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前にもお伝えしましたが、今、体を鍛えております。ボディメイクの大会に出るためです。
筋トレは2日に1回。腕立て伏せや腹筋、ゴムバンドを使ったトレーニング、スクワットなどを3セット行います。あと1リットルのペットボトルを両手に持って持ち上げたり。
1セット終わるたびに鏡で自分の姿(もちろん上半身ハダカ笑)を眺めまし悦に浸ることで、なんとかキツい筋トレを達成するという気持ち悪いスパイラルに入っております。早く筋肉ルーレット(なかやまきんに君)ができるようになりたい。。。パワー!!
それにしても暑くなってきました。外ではマスクを外す人が増えはじめてきましたね。もうみんな取っちゃいなよ。
厚労省がやっと「外ではソシャディ(ソーシャルディスタンス)が取れていればマスク外したほうがいいよ」といいはじめました。いやいや「ソシャディ」もいらんて。元の世界に戻ろうよ。
ちなみに信用ならないWHOですら、昨年だったか今年の頭だったかに「マスク効果ないよ」と言っています。日本のメディアではぜんぜん報道されませんけど。
で、国立感染症研究所だって「さーせん、今までエアロゾル感染はしないと言っていましたが、やっぱりしますわ」と認めました。
エアロゾル感染するということは、マスクはほとんど意味がないと同義です。マスクの網目の大きさを学校の校庭と例えるなら、ウイルスの大きさはサッカーボール1個分程度と言われています。スッカスカなんです。
で、WHOは主権国家の権限を超えてパンデミックの際には世界中の人間を管理できるようにするといいはじめています。何度もいいますが、これが真の目的であり、全体主義をはじめようとしているというわけです。
ソ連時代の「社会主義」をレッテル貼りして今のロシアのことを悪くいう右寄りの方々、世界中を当時のソ連のようにしようとしているヤツらがいますけど、そこに文句を言わないのはなぜ?(知らんのかな?)
というわけで今週のコロコロニュースはこちらの動画をご紹介。WHO(というか「うぃんどうずおじさん」たち)がやろうとしている全体主義について。
ちなみに何度もいいますが、こちらの動画の人は幸福実現党の人ですが私は無宗教です。
イーロン・マスクは果たして「敵か味方かカウボーイ(エキセントリック少年ボウイ)」という感じですが、やはりちょっと期待しちゃうところがあるな。。。
さて、今日はですね、「ファン」なるものについて考察してみたいと思います。私自身もまだ結論をつけられていない議論となります。
●ブランディングにおける「ファン」とは?
この考察は私のブランディング理論をもとに行っていきます。
まず、「ファン」と「ブランディング」の関係について考えてみましょう。
ブランディングというのは私の理論では以下の手書きの図のような形で全体を示せるとしています。
ご覧のとおり、大きく2つのフェーズに分かれています。
そのフェーズとは
- 集客フェーズ
- リピートフェーズ
集客フェーズとは、
というものです。そして、リピートフェーズとは、
というものです(そのままですが)。
ここで気をつけなければいけないのが、「リピーター=ファン」かというと決してそうではないということです。
私の友人でリピーターコンサルタントの一圓克彦氏曰く、リピートの型には4種類ある、と言っています。
詳しくはぜひ一圓克彦氏のセミナーを受けたり本を読んでみていただきたいのですが、たとえば店のある場所が駅から家の帰り道の途中、などが理由でリピートすることもあります。
この場合、「ファン」と言えるでしょうか?言えないですよね。
ということで、「ファン」というのはリピーターの中でもさらに限られた部分の人々のことを言います。
余談ですが、ジャニーズのコンサートに行ったことがないけどジャニーズファンです、という人がいた時に、これは
- コンサートを体験してないので集客フェーズじゃないのか?
