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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
4月も今日で最終日。
本日はゴールデンウィークでお休みという方も多いのではないでしょうか。そんな私は。。。
体調を崩しました!
「コ□ナじゃないか?」ですって?
知りません。PCR検査が悪意に満ちた使われ方をしている限り調べるつもりないです。
火曜日の夕方から寒気がして、水曜日の朝熱を測ったら38.5ありました(汗)
この日は弊社芳村とやっている月イチのラジオの日。しかもこの日のスペシャルゲストは「ホリ」ことものまね芸人のホリくん。
でも熱があるからスタジオ入りできない。。。検温で引っかかってしまいます。仕方なく家で布団の中からラジオを聴きました。
ちなみに熱はもう下がりました。
ダメですね。歳を取ると1日で治っていたものに2日かかるようになりました。
それとここ数年、なぜかゴールデンウィークになるとほぼ毎年具合悪くなるという謎のクセがあり。
過去6年間を振り返ってみます。
- 2021年:寒気、発熱
- 2020年:(3月末だけど)ワニ肉か鹿肉にアタり寝込む(一瞬コ□ナかと疑う)
- 2019年:熱が出て2日寝込む
- 2018年:無事?(記憶なし)
- 2017年:無事?(記憶なし)
- 2016年:熟成肉にあたり発熱
- 2015年:サッカーで脳震盪&手首骨折、ダメ押しで鳥刺しにアタる
何なんでしょ?7分の5で何かしら起こっています。呪われているんですかね(笑)
2015年なんてヤバいですよね。死んでてもおかしくない年だったんじゃ(笑)。脳震盪の直後は芝の色が青に見えましたからね。なのにそのまま2時間くらい、骨折にも気づかずサッカーつづけてゴールまであげてましたわ。アホなのか?
では今週のプチコ□情報。かるーくいきます。
インドでは今年のはじめまで「もう新コ□対策打つ手ねーからほっとくわ」みたなノリになった途端、感染者数が減りはじめるという現象が起きましたが、2月からまた感染者数や死者数が増えはじめました。それがワ◯チソ接種開始と同じタイミング。
以前のメルマガでもインフルを広めているのはワ◯チソ説があるよ、とお話しましたが、まったく同じことが起きているようですね。以上。
さてさて本題です。
脳震盪で隣の芝生は青く見えるどころか目の前の人工芝が青く見えたというお話をしましたが、本日は色についてのお話(笑)。
色を変えただけで商品が売れるということは思いの外起こりうることです。
それは商品によって、はたまた時代によって変わってくるのですが、本日はそのあたりのお話をしてみたいと思います。
「色って大事だな」
「色って面白いな」
と思っていただければとてもうれしく思います。
●業界ごとの売れる色、たとえば税理士さんなら?
まず、色にはそれぞれ印象があります。たとえば、赤なら情熱的とか、青なら誠実とか。よく聞く話ですよね。でも、こういった一面的な話はしたくないです。
というのも、そもそも色には陰と陽とでも言うべき
- ポジティブなイメージ
- ネガティブなイメージ
の両面があるからです。
たとえば
- 赤は情熱的な反面、血気盛ん、血、争いなど
- 青は誠実、さわやかな反面、冷徹、寒いなど
- オレンジは誰にでも受入れられやすい反面八方美人の印象を与えるなど
この「ネガポジ両方あり」という視点が抜けるとデザインをする上で痛い目にあうこともあります。
そもそも、色と形には言葉でいい表しきれない密接な関係があります。ロゴで言えば、色がポジティブなイメージになるかネガティブなイメージになるかは形次第の場合が多いです。
たとえば赤を使ったとき、ある形では「情熱」を感じさせるけれど別の形では「血」や「争い」などを連想させてしまう、ということがあるわけです。ナイフのような形のロゴに赤を使うと「血」に見えてとても物騒なデザインになるなどはイメージしやすいのではないでしょうか?
