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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
今、SNSで話題の広告があります。
日経新聞の全面広告です。一説では掲載料は2000万円とか。。。2000万かけて勇気を持って出した広告がこちらです。
SNSでは多くの人がこの広告を見て感動していました。自社の商品ではなくこんな広告を出すなんて。。。これから応援される企業というのは、こういう勇気を持った企業なのかもしれません。
対して、昨日喫茶店で聞いた経営者らしき人と取引先らしき人の会話。
経営者らしき男:「ワ◯チソ打ちます?」
取引先らしき男:「(言いづらそうに)いや。。。」
経営者らしき男:「え?打つでしょ?」
取引先らしき男:「いや、打たないです」
経営者らしき男:「え?なんでなんで?打ったほうがいいでしょ?」
取引先らしき男:「いや、周りの人に打たないでっていわれるんで」
経営者らしき男:「え?なんで?なんで打たないほうがいいの?」
取引先らしき男:「ふ、副作用とか。。。」
経営者らしき男:「そんなのコ□ナにかからないことを考えればちょっとくらい問題ないでしょ」
取引先らしき男:「・・・」
私も打つなとは言いません。けど、もう少し調べようよ。社長がその程度の情報収集能力しかないと社員が苦労するよ。コ□ナに限らず仕事でも。。。
そもそもこの会話で経営者らしき男性が言っていることには間違いがあります。「そんなのコ□ナにかからないことを考えればちょっとくらい問題ないでしょ」という部分。おそらく経営者らしき男性は、ワ◯チソを打てば感染しないと思っています。これは誤解です。
ワ◯チソでは感染を防ぐことはできません。「感染したときの重篤化を防ぐ」というのがワ◯チソの目的であり、感染を予防する効果はありません。これは公式に発表されていることです。むしろ打ったら感染する可能性があることは先週のメルマガでもお伝えしたとおり。接種率が上位の国々では、逆に感染者数が増えています(及川幸久さんの動画より)。
しかもアメリカなどではワ◯チソ打った人のPCR検査はCt値を28にする、というナゾの特典(?)がついていますので、「ワ◯チソ打ったから感染者数減った」ように見えるという「ずる」が行われています(「Ct値」とは遺伝子増幅回数の値で、これが高いと偽陽性が出やすい。感染性があるウイルスを確認するならCt値は高くても32といわれている。多くの国が40を超えていて、日本は40〜45。40を超えると偽陽性が出る確率は一説には97%もあるといわれている)。
ワ◯チソの効果は90%といわれていますが、これも数字のマジックです。感染の90%を防げるという意味ではありません。ワ◯チソを打った人の中で、重篤化しなかった人が90%という意味です。ワ◯チソを打たなかった人でも重篤化しない人はゴマンといます(私のように)。ちゃんと調べましょう。
というわけで今週のコロコロニュースは以上。
本日は「身だしなみ」についてのお話。「身だしなみ」といっても個人の服装のことではなく、「会社の身だしなみ」です。
人間の服装といえば、やはりその人の個性とか性格をどこか物語っています。なんとなく「その人らしさ」みたいなものが出ることはイメージがつくと思います。服装を含む見た目は性格のほうに寄っていくという言い方ができるかもしれません。これは会社も同じです。なんとなくその会社らしい会社の見た目、雰囲気が現れます。
逆に言えば、あえて自分らしくない服装や見た目にすると、心が変わってきます。マーケターの神田昌典さんは、「会社を変えたければ、社長がまず服装を変えろ」とかつて言っていました。なりたい自分にあえて服装だけはしてしまう、すると心も変わってくる、ということがあるわけで、これも会社もまったく同じです。
ちなみに我が社のスタッフ大内豪(通称:ジーオー・GO)は、入社当時の服装はこんな感じでした。