- でもファンと呼べるのではないか
と思われるかもしれませんが、この場合はコンサートが商品ではなくタレントそのものが商品であり、そうするとすでにテレビなどで「体験済み」と解釈できるので、やはりリピートフェーズだと言えます。
さて、ファンはリピーターであるだけでなく、未体験者を巻き込みます。つまりこの場合、口コミや紹介が起こります。
こうなると、ブランディングの集客フェーズ、
- その商品を知ってもらう
- その商品を理解してもらう
という重要なステップを新規の人に対してファンがやってくれます。これはビジネス上ものすごいアドバンテージです。
- その会社を愛し、リピートしてくれる
- 一部のファンは勝手に営業マンとして動いてくれる
これが「ファンをつくりなさい」といわれる理由です。
●「なぜファンなのか」は言葉にできない
以下は、あるカップル(付き合いたてホヤホヤ)の会話です。
「あたしのどこが好きなの?」
「う〜ん、ヒ・ミ・ツ」
こんなシーンを目撃したことはないのですが、実際ありがちですよね。若いころはこんな会話をしたこともなくはないかな(照)。
これ、「ヒ・ミ・ツ」と言っていますが、「きちんと説明できない」が正解でしょう。
また、とあるジャニ的なアイドルAくんを好きな女の子がいたとします。「なんでAくんが好きなの?」と質問してみましょう。
「え〜だって◯◯で△△だから〜。」
「Aくんって□□なの〜。すごくない?」
こんな回答が返ってくるケースがほとんどかと思います。「言葉にできてるじゃん」と思うかもしれません。でもこの場合、たいてい「◯◯で△△」な人はAくん以外にも結構いたり、「□□」がまったくすごくないケースがほとんどです。なので、
「おれも△△だよ」
「僕の友人は□□ですよ」
とか伝えてみてください。
「え〜?全然違うよ〜!」
「そんなんじゃダメだよ〜!」
という答えが返ってきますから(そして心の中で「はぁ?」と突っ込みます)。
これはですね、その人が好きだったりファンであることが明確に言語化できない最たる例だと考えます。
女の子はAくんだから「◯◯で△△」に魅力を感じたり、「□□」をすごいと感じるわけです。順序が逆。
ファンである理由に「◯◯で△△」とか「□□」という「what」はあまり関係ありません。まさに「Aくんだから」という理由がもっとも近しい理由になってしまいます。
でも、これで良いというか、これは仕方のないことです。
逆のパターンを想像してみましょう。「あたしのどこが好きなの?」という質問の回答に、
「目から鼻にかけてのラインが好みだから」
「学歴と家族構成が希望通りだから」
「スリーサイズのバランスがいいと思うから」
と明確に答えられたとしたらどうなるでしょう?それはそれで戦慄が走りますね(その後の惨劇が想像できて)。
明確に答えられるということは、同様のスペックを持っている人であればそちらでもOK、と暗に言っていることと同じです。取替がきく人のファンになることはあるでしょうか?
このことからも、ファンであることの理由は明確に言語化できない、ということです。
これは、ファンになる理由が「why」にもとづいているからだと考えます(※「what」や「why」についてはこちらの過去のコラムをご覧いただくとわかります)。
「why」にもとづいているということは人間の脳の構造に基づいていることとも言えます。
そもそも、人間というのは感情を持つ部分と言葉を使う部分が違います。
人間が言葉を使うようになったのは、人類の歴史からみればさほど昔のことではありません。しかし、人間の感情は言葉を使うかなり前からあります(おそらく人間と呼べるもっと前から)。
なので好き、嫌い、楽しい、怖いなどなどの感情は脳のずっと奥の方が反応します。涙はそこからやってくるわけです(ブルーハーツ)。
それに対して、言葉は大脳新皮質という脳の中でわりと新しい、外側の部位を使います。なので、昔から人間が持ちつづけてきたのに言葉にできない、しづらい感情というのはいまだに存在するのです。
好きだ、仲良くなりたい、愛してる、といったものやファン心理も、言葉を使うずっと前から感情としてあります。言葉では表現できない、しきれないけどたしかにある。言葉が先なのではなく感情が先なのです。
ちなみに余談ですが、日本人は感情を表すための言葉を他の言語に比べてたくさん持っています。「きれい」という事象に対し、
「きれい」
「美しい」
「麗しい」
「華やか」
などなど、いろいろな単語を状況により使い分けますし、自分を表現する言葉も、その時の状況や相手や感情次第で
「私」
「僕」
「オレ」
など使い分けます。これがあるため、感情がわかりやすくもわかりづらくもなるんですね。個人的には素敵なことだと思っています。
●「ファン」って何なのか?
それにしても、そもそも「ファン」って何なんでしょうね?定義するのが難しいですね。
「ブランディング」や「コンセプト」など、フワフワした言葉を定義していくのが私のライフワークなのですが、「ファン」に関してはまだ考察中。明確な定義がなされていません。
こういう場合は、「こういうケースが当てはまるよね」「こういうケースは当てはまらないよね」という事例をいくつも出し、その輪郭を少しずつはっきりさせていく作業を行います。
「ファン」について、まず辞書で調べてみました。
スポーツや芸能、また選手・チーム・芸能人などの、熱心な支持者や愛好者。ひいき。「サッカーファン」
[補説]fanatic(熱狂者)の短縮形。(引用:デジタル大辞泉)
なるほど、「熱狂者」ね。たしかに。。。
ちなみにここにありますけど、「サッカーファン」ということは「サッカー」の「ファン」なわけですよね(当たり前だろ)。で、例で挙げていますが、「ジャニ的なAくん」の場合、「Aくん」の「ファン」なわけです。
何が言いたいかというと、「ファン」の対象は
- 人間
- 人間以外
ということですね。これも当たり前だろと言われてしまいそうですが、明確にしておきましょう。
ビジネスにおいては、「商品(人間以外)」か「商品を提供する人や会社(人間)」と分けられそうです。
「商品を提供する人や会社(人間)」は理解できそうです。俳優やアイドルのファンになることと近しいでしょう。では、「商品(人間以外)」は?
