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「桜の花びら散るころは ランドセルの一年生」
幼稚園で定番の卒業ソングです。
東京では桜の花びらも散りはじめ、我が家の子どもたちは全員が1年生となりました(長男高1、次男中1、長女小1)。本当に早いなー。
本当ならば、ビズアップにも「社会人1年生」が4月1日から3名入社する予定でしたが、ビズアップは本年度、新卒の採用に失敗してしまいました。すべて内定辞退となりました。。。
1名は「やっぱりディレクターじゃなくてデザイナーになりたい!」と言われ内定辞退。もう1名は大阪在住の学生さんでしたが、「親が東京にいかないでというので」というしょうもない理由(失礼)で内定辞退。
ただ、最低でも1名は採用できるだろうと思っていました。なにせ、残った1名はビズアップにインターンにも来ていた子(女性)だったので。ところが内定辞退となりました。。。
理由は「オメデタになりました」ということでした。まさかの理由。死角からハイキックを食らったような、まったく見えていない角度からの内定辞退(泣)。
内定の辞退は、現在どんな企業でもけっこう深刻な問題となっているくらい増加しているようです。会社のブランディングは採用応募者に対しても必要な時代になりました。
話は変わりますが、昨日は次男の中学の入学式でした。そこで感動したのは、「国歌斉唱」で歌を歌えたこと。
「何を言っているんだ??」と思うかもしれませんが、私が右寄りの思想を持っているからというわけではありません(笑)。この中学校はこの春に長男が卒業したのですが、長男の卒業式では過剰なコ□ナ対策のせいで国歌も校歌も演奏のみで、「心のなかで歌ってください」という謎めいたアナウンスが流れ、実際には歌えなかったのです(次男の小学校もでした)。
ところが、この春には国歌斉唱も校歌斉唱も、新入生歓迎の合唱もあった。今までであればアタリマエだったことなのに、とてもうれしく感じてしまいました。感覚がおかしくなっているかもしれません。
それでもマスク着用は事実上強制。東京の多摩市ではマスクをしなくてよくなったというニュースを見ました。もう勇気を出してみんなでマスクを取りませんか?どうせみんな夜は呑み歩いていますよね(笑)。
この流れでコロコロニュースにいきますが、先週お話したとおり今週はがんばって短くします。トピックはコ□ナではなくロシアのほうひとつだけ。
ちょっと長いですが、この方のFacebookの投稿が自分としては今のところもっともまともなのではないかと思ったので共有します。反論も来そうですが、浅い反論なら「記事をよく読みましょう、読解力をつけましょう、想像力をつけましょう」としか言いようがない。。。
ちなみにこれはもうコ□ナがはじまったころからお話していますが、病気の次は戦争です。これは既定路線。中国が起こすと思っていましたが、まさかロシアとは。でも事実として、私が調べた病気→戦争のシナリオどおりです。
こんな時代ですが、みなさんはどうやって生き残りますか?「水戸黄門」や「ナントカ戦隊」など、勧善懲悪ばかりを植え付けられた日本人。これからは「善悪なんてどうでもいい!助けてくれ!」って叫ぶくらい苦しい時代が来るかもしれません。
もっとも「本当の善悪」なんてほとんどなく、正義や正論は立場の数だけあり、大方の問題がただの「好き嫌い」の可能性が高いですけどね(メディアはそれを「善悪の問題」にすり替えて大衆をコントロールしている)。
ここで長男の卒業式で中学校の先生が生徒に向けたメッセージをご紹介。
「正しさよりも優しさを。正しさはぶつかることがあるけれど、優しさはぶつからない」
ステキ過ぎます。
さて、今日のお話です。
我が子たちはこの春新しい学校に行くことで、自分の環境を大きく変えました。多くの新卒入社の人たちも同様だと思います。
私が好きな言葉に次のようなものがあります。
「自分を成長させるのに、新たな決意をすることほど無駄なことはない」
一見するとネガティブな言葉のように感じますが、そうではありません。これは「Books&Apps」というメディアで高須賀さんという方が書いていた記事のものです。
自分を変えたければ「決意」より「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変える。
本日は春ですし、心機一転の意味合いで「成長」について、そして今後の時代の流れについてお話してみたいと思います(最後は辛辣になりますが。。。)。
●子どものころの環境変化
結論めいたことを先に書いてしまいますが、「人間の成長は決意ではなく環境の変化がもたらす」ということは、実体験からもほぼほぼ真理なのではないかと考えています。
先ほどの一文「自分を成長させるのに、新たな決意をすることほど無駄なことはない」の真意は、「そんなことをしても人は変わらないし成長しない」「そんなことをするくらいなら環境を変えたほうが良い」ということになります(なのでネガティブではない)。
たしかにやってしまいがちですよね。「よーし!今日からがんばるぞ!」みたいなの。
これは環境の変化とセットならばよいのですが、決意だけではほとんどつづかないということです。もちろん強い意志で成し遂げる人もいるかもしれませんが、そうではない人が大半でしょう。