まあいわゆる普通のジャケパンスタイルというか(写真はジャケット脱いでますが)、スーツではないけれどちょっと固めというか。。。とはいえ、ズボンはピチピチではち切れんばかりだし、ジャケットも毎日来ているので汚れている。その姿からはとてもデザイン会社の社員だとは想像つかないという感じでした。
そこであるとき、「今の服装をやめなさい」と指示しました。若干私服っぽくなっていいので、もっとオシャレにしなさいと。何ならヒゲもはやしていいよと。髪型も天パーを活かしてちょっとアフロっぽくしたほうがいいんじゃない?とか。ただし、お客さまや取引先に失礼にならないギリギリのラインを自分で考えなさいと伝えました。
結果、どうなったか。以下の写真のようになりました。
こうなってから社内やお客さまの評価がやはり違ってきたと実感します。なにより大内自身もやっぱり少し変わったというか、やはりなんだか自信がついたような。デザイン会社の社員という自覚が芽生えたというか。
これは「心と見た目をマッチさせる」と言い換えられます。そしてこの表現の抽象度をさらに上げた言い方をするならば、
- 言葉と画(え)をマッチさせる
となり、さらに精度が高くなってくると「見ている人の理解を一瞬で得る」ということが可能になります。
しかしながら「この言葉にどんな画(え)をつければ見た人が一瞬で理解できるのか?」を考える作業はなかなか難しい。
たとえばビズアップのホームページには「強引な説得はしません!」というコピーに画像を付ける部分があります。
このコピーにどんな画(え)が合うか、サイト作成時にはかなり悩みました。弊社のデザイナーとも何度か議論しました。
写真素材と呼ばれる一般的な画像は使いたくない。見た瞬間に「リアルではない」と誰もが直感するから(「デザインの無拒否姓(C)」※後述します)。
そこで出た案は
- 大内(ちょっとアフロ)をモデルにする
- 襟付きの黒いシャツを着させて第二ボタンまで空けさせる
- サングラスを掛けさせて何かを交渉しようとしている写真を撮る
- その写真に大きくバツ印をつける
というものです。完成したのが以下の画像。
ちょっとボケてて恐縮ですが、こうすることで直感的に強引な売り込みや説得をしない画(え)を表現できるとともにちょっとユーモアも出せる。
身だしなみや服装って不思議ですよね。
だって黒いシャツを第二ボタンまで空けて着てサングラスかけていたら、だいたいの人が悪くて強引な人という印象を持ちますから。これも立派なデザインの力です。
ちなみに「身だしなみをちゃんとしろ」は「高級ブランドを身に付けろ!」というようなお話ではありません。
さて、服の身だしなみには気を使うのに、会社の身だしなみには気を配らないとしたらそれはなぜなのでしょう?
●身だしなみを整える理由は大きく分けて2つ
なぜ会社も身だしなみを整えるべきなのでしょうか?服装の視点から見てみましょう。
たとえば、スーツの役割を考えてみましょう。
スーツを着る目的、つまりスーツの一番の役割は【相手に不信感、不快感を与えない】だと考えます。
これはマイナス面をなくすという理由で見た目をきちんとするケース。悪い印象を払拭しようという試みです。
対して、一般的な私服姿を考えてみましょう。
各々が個性を出して思い思いの服装をするケースが多いです。
自分が好きなものを着る、好きなスタイルをすることで、【個性(らしさ)を感じてもらう】ということを目的にしていると言えます。
そして前述のスーツ姿にしても多くの人がネクタイやシャツ、靴を工夫して少しでも個性を感じてもらおうと試みます。
これはポジティブな理由で見た目を整えるケースです。より自分(らしさ)をわかってもらおうという。
服装には大きく分けてこの2つの役割、
- 相手に不信感、不快感を与えない
- 個性(らしさ)を感じてもらう
があると考えて良さそうなわけです。
さて、これは会社の身だしなみである「デザイン」でもほとんど同じです。
会社の身だしなみとは、
- 名刺
- 封筒
- パンフレット
- ホームページ
- 店舗内外装
- オフィスエントランス
などなどに現れるイメージのことです。
- 名刺はデザインもないペラペラなものになっていないか?
