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2024年01月19日 コピーライティング デザイン ブランディング メールマガジン 広告 【第704回】「よくやろうと思ったな!」面白いプロモーション特集

本日は、1月13日(土)です。

みなさんがこのコラムをお読みになるのは、早くても1月19日(金)だと思います。「君がこの手紙を読むころには、ぼくはもう機上の人」的なニュアンスで書いてみましたが、実は今(1/19)ロンドンにいます。

というわけで、1月も年初から相当なバタつきがありまして、昨日(1/12)コラムを書いたばかりなのに、いそいそとまた今日(1/13)書いているというわけです。

なんだか時系列がメチャクチャな文章ですね。

なぜロンドンにいるかといいますと、2人の息子に世界を見せるためとでもいいましょうか。。。

長男(高2)は私の影響で中学までやっていたサッカーを辞め、これも私の影響で高校からは軽音楽部に入ってしまいました。そして彼が好きなのは、レディオヘッドというイギリスのアーティストです。私が大学生のころによく聴いていたアーティストです(今も活動している)。

そんなイギリスかぶれになってしまった長男ですが、今回はもしかしたら高校卒業したらロンドンに行くかもしれないという長男の下見も兼ねています。しかし、頭のほうはそんなに良くないので、果たしてイギリスの大学になど留学できるのでしょうか?

また、私が20年以上前にデビューしかけたバンド(某大手からアルバムを出しました)の次に組んでいたバンドが、ボーカルがイギリス人、ベースがフランス人、ドラムが日本人の女子、という変わったバンドだったんですね。もちろん活動は日本でした。

今回は、そのときのボーカル(イギリスに帰ってしまった)に会いに行こうと思っています。その奥さんは日本人だし、子どもたちの年齢も近いです。

まあ、私は英語があまり分からず、そのバンドのときもずっと愛想笑いをしていただけなんですが(笑)、長男が日常会話くらいならできるようなので(なぜか英語が好きで得意)、長男にすべて仕切ってもらおうと思います(笑)。

しかしですね、今後の日本は、というか世界は、簡単に海外にはいけないような時代が来るのではないかと思っています。病気を起こしておいて緊急事態だと騒ぐ国際組織や戦争などの影響により。。。

なので、海外に行くのは、特に子どもたちが海外を見るのはラストチャンスくらいなのではないかと、ただの勘ですが思っております。

というわけでコロコロニュース。コロコロニュースも1/13時点のものとなっておりますのでご了承ください。

なんかもう、伝えたいことはいろいろあるんですが、今日は税金のお勉強系。しかも動画は森永卓郎さんと康平さんの森永親子より。どれもFacebookの動画に飛びます。

「税は財源ではない」これはもう、めっちゃわかりやすい!

これもわかりやすい!

結局、税金って「財源」ではなかったんですね。ずっと騙されていた。インフレやデフレの調整弁に過ぎなかったという話(日本の場合は)。

わざと国民を貧乏にしています

増税の必要性を訴える詐欺トークを解説

最後はこちら。税金のお勉強系ではないですが、私が海外にはなかなかいけなくなると思う理由のひとつです。

これと緊急事態条項セットで奴隷化完了

思想の強いハッシュタグ#がついてますが(笑)、でもまあそういうことと思いますよ。そろそろ本気で考えないと。。。さあ、どうやって生きていきましょうね。最後にこちらの動画をご覧ください。

ぜひ見て。私も騙されました(You Tubeに飛びます)。

面白いですよね。人間って、見たくないものを見ない、見たいものしか見ない、というバイアス(確証バイアス)がかかります。

なので、私のように「このままでは世界はヤバイよ!」と言っている人間もある程度確証バイアスがかかっていますが、「世界の偉い人や日本の政治家がそんなこと(人を殺したり国をおかしな方向に持っていこうとしたりわざと戦争を起こしたり)をするわけないじゃん」というのも完全に確証バイアスです。

対策としては、以下の方のツイートがとても参考になるなと思います。

元のツイートはこちら

というわけでコロコロニュース終わり(長い)。

さて、先ほどのYou Tubeの動画ですが、なかなかおもしろい動画でしたよね。

本日は、先ほどの動画のような、ちょっとおもしろい広告やプロモーションを特集してみたいなと思います。

たとえば有名なレッドブルのマーケティングの話を、竹花さんという方が短い動画で開設してくれています。

 