決意のみをするくらいであれば環境を変えてしまうほうが良い、ということなんですね。
ところが、環境を変えるにもそれなりの決意が必要だったりして、まるでエクセルの循環参照みたいな状態になってしまう人もいるかもしれません。
子どものころは、実は良い意味で半強制的に「環境の変化」が訪れます。
- 幼稚園や保育園入園 → 卒園 → 小学校入学 → 卒業 → 中学校入学 → 卒業 → 高校入学 → 卒業 → 大学入学や就職
これは、友人関係や毎日過ごす場所が大きく変わる環境の変化です。細かいところでは「クラス替え」も環境の変化でしょう。
ダーウィンの進化論では「強い種が残るのではない、変化に適応できた種が残るのだ」と語られていますが、私たちは子どものころに「半強制的に環境が変わる」ことで「変化に適応する練習」をしていると私は考えています。もちろん、その変化に適応していく過程で人間は大きく成長します。
ところが、大人になるとそういう機会は減ります。転職、結婚、出産、引っ越しくらいしか大きな環境変化はありません。そして、基本的には自分の意志でそれらを決定しますから、強制力が働くわけでもありません。
そもそも人間は、元来は変化を嫌う傾向にあります。人間には「ホメオスタシス」という機能が備わっています。これは「恒常性(生物の生理状態などが一定するように調節される性質)」というもので、例えば私たちはどんなに寒いエリアに行っても、気温によって体温が変わるわけではなく平熱を維持しようとします。そうしないと生命が危ぶまれるからです。
で、実はこれは生物的な機能としてだけでなく、心理的な面でも働くと言われています。つまり「現状をなかなか変えたくないと感じてしまう」ということです。
この機能により、意志の力だけではなかなか変化、成長ができないというわけです。
●自分を成長させるには?社員に成長してもらうには?
- 人は環境の変化に適応することで成長する
- 人は心理的に変化を好まない
この矛盾した2つにどのような解決策を提示できるかが、自分も人も成長させる方法なのではないでしょうか。私は以下の2つがそれに当たるかなと考えます。
- 半強制的に環境を変える
- 脳みそをだます
ちょっと解説してみます。
1.半強制的に環境を変える
好きな有名人は北斗の拳の「雲のジュウザ」という私にとって、「強制」という言葉はとても好ましくないのですが(笑)、強制そのものがダメというよりも、マスクやワクワク注射のような個人の尊厳や権利を無視した強制がイヤなだけであり、成長のためなら悪いことではないと自分の中で整合性を持っています。
中堅企業以上の会社では、転勤や部署異動によってこれが行われていると考えています。小さい事例では異動によりオフィス内の座席や上司、部下などの人間関係が変わりますし、転勤なら住む場所も変わります。これらは立派な「環境の変化」だと私は考えます。
私たちの会社ビズアップでも、決して大きなオフィスではありませんが半年に一度座席を変えています。ちょっとしたことですが、普段目にする景色やプリンターまでの距離など、細かいことの変化でも十分な「環境適応のための訓練(=成長)」になると考えてのことです。
2.脳みそをだます
脳みそが変化を好まないのであれば、「変化しているかいないかわからない程度の変化」を与えられれば「環境適応のための訓練(=成長)」となると考えます。
たとえばかんたんなところであれば「習い事をする」などでも十分だと思います。スポーツ好きな人であれば街の草〇〇チームに入る、とかでもいいです。この程度であれば、たしかにはじめは多少の勇気が必要でしょうが、収入が絶たれるわけでも健康を害するわけでもありません。
私は会社が苦しいとき、新しいコミュニティに属するという選択をしたことが過去に2度ほどあります。どちらも経営者の会でした。一度目のときにも二度目のときにも、結果、売上が倍になる形に持っていくことができました。
苦しいときには誰かや何かにもっとわかりやすい形で助けてほしいと思いがちなのが人間です。しかし、それは経験上ほとんどありませんし、いろいろな人に聞いても同様です。本にも答えはあるようでありません。環境を変えるべきなんです。
脳をだますという意味合いでは、コミュニティまでいかなくても新しい友人をつくるとかそういったことでもいいはずです。やったことがないことをやる、通ったことがない道を通る程度でも脳は活性化されると言われています。
こういったことを通して、変化に対応する、環境適応することそのものが成長であり、かつ慣れてくれば変化することを恐れづらくなり、より成長の速度が上がっていくのだと考えます。
●時代の地殻変動が起きている
コ□ナ問題、ウクライナ問題など、これからの時代はどのようになるのでしょうか。
冒頭にお伝えしたとおり、善悪云々は一度横に置いておいて、時代が大きく変わることはほぼ間違いないです。世界中が大きく動いており、あらゆる人が変化、環境適応を余儀なくされるでしょう。環境適応の訓練をしてきた人ですら、どこまで生活を維持できるかわからない時代に突入するのではないでしょうか。