- 封筒はダサいただの茶封筒ではないか?
- パンフレットはいかにも適当につくったとわかるものではないか?
- ホームページは何年も前の見づらいものではないか?
- 店舗の内装は居心地の悪さを感じるものではないか?
- 店舗の入り口は「入りたくない」と感じるものになっていないか?
- 来客者が不信感、不快感を抱くオフィスエントランスになっていないか?
こういったマイナス面をきっちり払拭できているか(理由1)と、それぞれの部分で御社「らしさ」を表現できているか(理由2)、こういったことです。
気をつけなければならないのは「デザインの無拒否姓(後述します)」により良いにしろ悪いにしろ人は何かしらの印象を直感的に「感じてしまう」ということです。
服装とデザインがどう同じなのか、さらにもう少し詳しく見ていきましょう。
●相手に不信感、不快感を与えない
相手に不信感、不快感を与えないというのはビジネス上でもとても大切なのはアタリマエのことです。だから、スーツをきちんと着るように営業マンに指導したりもすることでしょう。
しかし、営業マンに接触するよりも先にお客さまが「御社(御社の何か)」に接触するとしたら?または営業マンがいないような業態(店舗など)だったら?
こうなった場合、会社やお店の「身だしなみ」のほうが重要になります。
以前、「人は見た目が9割」という本がありました。私は読んでいないのですが、見た目が9割というのは大げさではないです。
人間は
「【これ】に接触しようかどうしようか」
を判断するのに、そのほとんどが「見た目」しか判断材料がありません。【これ】とは
- 人
- 会社
- 店
- 商品
です。「見た目」しか判断材料がないのは接触する前なのだから当たり前です。
会社の場合であれば、
「接触しても売り込まれたくないな」
「売り込まない会社かな〜?」
→見た目で判断
または、
「接触したら売り込まれるな」
「売り込まれても良さそうな会社かな〜?」
→見た目で判断
これはパッケージデザインなどもまったく同じ原理です。たとえば食べ物などは当然ながら美味しいかどうかは食べてみないとわかりません。しかし、買うかどうかは食べるよりも先に判断しなければならない(試食でもない限り)。
つまり見た目でしか判断のしようがないからパッケージデザインが重要なわけです。人と人との場合も同様、見た目しか判断材料がないケースがほとんど。
※見た目を判断基準としないケースは「口コミ」「紹介」くらいしかありません。
さて、ここで考えなければならないのは
ということ。せっかくのビジネスチャンスを会社の身だしなみが悪いせいで取りこぼしているかもしれないのです。
たとえば、商品内容もそのクオリティも、価格までも同じ商品を扱っている2社があるとします。
- A社は会社の身だしなみに気を使わない
- B社は会社の身だしなみに気を使っている
どちらに頼むでしょうか?
前述の食品パッケージの例とまったく同じで、【クオリティ(品質)が高いかどうかは実際に体験してみないとわからない】という大問題があります。
また、自社のほうが明らかにクオリティが高い、コストパフォーマンスが高いなど、お客さまにとっての利点があるのに、会社の身だしなみが悪いことでライバルの商品をお客さまが選んでしまったら?
これは、御社にとって売上の機会損失になるだけではありません。お客さまにとっても大きな損失になることを意味します。クオリティの低いものを手に入れることになってしまったわけですから。
だから、会社の身だしなみを整えるのはもはや最低限のマナーだし、それがお客さまのためにもひいては社会のためにもなるのです。
●個性(らしさ)を感じてもらう
次に、服装でいうところのもう一つの役割、【個性(らしさ)を感じてもらう】について。
こちらもとても大切です。
たとえばあなたは、
- 新垣結衣
- 広瀬すず
- 土屋太鳳
の3名の女性タレントを美人だと思いますか?おそらく「美人か美人でないか」と聞かれれば「美人」と答えると思います。
では、この3人では誰が好きですか?
