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2022年10月14日 メールマガジン 人財 経営 【第643回】「訓練なき教育」は「宗教」、「教育なき訓練」は「人間の機械化」

本日はコロコロニュースから。本編が長いので短めに。。。

とんでもないことがわかってしまいましたね。

ワクワクするお注射で有名なファイ●ー社ですが、とんでもないことが公表されました。

なんと、お注射にコ□ナ感染防止効果があるかの実験を一度もしていない、ということがバレたのです。打ったら感染を抑制できるかの実験をせずに市場に流通させ、半ば強制的に打たせたわけです。

元のツイート(動画あり)はこちら

ねえ、これ犯罪ですよね。ファイ●ーだけじゃなく、推進している行政も犯罪行為ですよね。

ね、だからいってますよね。2020年6月ころから。お注射がまだ市場に出回る前から「ヤバいからね」って言いましたよ私。

感染予防効果がないのに「思いやりワク◯ソ」とか、誰への思いやりなんだよ(笑)。「反ワク」とかいってディスってきたヤツら、弁明しろい!河野デマ太郎は「全責任は私が取る」って言ってましたけど?

と息巻いておりますが、本題です(急に)。

本日はひとつのネット記事をもとに、「人材」について考察してみたいと思います。

そのネット記事がこちら。

「一流大学卒も三流卒も10年後の成果に差はない」日本電産・永守重信が偏差値よりEQと確信した衝撃データ

記事はプレジデント・オンラインのもので、著者は日本電産の永守会長です。名経営者のおひとりですね。

簡単に記事を要約してみます。

  • データを取ると、一流大学出身者も三流大学出身者も入社後10年ほどの時点では仕事の成果に大きな差がないことがわかった。
  • 偏差値の高い大学の出身者には真摯に学ぼうという気持ちが薄く、成果をあげられない者も多かった。
  • 同じ入社年次でも、三流と呼ばれる大学出身の社員のほうが活躍していることもあった。
  • 一流大学を出ているのに成果をあげていない人は、与えられた仕事はうまくこなすが、自分から率先して仕事を取る、創意工夫する、状況の変化に応じて自ら判断することが少ない。いわゆる「指示待ち族」。
  • 偏差値の高い低いにかかわらず、何かに打ち込んできた人や個性の光る人は、何でも前向きに取り組み、人が嫌がるような雑務もこなす気概がある。
  • こうした人たちは、自ら問題意識を持って仕事に臨むため、みるみる実力をつけていき、入社してから数年後には大きな成果を出している。
  • 結局、偏差値が高い大学を出たからといって、社会に出てから活躍できるというわけではない。
  • 一流大学の出身者には、自分の意志ではなく親の希望で他人から言われた通りに勉強することを優先してきた人が多い。
  • そういう人は「自分はこれから何をすべきか」「自分の強みは何か」ということを考えられないのではないか。これがブランド大学至上主義の大きな弊害。
  • 社会に出て直面するのは、試験のように正解のはっきりした問題ではなく、正解のはっきりしない問題だ(ときには正解のないこともある)。
  • おとなの言う通りに小さな頃から詰め込み教育を受けた人は、誰かの言う通りに行動することには慣れているため、上司の指示通りに仕事をこなすだけになってしまう。
  • こうした指示待ち族の蔓延が、リーダー不在の日本社会をつくり出しているのではないだろうか。
  • 人間の能力には知能指数の「IQ」と感情指数の「EQ」の2つがある。
  • IQの高い人は知能が高いため、学校のテストでは有利で、これまでの日本企業でもIQの高い人材が重宝されてきた。
  • しかし、IQの高い人材が社会に出て成功するとは限らない。
  • 時代の変化とともに、求められる人材は知能が高いだけの人材から、人間としての総合力(≒EQ)が高い人材に変わってきている。
  • EQとは感情の豊かさを表す能力のことで「心の知能指数」。意欲や矜持を生み出す原動力になるものであり、まさに人間力といえる。
  • EQが高い人は行動や言葉によって人を感動させることができ、共感能力にも優れている。困難な課題にぶつかると、ほとばしるような熱意で最後までやり抜く。
  • 今後、AI化が進めば、こうした人間力がより必要とされるようになるはずだ。
  • IQには遺伝的な要因が大きく影響しているため、努力しても簡単には上がらないが、EQは努力や経験によって後天的に伸ばせる。
  • EQの高い社員とやる気のない社員の成果の差は100倍以上。
  • 社員の意識改革で赤字287億円の企業を1年で150億円の黒字にした。
  • 成果を生む根源は「従業員のやる気」、情熱と教育がすべてを決める。
  • 人間の潜在能力を生かせるかどうかは、このEQを伸ばせるかどうかにかかっている。