たとえば、iPhoneやMacBookなど、アップル製品のファンという人はいるでしょう。しかし、
「乾電池」
はどうでしょう?「新しい乾電池」が発売になる前日に家電量販店に夜通し並ぶ「熱狂的な乾電池ファン」というのはいるでしょうか?(笑)
個人的にはいてほしいです。「ヤバい!パナソニックから新発売される乾電池がマジですごい!」とか言ってゾクゾクしている人や、その乾電池をテレビのリモコンに入れることで悦に浸るような人、見てみたい(笑)。もしかしたら探せばいるのかもしれませんが、まあいないですよね。。。
つまり、商品(人間以外)に関しては、ファンをつけられる商品とそもそもファンをつけることが現実的ではない商品というものがありそうです。
ここでブランディングの重要性が垣間見えます。そういう商品は、「この商品だからほしい!」ではなく、「この会社の商品(ブランド)だからほしい!」と感じてもらう必要が出てきます。商品ではなく会社のファンになってもらう。商品単体のブランディングではなく、会社(ブランド)全体のブランディング。
商品そのもののファンにするには、前述の「why」を感じさせることができる商品かどうかが重要と言えそうです。言い換えるなら、商品を通して生産者、提供者のこだわりや想いのようなものを感じさせることができるかどうか。
乾電池のような商品ではなかなか難しいのではないでしょうか(やろうと思えばできそうな気もしますが)。
あとは新幹線の駅とかで売っている大量生産のお土産などはどうでしょう?そういう商品よりは、道の駅とかで売っているような何のパッケージングもされていない地元のおばあちゃんがつくった漬物とかのほうがファンができそうですね。
そう、大量生産されたような商品はなかなかファン化しづらいということが言えそうです。これはなぜかというと「希少性」を感じないからでしょう。人間は希少性のあるものを価値が高いと感じます。
こう考えると、ニーズ商材よりもウォンツ商材のほうがファン化しやすく、安価なものよりも高価なもののほうがファン化しやすいと考えられます。
つづいて、では「ファン」は「好きな人」とどう違うのでしょう?
たとえば、ある恋人同士がいるとして、彼氏のほうは彼女のファンなのでしょうか?そういうケースもゼロではなさそうですが、付き合いつづけても相手のファンでいるような恋人関係って、早晩破綻しそうですよね。。。
もし私がうちのヨメに向かって「ファンです」とか言ったら。。。なぜかよくわからないですが、殴られる気がします(汗)。ちなみに夫婦ゲンカの際にヨメに椅子で殴られたことがあります(恥)。
そう、結婚相手や恋人に抱く「好き」という感情は、「ファンのそれ」とはちょっと違うようなんですよね。これはみなさんも想像に難くないと思います。
ところが、友人のS社長が奥さんに抱く感情は、私個人的には「ファンのそれ」っぽいと感じるんです。
S社長の奥さんはお仕事柄帰宅が深夜だったり出張が多かったりと、話を聞くと夫婦の時間は一般的な夫婦よりもはるかに少ないです。しかも我がヨメに負けずとも劣らない、なかなかのファイティングスピリッツをお持ちの奥さまのようで。。。
なので夫婦でイチャイチャとか仲睦まじいみたいなのは、話を聞く限りでは結婚当初からあまりなかったようです(ちなみにお子さんはいない)。
でもですね、S社長は奥さんが大好き。あるときなんか「うちのヨメが体調崩して寝込んでいる想像をするだけで泣けてくる」というナゾ発言(失礼)をしていました。
これって、かなりファン心理に近いと私は考えます。
そこで考えつきました。「普通の好き」と「ファンの好き」は「距離感」の問題ではないかと。つまり、ファンの場合は適度に遠い距離感が必要だということです。近すぎるとダメ。先ほどの「希少性」にも通じるところがありそう。
しかしこれをビジネスに置き換えるとなかなか当てはまりません。
たとえば、「ずーっと愛用しています!この商品のファンです!」と言われるような商品があるとして、確実に手に入るわけですからその商品には希少性も距離(感)もありません。
iPhoneやMacBookも熱狂的なファンはいますが、家電量販店にいけば確実に手に入ります。
うーん、まだまだ「ファン」の言語化への道は遠そうです。引きつづき考察したいと思います。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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