我々は税理士事務所さまからロゴの依頼をいただくことがしばしばあります。
税理士事務所さまで多いリクエストが「青を使ってほしい」というもの。理由としては誠実さを出したいというものがほとんど。そして同様に「堅実さ」を出したいがためにわりと堅めのデザインを希望されます。
しかし、デザインによっては前述のように青は冷徹さを感じさせる場合がある。堅いデザインで青を使うとこのネガティブイメージが出やすい傾向にあるわけです。
中小企業の社長は税理士さんをいろいろな意味でなるべく味方に付けたい。ちょっと言いづらいこと、もしかしたらグレーなんじゃないかと思うこともできれば相談したいものです。実際にグレーなことをするかどうかは別として、相談ぐらいはできる先生にお願いしたいというのが経営者の本音でしょう。
そんな時に、青でカッチカチのイメージの形のロゴだったら、「この先生、まじめで堅そうで相談できないかもな」と思われるリスクも出てしまいます。
せっかく顧問契約が取れるかもしれないチャンスなのに見た目の印象からネガティブなイメージを与えてしまったら。しかも、決して冷徹ではなくむしろ経営者の要望に耳を貸すタイプの先生だとしたら。それが原因で接触(問合せ)すらしてもらえなかったとしたら。これはたいへんな機会損失です。
実はそれを裏付けるような話もあります。
税理士事務所で繁盛しているところは、青を使っていない、という話をとある先生(お客さま)からお聞きしたことがあります。
売れる税理士事務所は「緑」を使う、ということなのです。
実際にその先生の事務所のロゴも緑でつくらせていただきました。繁盛されているようです。我々が先日まで顧問契約を結ばせていただいていた税理士事務所さんも、確か東京で成長率が2位かなんかだったかと思いますが、ロゴはやはり緑色です。
ミドリのポジティブなイメージは安心・安全・エコ・健康的など。「ミドリ安全」という会社もあるくらい。こういう、業種ごとに繁盛する色を見つけたら宝を見つけたも同然ですね。
ただし、注意が必要です。猫も杓子も「税理士ならミドリ」はダメです。
このメルマガでよく出てきますが、私の考えた「デザイン相対性理論」でいけば、「その他大勢と同じデザイン(この場合、色)」というだけでその役割の半分以上を果たせなくなります。
- ライバルの大半が使っていない色を使う
- その色を使う強い理由(ストーリー)がある
こういう面に意識を向けて色を選びたいものです。
さて色と形はどちらが先に認知されるかというと、
- 形 > 色
が基本と言われています。脳の機能的に、という意味です。
たしかに人間は形がないものは「そもそもそれが何か?」を認識できません。逆に、形がしっかりしていれば色がなくても、それが何か認識できることが多いです。Appleのマークを見れば、3歳の子供でもそれがりんごであることが、たとえ色がなくても理解できるはずです。
こう考えると確かに
- 形 > 色
と言えそうですね。基本的にはそうなんでしょう。
では、たとえば次の画像の場合、どこを真っ先に認識しますか?
ピンクのところではないでしょうか。
つまり、形ではなく色を先に認知したはずです。ここから言えることとして、複数の図形がある中ではケースとしては色のほうが先に認知される場合もあるということです。
デザインの重要な機能として、「存在を認知される」ということがあります。つまり、「そこに確かに存在している」と知ってもらうということです。
こう考えたとき、先ほどの画像でピンクに真っ先に目が行ったようにやはりデザインは相対的ということです。状況によってどんなデザインにすべきかは大きく変わるわけです。
「だから何?」
と思われるかもしれませんが、これは多くの商売にも密接に結びついています。たとえば、
- 繁華街で看板を出す商売
- スーパーなどで競合と比較される商品
- 競合の営業マンが多い(お客さんが名刺をたくさん受け取る)
こんなケースの場合は、
- 形 > 色
とは必ずしも言い切れないということです。
- 他と同じ形よりも違う形のほうが目立つ
- 他と同じ色使いよりも違う色使いのほうが目立つ
という相対性を理解してデザインをつくることが大切です。
御社の場合は、いかがでしょうか?こういうことを理解しているデザイナーに制作物を依頼できていますか?