記事がボリューミーなため、ちょっと長い要約になってしまいました。他にもいいことが書いてあるのでぜひ記事を読んでみてほしいです。

本日はこの記事から、以下の3つのテーマについて語ってみたいと思います。

●学歴と仕事力は関係ない?
●IQとEQからわかる4つのタイプ
●社員教育は必要か?

 

●学歴と仕事力は関係ない?

学歴が高いからといってその人が仕事ができるとは限らないし、逆に低いからといって仕事ができないとも限らないということは、多くの人が体感的にわかっていることではないでしょうか?

私は世間一般でいうところの高学歴の大学を出ています。横浜国立大学(通称「横国」)と言われるところです。

だから私は頭がいいということが言いたいわけではありません。

私が通っていた高校は偏差値50前後のおバカ高校でした。女性が耳にピアスを開けるのが流行りはじめたころ、すでに入学時にへそにピアスを開けている新入生(男)がいました。そいつは入学して3日くらいで学校を辞めてました。先輩は円の面積の求め方がわからずに専門学校の入試に落ちていました。そんな学校です。

1年浪人しても三流大学の夜間にやっと合格するレベル。それでも受かれば御の字で、だいたいの人が浪人中に素浪人になっていきます(進学を諦める)。

諦めてもその後まじめに働けばいいのですが、そうでもなく、将来のことをきちんと考えられない人が多かったです。近隣にある高校受験の塾からは「あの高校には行くな、ろくな人間にならん」と言われていたそうです。

しかし、面白い人間はいたんですよね。変わっている人が多かったというか。将来を考えていない代わりに、「今を生きている」ヤツ。というか「今しか生きていない」みたいなヤツ(笑)。こういうヤツらは突拍子もないことをするので本当に面白いし、ある意味勇気があるなと感じたものです。

大学に進学したとき、バカ高校からまぐれで合格したというコンプレックスから、私は生まれてはじめて授業の「予習」をしました。

入学早々の英語の授業で、なぜかアメリカ南部の農作物について聞かれ、答えられなかったのがきっかけです。こちらは地理の勉強どころか、センター試験すら免除の推薦(当時国立大学ではほとんどなかった)で受かってますから、勉強に関しては知らないことだらけ。

対して友人はみんな「東大の英語は難しかったねー、それに比べて横国の英語は読みやすかった」などと受験を懐かしんでおり、そのたびに私が思い出すのは、横国の赤本(過去問集)の英語で1問しか正解できなかったことでした。

大学に入学して1ヶ月くらいたったころでしょうか。キャンパスで自分の前を歩いている2人の新入生の会話が聞こえてきました。

「さんざん受験で勉強したんだから、大学まで入って勉強なんかしねーよな」

なるほどと私は思いました。いくらバカ高校出身でも、おそらくこういう人には勉強でそのうち勝てるな、と。コンプレックスを感じる必要はないなと。そこから予習をやめました。

人間力というか、ある種の「魅力」みたいなことでいうと、バカ高校の連中のほうがよっぽどありました。高校の時から合コンとかをちょろちょろとはやっていた私にとって、新歓コンパで楽しみすぎている大学デビューの人たちは見るに耐えないところもあり、その後あらゆるコンパに顔を出さなくなったほどです。

もちろん、魅力的な人間、面白い人間もいるにはいました。卒業後AV男優になったヤツ(しかも今もかなり有名)は、大学時代からイカれていましたし(来週一緒に呑みますけど)。。。でも、その比率は高校の時と比べると圧倒的に低い。

