのイメージが企業イメージとマッチしたためです。当時の広告もBMWのサイトに掲載されています。

こうして、BMWのロゴ=プロペラ説はより一層広まることとなりました。かんたんに言えば、企業公認の都市伝説、みたいな感じですかね。

BMWのロゴの変遷もご紹介(BMWオフィシャルサイトより引用させてもらいました)。

 

●フォルクスワーゲン(Volkswagen)

フォルクスワーゲンのロゴもBMWのロゴとまったく同じ傾向でリニューアルされています。つまり、ブリンブリン系からミニマルへ。こちらですね。

ちなみにこちらの画像でフォルクスワーゲンのロゴの変遷がわかります。

初代のロゴはナチスの鉤十字(逆卍)が入っています。ヒトラーが国民車の生産を命じたからだそうです。鉤十字がなくなったあとも歯車のような造形が残ったロゴでしたが、これも「えぇーいジャマだ!」ということで(?)シンプルに削除。

そのあと1960年にはよくわからない四角で囲まれたロゴになりますが、やっぱちゃうやん、ということで(?)四角はなくなります。

すごく専門的なことをいうと、長年たいして変わっていないように見えるフォルクスワーゲンのロゴですが、微妙に違っています。「V」と「W」の線の太さや白い丸の太さ、色があるところとないところの面積など、こういう細かいところで造形美を探し求めてロゴがつくられています。

おそらく、微調整だけで何十案、下手したら何百案とつくって比較したのではないかと思います(知らんけど)。

 

●プジョー(PEUGEOT)

プジョーもロゴを2021年に変更しています。そう考えると、2020年前後は自動車メーカーのロゴリニューアルラッシュだったことがわかります。

で、こちらがプジョーのニューロゴ(プジョーの公式サイトより)。

このロゴ、どうでしょう?私は正直、ちょっと逆行した気がしてます。いや、ダサくはないんですよ。でもトレンドとは逆行のような。。。以下がその前のロゴ(やはり公式サイトより引用させてもらいました)。

ブリンブリン系からフラットになったことには間違いないのですが、フラット感が悪い意味でないデザイン。つまり、表現としては2次元なのに立体感を感じてしまう、ということです。それであればわかりやすくブリンブリンにしてもいいのではないかと思ってしまう。

また、ライオンの勇ましさがプジョーっぽくない気がしてしまいます。「プジョーっぽい」ってなんだよ、という話なのですが、個人的には超感覚的ですが、プジョーの公式サイトに載っている1968年のロゴのほうがプジョーっぽいというか、良い意味で勇ましすぎないというか。。。

これには「プジョー」という発音が関係していると考えます。「プ」って強さを感じる音じゃないんですよね。良い意味で「ちょっと変わっている」が「プ」の持つ音感だと思うんですよ。それなのにゴリゴリのライオンが出てきちゃうと「らしくない」と感じてしまうという。

というわけで、プジョーは売上を落とすと予測!!数年後に当たってたらめっちゃ自慢します(笑)。

 

●ジャガー(JAGUAR)

ワタクシ、こんなテーマでコラムを書いておきながら、実はそんなに車に詳しくないんです。そんな中恐縮ですが、ジャガーってロゴ変わりましたよね?

かつては飛び出るエンブレムということで、こちらのエンブレムが採用されていたと思います。

こちら、AnkerChannelさんよりお借りした画像

その後、こちらのグラフィック表現になりましたよね(というか、立体エンブレムはこのときにも車体についていた)。

ネコ科のジャガーらしいしなやかさは、ある種女性のセクシーさみたいなものを感じさせてくれていたと思うのです。

それがこうなってくると。。。

もはや「ネコ科のオッサン」と化していると思うのは私だけでしょうか?ジャガーもプジョーと同じように、その「らしさ」を損なうリブランディングだった気がしてなりません。

ちなみにこちらのサイトには「ジャガーのロゴは2つある」とされています。

 

●ボルボ(VOLVO)

実はボルボもロゴをリニューアルしたっぽいですね。それが以下のロゴ。

こちらもブリンブリン系からミニマルフラット系に。みんな同じようなリニューアルをしますね。元のロゴはご存知のとおりこちら。

新ロゴについて、こちらのサイトによると、記事が書かれたのは2021年9月。しかし、街を走るVOLVOのロゴが変わった様子はありません。

文中には以下のように書かれています。

ただ、ボルボはエンブレムを変更するとアナウンスしているものの「いつから」「どうやって」変更するかについては公開しておらず、しかし現地メディアによると、2022年まで現在のエンブレムを使用し、2023年から新エンブレムに切り替えるという報道も。(Life in the FAST LANEさんより引用させてもらいました)

ということは、もしかしたらヨーロッパから変わりだして日本はまだこれから、という感じなんでしょうか?そんなにゆっくりやる意味ある?逆効果では?

もしかしたら、このころの自動車メーカーロゴリニューアルラッシュで謎の存在感を出すために変なリリースの仕方をして失敗したのだろうか、とか思ってしまいます。

 

●ミニ(MINI)

もしかしたら、近年の自動車メーカーロゴリニューアルラッシュおよびブリンブリンからフラットデザインへのミニマル化は、MINIが走りなのかもしれません。こちら、2018年にリニューアルされたそう。

やっぱりアメリカっていろいろと大味なのに対し、ヨーロッパって繊細さを感じますよね。MINIも然りで、ロゴのアイデアとしては今までのものを踏襲しただけですが、やっぱり造形美がすばらしい。

これが車に入ってるとまたオサレ。個人的にイギリスのセンスが好きなのもあるんですけどね。

こちらのサイトにはMINIのロゴの変遷が1分24秒で見られる動画が載っています。

余談ですが、翼をモチーフにした自動車メーカーのロゴは意外にも多いです。この3つとか。

 

 

 

●シトロエン(CITROEN)

シトロエンもひっそりとロゴを変えていたようですね。2022年に発表されていました。

  

新しいロゴの実装は2023年後半、とこちらの記事には載っています。が、街で見かける様子はまだないですね。。。街ではいまだにこちらのロゴのシトロエンが走っている感じです。

やっぱりブリンブリン系からミニマルフラット系に変わっています。というか、私の中ではシトロエンはこれなんですけどね。

シトロエンのオフィシャルサイトでは、過去のロゴの変遷がGIFアニメーションっぽい動画になっていて面白いです。こうしてみると、今っぽさもありながらかなり原点回帰したロゴになっているようです。

 

●ランボルギーニ(LAMBORGHINI)

実はランボルギーニもロゴを20年ぶりにリニューアルしました。しかも、2024年に。それがこちら!

正直あんまり変わってないですね。微妙に曲線を触ることもほぼなく、ただ牛の立体感がフラットになっただけ。

そしてこちらもプジョーと同じようにデザイン自体はフラットでも影を表現してしまっていることで立体感も感じるという、中途半端な変更になってしまいました。

ちなみにランボルギーニのロゴはなぜ闘牛かというと、フェラーリに対抗して説と創始者がおうし座だった説があるそうですね。実際にエンツォ・フェラーリとランボルギーニの創業者は因縁もあったみたいですし。

というわけで、車に詳しくないワタクシがお届けした、車とロゴのコラム、いかがでしたでしょうか。

なんとなくの思いつきでコラムを書きましたが、調べてみるとロゴリニューアルラッシュがここ数年で起こっていたことがわかり、はからずもテーマとして十分語れる回になりました。

車とロゴは切っても切り離せないですね。

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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