余談ですが、税理士事務所さんのロゴの場合、最近だとミドリもだいぶ使われてしまっています。今なら色よりも形に着目したほうがよいかもしれません。硬すぎない造形のロゴ、ポップではあるけれど、信用を損なうレベルではない造形、こういったところを目指すのがよさそうです。
●埼玉県の人たちが好きな色は何色?
かつて、私のデザインの師匠である伊吹卓先生から「とある宿題」を出してもらったことがあります。
パッケージデザインにおいての「売れる色」を調べなさい、というものでした。
色にはさまざまな切り口がありますが、商品などに使う場合の色を、伊吹先生は「商品イメージ色」と名付けていました。
単純なところではバターは黄色、とかオレンジジュースはオレンジ、とかですね。他にもカレーは黄色ですし、激辛カレーは赤または赤と黒の組み合わせ、とか。パッケージそのものは思い出せなくてもなんとなく色のイメージは出てきませんか?
その宿題をやった時にわかったのは、食品パッケージではテッパンといわれる「赤」はポテトチップスに使うとあまり売れない、ということでした。
他にもビールであれば、スーパードライの売れ行きが強すぎて特定の売れる色は見つかりづらいのですが、逆に売れない色は明確でした。茶色、ベージュです。「甘さ」を連想させる色はダメなのです。
また、売れる色は「エリア」にも関係があります。
埼玉県では黄色を使うと売れる可能性が高まりそうということがわかったのです。
ビール、ポテトチップスはもちろんのこと、男性用パンツ(下着)、ハンカチも黄色が売れるのが埼玉県でした。
特に、他のエリアではことごとく「売れない」ほうにランクインしていたのが黄色い男性用パンツ。男性用パンツで売れるのは、黒や濃いグレー、濃い紫など、濃い目の色がほとんどでした。
パステルっぽい色使いの男性用パンツはどの地域でも売れないほうにランクイン。その中で黄色は売れないほうでテッパン。しかし、埼玉県だけは黒や濃いグレーに混ざってなぜか黄色いパンツが売れるほうにランクインするという事実。
はじめは意味が不明でしたが、埼玉県で売れているパンツ以外の商品にも目を向けたときにナゾが解けました。「あ、埼玉県の人は黄色が好きなんだ」と。
そうすると、埼玉県で商売をする場合は、黄色を活用すると売れる可能性が高まりますよね。
これ、その後も埼玉出身の人、埼玉在住の人などさまざまな人に「好きな色当てるよ、黄色でしょ?」とメンタリストのふりをして聞いてきましたが(笑)、肌感で90%以上当てはまっています。今年の新卒2名(埼玉在住、埼玉出身)にも当てはまっていました。
さて、エリアの話からちょっとそれますが、前述した男性用のパンツはなぜ濃い色が売れやすいのでしょうか?
これは私の仮説です。
濃い色、たとえば黒や濃紺、濃いグレー、濃い緑、濃い紫などなどがよく使われるのはどんなときか。数週間前のメルマガでもお話しましたが、これらの色は
- 高級なもの
- 高価なもの
のパッケージなどで使われることが非常に多いです。
「高級感を出してほしい」
というご要望があったときに、これらの色を使うデザイナーはとても多いです。でもなぜそもそも濃い色は高級感を感じるのでしょう?