つらつらと長く書いてしまいましたが、これと仕事力の話がどう関連してくるのか。

実は大学時代の先輩や同期よりも、高校時代の一部のヤツのほうが、今活躍している人が多いんですよね。サラリーマンながら2社上場させたあとゲーム会社の社長になったヤツや、任天堂でスーパーマリオのディレクター(おそらくスーパーマリオブランドで一番くらいに偉い)をやっているヤツとか、派遣社員のくせになぜか年収1500万以上もらってるヤツとか。

自慢話のようになってしまったら恐縮ですが、私も大学4年の就職活動時、ゼミの先生(自分でも会社を経営していて銀行に強いコネクションがあった)にとても高く評価してもらうことができ、都市銀行どこでも紹介してやると言われました。当時の三和銀行か住友銀行なら確実に入社させてやれると。お前にしかこの話はしていないと。

つまり、自分の目論見通り「勉強なんかしねーよな」と言っていたヤツらは結果的には恐るるに足らずということだったわけです。偏差値は彼らのほうが高いのに。。。

みなさんだったら、学歴≒「IQ」は高いけど「受験勉強しかしてこなかったうえに大学で勉強しない学生」を新卒で採用したいですか?こういう人って、記事にある「一流大学を出ているのに成果が上がらない人」とイメージがかぶりませんか?

さて、学歴が低くても結果を出せる人と出せない人がいるのはなぜだろうと考えたのですが、そこには「負けず嫌いとコンプレックス」みたいなものがあるかもしれません。むしろ偏差値よりそちらのほうが大事なのではないかと思うわけです。

そこで記事でも登場する「IQ」と「EQ」の話が絡んできます。

 

●IQとEQからわかる4つのタイプ

記事にもあるとおり、「IQ」とは「知能指数」のことで、「EQ」は「心の知能指数」です。

もっと平たくいうと、「IQ」は偏差値や学歴などに代表されるような、勉強的、論理的、左脳的な知能で、「EQ」は魅力や人間力、共感力などの右脳的な知能と言い換えられるかもしれません。

記事では、これからの時代は「IQ」よりも「EQ」のほうが大事だと主張していますが、私の意見では、単純にどちらも大事だと思います。

そこで、四象限の図を使って「IQ」と「EQ」でタイプ分けができると考えました。

見てもらうとわかるとおり、「IQ」は高いけど「EQ」は低いという人もいれば、どちらも高いとかどちらも低いという人もいます。ちょっと説明します。

  • 「IQ」も「EQ」もどちらも高い → 賢者
  • 「IQ」は高いが「EQ」は低い → トラブルメーカー
  • 「IQ」は低いが「EQ」は高い → ヤンキー
  • 「IQ」も「EQ」もどちらも低い → 犬

「賢者」は「IQ」も「EQ」もどちらも高いタイプで、ほんとうの意味で頭がいい人がここに当てはまります。仕事においては、「答えはひとつではない」「答えがあるとは限らない」ということがわかっている人です。数学でいう「場合分け」みたいなことができる人。

「トラブルメーカー」は、頭がいいにはいいです。ロジックによって人を動かします。ただ、共感力が足りないため、人と揉めたりすることが多い人です。仕事においては「答えはひとつ」と思いがち。優しさより正しさを、共感より合理性を重視しているタイプです。おそらくですが、意外と大きいものに巻かれるタイプ(そのほうが合理的だと考える)。

「ヤンキー」は、例えるならまさに「暴走族上がりの社長」のようなタイプです。人間的魅力、カリスマ性があり、それによって人を動かします。コンプレックスが原動力になることが多いです。仕事においては「答えは重要じゃない」または「おれが答えだ」というタイプ(笑)。

「ヤンキー」と名付けたのは決してディスっているわけではなくわかりやすいからです。こういう人は大きなことを成し遂げる可能性を秘めています。記事の例で言えば、三流大学出身なのに活躍している人がこれだと考えます。