これは人によってバラバラに分かれることが想像できますよね。それは人それぞれ好みが違うから。カンタンに言えば、これが「らしさ」です(美人であることは「強み」)。「らしさ」は「好み」をつくりだします。
営業マンの服装でたとえるなら、「この人はスーツ姿で身だしなみに気を使っているのはわかる、でもそのスーツは自分の好みじゃない」、こんなケースもあると思います。
視覚情報というのはそこから何かしらの印象を【必ず】感じてしまうという「無拒否性」があります。
電車の中で見た人の顔から、なんとなく「こんな性格なのではないか」という印象をもってしまったりすること、よくありますよね。
こんな感じの人だったら
「きっとオタクなんだろう」という事実かどうかわからない印象をもってしまうのは無拒否姓のせいです。
デザインもまったく同様で、この無拒否姓によって【自分と相性が良さそうなのか】、簡単にいえば、好きなのか、好きになれそうなのか、といったことをほぼ勝手に判断しています。
つまり、会社の身だしなみも同じように相手に何かしらの印象を必ず与えているわけです(だから身だしなみが整っていないのは当然ダメ)。
その際に、「この会社は自分に合うな」とか「この会社とは上手くやっていけそう」とかを意識的にしろ無意識にしろ判断しています。
個性(らしさ)を出すことでそこに反応してくる人とは自分(自社)と相性が合う可能性が高いということが言えます。
無印良品、シャネル、どちらもすばらしいブランドですが、どちらを身につけている人と友だちになりたいかというのは人それぞれ違います。そのブランドが好きな人の「らしさ」を自然に汲み取っているからです。
ちなみに会社の場合では、対お客さんだけでなく採用に応募してくる人にも同様のことが言えます。思ったような採用ができていない場合、デザインのせいである可能性も十分あります。会社の身だしなみによる影響はもしかしたら営業的な面よりも採用のほうがより出るかもしれませんね。
ビジネスにおける見た目についてもう少し具体例を出してみましょう。
クリニックなどであれば、ロゴや院の外観から
「やさしそう」
「堅実そう」
「専門性が高そう」
「親しみやすそう」
「高級感を感じる」
など何かしらを意識的にしろ無意識にしろ感じ(無拒否姓)、そして自分に合うのかを判断し、来院するか決めます。
もちろん立地の問題もあるでしょう。でも同じくらいの距離に2院あったら、まずは見た目で入ります。その後は先生の診察という商品力で継続してそこに通うかが決まります。
会社も同じです。たとえば、ホームページを見て
「納期がきちんとしてそう」
「専門性が高そう」
「無理な売り込みしなさそう」
などを感じ、問い合わせるか判断します。
もっと極端に言えば、実は「◯◯そう」などという概念的なものではなく、ただ単に「雰囲気が好き」とか「なんとなくいい感じ」とか下手したら言葉にすらできないもっとプリミティブ(原始的)な感情(感覚)の場合のほうが多いです。
こんな作用が働くため、ある程度個性を出すと自然とそれに合った人が引き寄せられるわけです(「デザイン引寄せの法則」と名づけています)。
さて、まとめになりますが、会社の身だしなみを整えることで
- 相手に不信感、不快感を与えない→商売の機会損失を出さない
- 個性(らしさ)を感じてもらう→自社にあった人に反応してもらう
ということに取り組んでいくべきだ、というお話でした。
その時にデザイン(見た目)の中心にくるのが「会社の顔」であるロゴマークなわけです。ファションも顔に合わせて洋服をチョイスしますよね。同じことなんですね。
ちなみに、実際に商品や人の見た目がよいと、見た人(たとえばお客さん)に心理的にポジティブな効果があるという結果が出ています。これは自社からしたら、デザインに力を入れると得られる具体的なメリットです。
- 美的・ユーザビリティ効果
- 魅力バイアス
- 期待効果
このあたりがそうなのですが、これはまた別の機会にお話しますね。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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