●レッドブルのゲリラ・マーケティング

先ほどお話した竹花さんの動画が以下です(ショート動画です)。

レッドブルのマーケティング戦略

これ、本当に秀逸な戦略だと思う。すごいな。。。レッドブルってタイの会社なんですよね。

このコラムでも何度か解説していますが(そして前回の「用語集」にも出てきましたが)、レッドブルはエナジードリンクの「進化系」ですよね。

進化する前のエナジードリンクは何かというと、オロナミンCやリポビタンD、その他のいわゆる滋養強壮ドリンクでしょう。

なぜレッドブルが進化系になり得たか。それは「スタイル」を売ったからです。竹花さんの動画でもあるとおり、若者のカルチャーシーンに仕掛けていったわけです。スノーボードやサーフィン、BMX、eスポーツなどにもスポンサードしていますよね。

スタイルによって進化系になった商品、古くは、今でこそ定番になったあの昔からある商品も実はそうでした。それは、「日清カップヌードル」です。

カップヌードル以前のインスタント麺は、チキンラーメンが業界初でしたが、ほぼ「袋麺」でした。

丼くらいはすでに各家庭にあったわけですが、「丼がなしで食べられるなんて何の売りにもならない!」という社内の批判に対し、ハシではなくフォークで、そして「街で食べ歩ける」という「スタイル」を売ったのが日清カップヌードルだったのです。

日清食品の安藤百福さんを題材にしたNHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」では、カップヌードルの誕生シーンで、「丼がいらないだけのラーメンなんて売れないわ!」と批判してきた主人公の友人に対し、「ラーメンやない!ヌードルや!」と主人公が熱っぽくいうシーンがあります。

これは、「おいしいこと」や「便利なこと」という機能を超えたもの=スタイルを売っていることを説明するに十分な、印象的なシーンでした。

余談ですが、レッドブルの竹花さんの話の中にも「ポピュラリティバイアス」という種類の「バイアス」が出てきますね。

 

●賛否両論らしいけど個人的にはすごいと思う広告

つづいてはこちらです。なんぼやさんという質屋さんの広告。

これ、面白くないですか。私は好きです。賛否両論あったらしいですが、こんなことで批判をするような心の狭い民族に成り下がってしまったか日本人!

批判されるのはなんぼやさんではなく、元カレからのプレゼントを売りに来る女性でもない。プレゼントをした男性の自己責任ですよね。

まあ、批判しているのもプレゼントをした男性たちとは思えないな。男性たちもそれくらいはわかっているでしょ。なので批判は気にする必要ないと思います。

ただ、心配なのは「恋人がサンタクロース」をパロっている点。これってどの年代まで通じるんだろう。。。個人的にはスマッシュヒットですが。。。

 

●イケメンのゴッホ

つづいてはこちら。メガネブランドのKelopticの広告です。

こちらはフランスの広告代理店がつくったものらしいです。これも面白いですね。こういうアイデアを出すの、大好きです。

どの商品、どの会社、どの業種にでも当てはまってしまう抽象的な「きれいで批判も受けないそれっぽい広告」が多い中(特に日本)、これは「メガネ」という商品でないと成立しない広告です。

そして、メガネ業界でこのアイデアを一番にやってしまえば(認知させてしまえば)、もし他のメガネブランドに真似られてしまっても、あとは二番煎じ、パクリという印象を与えられますからね。

その商品、その業種、その会社ならではのアイデアを一番に実行する重要性を教えてくれる広告です。

 

●エスカレーターネタいろいろ

エスカレーターをつかった広告アイデアをいくつか紹介します。まずはこちら。カミソリメーカーのもののようですね。

乗っている人を毛に見立てているのかな?とにかく目を引くことは間違いないですね。

つづいてはこちら。ジェットコースターになっています。

これは面白い。髪型がいろいろと変わっていくんですね。ヘアサロンの広告のようです。

どれも、エスカレーターの独特な動きを活かした広告になっていることがわかります。アイデアの見せ所です。

 

●天使と悪魔

つづいてこちら。何の広告かはパッとはわかりませんが、わかるとアハ体験となりずっと記憶に残りそうです。

こちら、修正液の広告らしいですよ。

間違えて書いた文字も修正液も、「擬人化する」というのが秀逸なアイデア。天使と悪魔を「擬人化」というのか知らんけど(笑)。

この画(え)の構図や「天使や悪魔で表現する」というのは、これをつくったクリエイターさんは一発で思いついたのだろうか。

ところで、なんでいつもこういう系の描写って天使が女性で悪魔が男性なんですかね(笑)。

 