最後が「犬」です。これもバカにしたようなネーミングになってしまいましたが、由来は「ハートグラム」という心理テストから来ています。「天使」「キリギリス」「アリ」「裁判官」「犬」という5つの要素をどんなバランスで持っているかでその人のタイプが分かる、というものですが、その「犬」が非常に近いと思い名付けました。

仕事に関しては「答えを欲しがる」というタイプです。すぐに「どうすればいいですか?」と聞いてしまい、「自分で考えろ!」と怒られてしまいます。

自分の感情を言語化したり伝えたりすることが苦手です。ロジカルな視点も人の感情への興味もあまり持ち合わせていないため、視野が狭いです。しかたなく働いているというタイプです。

「仕事力」という視点でいえば、当然「賢者」がいいです。しかし、「経営力」という視点でいえばそうとは限らず、「ヤンキー」のほうが大きな事業をやってのける場合が往々にしてあります。「賢者」と名付けたのは、賢すぎて(悟りすぎて)野心がない人もいるだろうことが理由です。

「トラブルメーカー」は意外と大きなビジネスができません。東大生が鳴り物入りで独立して失敗する、みたいな話はこれです。EQが低いと社員の気持ちがわからないため、組織がつくれません。お客さんの感情を仕事(マーケティングや商品開発、営業など)に活かすことにもそもそもあまり目を向けようとしません。

ただ、感情的な情報を排除した判断が必要なときに、「トラブルメーカー」は非常にすばらしい力を発揮します。

補足ですが、「トラブルメーカー」は感情に一切配慮しないわけではありません。他人の感情より自分の感情を優先させがち、ということです。そしてそれをロジカルに押し込んでこようとする(自分の感情を優先させてるわけじゃないよ的に)からトラブルになるわけです。

ホリエモンやひろゆきがこのタイプだと推測します。

欠点だらけに見える「犬」ですが、決してそんなことはありません。彼らはどんなにつまらない仕事でもやってくれます。

これは思っている以上に重要なことです。誰もがやりがいや華やかさを求め、自尊心を仕事で満たしたい一方、それとは対極、でも絶対にやらなくてはならない仕事というものがあります。

こういうことをやってくれるのが彼らです。ミミズはなんで生きているのか?彼らは土の中で有機物をつくってくれるわけで、地味な生き物かもしれないけれど地球の生態系では欠かせません。それに近いかも。

例えがちょいちょいバカにしているように感じるかもしれませんが、本当にそんなことはありません。経営者は犬タイプの人にもっと感謝をすべきです。

上記の「賢者」「ヤンキー」「トラブルメーカー」「犬」の説明は、それぞれをだいぶ極端に書いています。「ちょっと賢者よりのヤンキー」みたいな微妙なポジションがあったりするのがリアルでしょう。

ちょっと余談です。「IQ」と「EQ」について補足します。

「IQ」と「EQ」は「サバイバル能力」にも影響していると考えます。

「EQ」が高い人はサバイバル能力も高いです。暴走族上がりの社長などはまさにそのイメージではないでしょうか。

逆に「IQ」が高い人はサバイバル能力は低いと推測します。

人間の脳は、危険を察知すると「IQ」がガクッと下がるようにできています。これは太古の昔からそうです。

人間がまだヘビにひと飲みされるような小さな生物だったころ、「ヘビを見たら一目散に逃げろ」という信号が脳から出るようになりました。その際に「IQ」がガクッと下がるようになっています。

なぜなら、「IQ」が下がらないと考えてしまうからです。「うーん、逃げたほうがいいかな、逃げるとしたらどのルートで・・・」とか考えているうちに食べられてしまうからです。生命維持の観点では思考は邪魔なんです。

これが昨今のコ□ナ騒動にも出ています。日本は永守会長がいうとおり「IQ」にほぼ特化したような教育をしてきてしまいました。なので、メディアがコ□ナを煽れば煽るほど、危険を感じるため「IQ」が下がり、思考が十分できない状態になります。

こうして、開発に10年以上かかるはずなのに1年でできたり、2回でいいって言ったのに4回も5回も打たせようとしたり、世界中でもはや必要ないと言われているのに何億回分も購入しちゃったり、普通に考えればおかしいお注射に疑問を持てなくなるわけですね。

以前もお話しましたが、周りにいる「昔ワルだった社長(=IQ低くてEQ高め)」ほど、お注射打ってませんからね。サバイバル能力高いですよね。

なお、この理屈からいくと「EQ」が低い人にプレッシャーをかけたり怒ったりするのは得策ではありません。もともと「EQ」が低いのに、プレッシャーや怒りによって恐怖を感じますから、「IQ」まで下がってしまいます。

つまり。「犬」タイプに収束してしまい、仕事のパフォーマンスはかなり限定的(できることが限られてしまう)になってしまいます。

 

●社員教育は必要か?