最悪な見方をした場合、向こう10年〜30年は、戦後の日本と同じかそれ以上にひどい時代が到来するという人もいます。
ここからは個人的な見解を多分に含むのでそのとおりになるかどうかもわかりませんし、情報として正しいかもわかりませんが、どのような変化がやってきそうかを少し考えてみたいと思います。
ロシアはこの度、「金本位制度」に戻したと言われています。正確には金以外のもの(銀やら銅やらその他)も含めて通貨の価値を決めていくという形のようです(これ、大事件です)。
ロシアはウクライナに侵攻すれば西側諸国から経済制裁を食らうことなど、おそらく百も承知だったと思います。そのため、あらかじめさまざまな準備をしていました。金本位制に戻したのもその一環のようです。
実はロシアに経済制裁を課している国は日本のニュースで感じる印象とは裏腹にとても少ないです。中国はもちろん、インドやブラジルなども参加していませんし、中東諸国もほとんど参加していないようです。最近はフランスも「やっぱやめます」ってなったようです。
今回の経済制裁は、ロシアに基軸通貨であるドルを使わせないというものです。しかし、ドル以外で決済できればロシアは経済的にそれほど問題がありません。しかもロシアは天然資源も農業のための土地も超絶潤沢です。
むしろ困るのは、ロシアの天然資源に頼っているドイツなどをはじめとしたヨーロッパ各国です。もっといえば、アメリカもです。
そして今囁かれているのが、ドルが基軸通貨(世界経済の基準となる通貨)でなくなるかもしれないという話です(ブレトンウッズ3.0)。もしもそうなったら、ドルの価値は超絶ダダ下がります。だって、ドルで持っておく必要性がなくなってくるから。
さて、世界の国々は基本的に「外貨準備金」というものを持っています。主に貿易をするために必要になるようですが、その多くがドルで保有されています。では、日本のドルの外貨準備高はどのくらいあるのでしょうか?
どうやら、外貨準備高としては世界で一番ドルを保有しているのは日本らしいです。ドルの価値が超下がる、日本はドルをいっぱい持っている、となると、日本は、円はどうなるでしょう?こちらもおそらく恐ろしいほど下がります(というかもうそうなってきてますよね)。
ちなみにロシアは外貨準備高が7000億ドルあるらしいですが、そのうちドルで持っているのは3000億ドル分で、それ以外は他の通貨や金らしいです。用意周到な感じがする。。。
今はデフレと言われて久しいですが、このあと起こるのはハイパーインフレ、もっと言えば「スタグフレーション」と呼ばれるものだそうです。「スタグフレーション」とは、所得が上がらないのに物価が上がることです。
ここまでくると容易に想像できると思います。モノの奪い合い。お金もないし、あっても物価が高すぎて買えないみたいになります。ソ連の崩壊時のように(当時のソ連はインフレ率4000%!)。。。失業率は最悪を更新しつづけるでしょう。
また、戦争もつづいているかもしれませんね。核兵器が使われるかはわかりません。もし使うとしたら、私は中国やロシアではなくアメリカが使うんじゃないかなと。。。
現代の戦争論では、侵略をしようとしたときに核兵器は非常に効率が悪いそうです。土地が放射能汚染されてしまうからです。なので、戦況が優勢なほうが核兵器を使うことは可能性としてはあまり高くない気がする。おそらくアメリカのほうが戦況が悪くなっている気がする(またはイギリス)。
まあざっくりとこれが大きな動きで、これは予測であり予想であり、もっと言えば私の妄想も入っています。
このような時代に、「適応しなければいけない環境変化」とはどんなものなのでしょう?
ビジネスでいえば、私たちのような広告業(メディアは別)や娯楽業、飲食業などは壊滅するかもしれません。輸入業は当然円安で壊滅、輸出業は円安によりはじめは良さそうでも原材料のほとんどを輸入に頼っている日本では程なくしてダメになります。
輸出で成立するのはせいぜい農作物くらいかもしれません。そうすると、ただでさえ物価が暴騰していて買えないのにモノ自体も国内から外に行ってしまうということで、食べ物は超手に入りづらい、または入らなくなります。餓死者も出るかもしれません。
これらのことから治安が悪化します。そのため、警察などが治安維持の名目のもと強権化します。それによりさまざまなことが人権を無視して強制・制限されます。
さあ、生き残れるか。まさにサバイバル。今のところどうやって変化に適応すればいいかもよくわからない(泣)。
しかし、日本人全体が変わる=環境変化に適応する時代とも言いかえられるのかもしれません。また、「そうなったときはそうなったとき、そのときには死んでも構わない、今を楽しく生きる!」というのもひとつの価値観でしょう(私は子どもたちがいるのでそのようには思えないですが)。
本当の平和ボケというのは、「他国に攻められたときのことを考えない」ことではなく、「時代の変化についていこうとしないこと」なのかもしれません。
なんだか春にふさわしくない辛辣なコラムになってしまいましたが(泣)
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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