●官能的で能動的なQRコード

男性陣がちょっとドキッとするような広告をご紹介。

QRコードって、能動的に読み取ることは個人的にはほとんどありませんでした。

決済で使うからとか、連絡先を交換するから、ということで使うのはちょいちょいありますが、「よかったらここ見てください」的に広告で使われているQRコードを自分から読み取りにいった記憶はほとんどないです。

しかし、これは男性陣なら能動的に読みにいってしまうのではないでしょうか(笑)。

え?私ですか?はい、読み取ろうとしましたよ(照)。画像の解像度が低くて読み取れませんでした(笑)。

 

●うまいとは思うけど。。。

つづいては漢字検定の広告。こちらです。

うん、まあ面白い。面白いとは思うし、うまいこと考えたなーとも思いますが、なんか忘れそう。何ヶ月か後に見たときに、「見覚えあるけど、どこの広告かは忘れた」とかなりそうな気がしています。

個人的にはこちらのほうが好きです(笑)

この方向性で、似ているのに意味が真逆、みたいな漢字をたくさん探して広告にしていったほうが面白い気がする。ただの同音異字ではなく。。。

 

●これはステキです

これはちょっと感動を覚えましたね。花王の「キュキュット」の広告。

うちのオカンもぼくの弁当を高校3年間つくってくれたし、ヨメも今高2の長男の弁当をつくっています。これ、地味に毎日大変なんだろうな。

この広告をプランニングしたのって男性かな?女性かな?なんてこともちょっと気になりました。

あとお弁当ネタでいったらこれも感動しますよ。

TikTokに飛びます(2分弱の動画)

 

●シンプルでストレートだけどやり切っている

つづいては餃子の王将の広告をご覧ください。

アイデア自体はシンプルでストレート。こういっちゃ失礼だけど、思いつきやすいアイデアだと思います。

ポイントは2つあって、ひとつは重厚感のあるクリエイティブで、シンプルなアイデアが安っぽくなることを上手に防いでくれている点。

もうひとつは、ここまでやるのかっていうくらいやり切っている感があること。それがこちら。

実際の将棋セットまでつくっちゃうって、広告のクリエイティブの時点で出ていたアイデアなのか、それとも広告を出してから派生で生まれたアイデアなのか気になるなー。

 

●動的広告とでもいいましょうか。。。

次がこちらですね。海外より、ペットのノミやダニの薬を販売しているFrontlineの広告だそうです。

これ、何mか上から撮影した写真です。人をノミやダニにたとえていますね(笑)。人が動くことで広告の表情がちょっと変化するので、「動的広告」って言えそう。

ただ単に印刷物を床に貼ったり看板に出したりするよりも、こうして表情が変化する広告になっているほうが、どうせ同じコストをかけるならいいですよね。

 

●これもコストは同じ

デンマークのコペンハーゲン動物園の広告だそうです。インパクト大ですね。

よくよく考えてみましょう。これも実は通常のラッピングバスとかかるコストは同じ。アイデアがコストゼロとは言いませんが、少なくとも制作にかかるコストは変わらないんですよね。

だったらどちらの広告のほうがよいですか?

 

●汚い水を売る

こちらはユニセフのプロモーションです。You Tubeでの3分ほどの動画です。

「DIRTY WATER」の自販機(3分ほどの動画です)

簡単に説明すると、水の自動販売機を街なかに設置するのですが、そこで売っている水は世界中の水に困っている地域で使われている水です。当然汚いです。

汚い水を買う=ユニセフに寄付することで、こういった水に困った地域での開発、インフラ整備が整い、多くの人がきれいな水を飲めるようになりますよ、というプロモーションです。

ワタクシ、個人的にはユニセフという組織を信頼していないんですけども(毒)、これは面白い試みですね。あとは寄付金がちゃんとそういったエリアに使われることを願います。

 

●ウギョーってなんだよ(笑)

最後はこちら。以前このコラムでも紹介したことがあると思いますが、私の大好きな企業のプロモーション動画。日本建設工業さんです。

セツ子!!(30秒の動画に飛びます)

私、大好きなんですよね、このくだらなさが。「ウギョー」ってなんだよ(笑)。

というわけで、さまざまな面白い広告、プロモーションを紹介してみました。

こういう広告をやるのは、経営陣の「勇気」みたいなことが必要だと思います。多くの人たちが無難でありきたりなことを選択しがちな中で、こういうプロモーションができるのって、日本人の場合は特に「勇気」がいるんですよね。

そういう勇者の方々、お待ちしております。一緒に面白いプロモーション考えましょう。

【出 典】

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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