話を記事に戻しましょう。

記事の中では「教育」という言葉が出てきます。これ、けっこう気をつけたほうがいい言葉だなと思います。「訓練」「トレーニング」と混ざってしまうからです。

記事の文脈では、「教育」は「EQ」を上げることであり、親が子に、監督が選手に指導するような、モチベーションを上げたりといったメンタルに作用させるものを教育と呼んでいるようです。

永守会長は、この「教育」こそが重要だというお考えです。しかし、実際には真逆のことを主張する人もいます。「教育しちゃダメだ」と(師匠の伊吹卓先生は「人は教えたらバカになる」と言ってました)。

つまり、「IQ」「EQ」のように「教育重要派」と「教育しちゃダメ派」の2つがあるわけです。

ちょっと名前を出してしまいますが、「教育重要派」はリンクアンドモチベーションなどの企業が提供する人材教育サービスであり、「教育しちゃダメ派」は識学などが提供する組織づくりのサービスといえます。

誤解のないようにお伝えしますが、私はどちらのサービスも受けたことはありません(識学の本は読んだ)。これから書くことは、いろいろな人に聞いた話などを総合しての仮説です。

まず、2社は「ど競合」であり、また主張が正反対のため、けっこうバチバチのようです。リンクアンドモチベーションは社名のとおり「モチベーションが重要」というスタンスですが、識学は「社員のモチベーションを上げようとしたりコントロールしようとしてはいけない」と主張しています。

識学は徹底的な仕組み化と管理で、人の感情を極力排除したマネージメントを行うイメージです。つまり、「IQ」的です。対してリンクアンドモチベーションは、永守会長がいうところの「教育」をして組織を強くしようとするイメージです。こちらは「EQ」的です。

どちらが正しいか(大事か)というと、両論併記っぽいですが結局はこれも「どっちも大事」なんですよね。

識学は導入することで「社員が辞めまくって半分になってしまった」などハレーションを起こす事例がけっこうあるようです。

「だから識学は間違っている、モチベーションをコントロールするほうがやっぱり大事」かといえば、やはりそれだけではうまくいかない。

社員のモチベーションコントロールをマネージメントの中心に据えたらどうなるか。だいたいの社員が最初は宗教のようにマジメに情熱を持って働き、最終的に飛びます(辞めるとも言わず出社しなくなる)。もちろん極端な例ですが、そういう会社にいたことがあるのでわかります。

モチベーションアップは危険なドラッグのようなもので、上司などに上げてもらったときは気分が上がってがんばれるのですが、ほどなくしてまた落ちてきます。そのたびに上司にまたモチベーションを上げてもらい、を繰り返していくと、だんだんその間隔が短くなってきます。で、最終的に糸が切れます。

結局は「教育と訓練はセット」ということです。

ちなみに「訓練」とは、徹底的な仕組み化をして、業務を誰でも一定の成果でこなせるように平準化したあと、それをトレーニングすることです。

記事には「IQ」は後天的に伸ばすことは難しいけど、「EQ」は努力や経験によって伸ばせるとあります。

だとすれば、「IQ」が低くても「EQ」が高い情熱を持った社員と、「IQ」の低さを補うための徹底的な仕組みと訓練がそろったらどうなるでしょう?控えめに言って最強ですよね。

記事ではわかりませんが、日本電産も「教育が大事」と言いながら徹底的に仕組み化されていると思います。

「訓練なき教育」は「宗教(信者がいつか逃げ出す)」であり、「教育なき訓練」は「人間の機械化」というわけです。

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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