これは私は「重厚感」と関係があると考えています。
実は色が高級感を出しているのではなく、色の印象から感じる心理効果「重さ」「厚さ」、まさに「重厚感」が高級感を感じさせるというのが私の理論です。
色から少し離れますが、かつてセブンイレブンが他のコンビニよりサンドイッチの売れ行きが上ったことがあります(これも以前お話しましたね)。
そのときにセブンイレブンは何をしたか。サンドイッチを包む包装フィルムの厚みを今までより厚くしたのです。
包装フィルムの資材コストはフィルムの厚さによりかわります。厚くなればなるほど原価があがります。しかし、セブンイレブンは原価高になっても包装フィルムを厚くしました。
それにより、持ったときの重厚感が増した、つまり他のコンビニや今までのものよりお客さんが質が良いと無意識のうちに感じるようになった、ということが売れ行きアップにつながったのだと考えます。
ちなみにセブンイレブンのサンドイッチは他のコンビニより20〜30円くらい高い価格設定でした。安いから売れたわけではありません。
セブンイレブンがサンドイッチの包装フィルムを厚くしたというのは、私が会社員時代にお付き合いしていた包装フィルムメーカーの担当さんから聞いたウラ話ですので、一般にはあまり知られていません。
この話を受けて、弊社ではお客さまに提供している名刺の紙の厚みを他社より厚くしています。人間は数gにも満たない重さも感覚として無意識に捉えられると私は考えています。
さて、ここでパンツの話に戻ります。
何がいいたいかと言うと男性はプライドの生き物ですので自分の大切なところに重厚感を持たせたいと無意識に感じている、というのが私の仮説(下衆の勘繰り)です。セクハラっぽくなってはいけませんが、逆に女性は「神聖さ」「清潔さ」を感じさせたいという本能が働いていて下着の色に反映されていると考えます。
色は心理ですから、意識的にせよ無意識レベルにせよ、何かしら傾向が出るはずです。
●机の脚の色を変えただけで。。。
これらは商品と色の関係のお話でした。しかし、色は商品ごとだけではなく時代によってもニーズが変わります。
商品イメージ色とかけ離れた色使い、たとえばオレンジジュースにミドリを使うなどは危険ですが、特定の商品イメージ色がない商品の場合は、時代によって色を変えるだけで売れ行きが変わるということが十分に考えられます。
このメルマガで何度も登場する、3つの時代のおさらいをします。これは私が師匠の伊吹先生からお聞きしたお話です。
時代は「モノ」「デザイン」「色」と3つあり、それを繰り返すとされています。
モノが不足していた時代は、つくるだけで売れました。
自動車がはじめて発売された時、
洗濯機がはじめて発売された時、
冷蔵庫がはじめて発売された時などなど。
この時はその「スペック(機能)」こそが求められており、イメージ(この場合商品デザイン)はほとんど求められません。みんなスペック(機能)がほしくて購入します。
なので、デザイン性を持たずともモノが売れます。
次に、スペックが満たされて飽和状態になってくると、イメージが重要視されるようになります。これが「デザインの時代」です。
この時代は「差別化」がポイントなのですが、その差別化は主にデザイン(見た目)で行われることが多かったわけです。
一昔前は、パソコンは何もデザインが施されていないアイボリーの角ばった物体でした。パソコンのスペックを持ったものは他になかったから、デザインはなんでもよかったんですね。
飽和状態になりかけたタイミングでAppleがデザイン性に富んだ商品を出しました。パソコンという製品はデザインの時代に突入したわけです。携帯電話もまったく同じ道を歩んでいます。
デザインの時代の次に来るのが「色の時代」です。
松下電器は冷蔵庫がデザイン的な面でも飽和気味になった時に、
「主婦が好きな色を選べる冷蔵庫」
というものを発売したそうです。ちょっと前にYou Tubeで過去のCM集を見ていたら(好きなんですよね)これが出てきたのですが、商品名忘れてしまいました(汗)。
他にもこの時期にはカラーバリエーションが多用される商品が多くありました。
時代は繰り返します。今現在も実は色の時代だと私は考えています。
たとえば私もちょっと前に「これは売れるだろうな」と売り場で見て感じていた商品がこれ。
Sony ステレオヘッドホン h.ear on(写真はSonyのサイトより引用)
色の時代にふさわしくカラーリングを多めにしています。また、写真からはわからないのですが素材の質感もとても良いです。やはりヒット商品になっているようですね。
他にもちょっと前の日経デザインには内田洋行のヒット商品が紹介されていました。
内田洋行 LEMNA(オフィス用デスク/写真は内田洋行サイトより引用)
これ、何がすごいのか?色と何の関係があるのか?
なんとこの商品、デスクの「脚の色」を黒に変えただけで売れ行きが上ったそうです。日経デザインいわく、脚の色を黒にしただけで白やシルバーなどの脚しか販売していなかったときから売上は急上昇したのだそう。今ではこのシリーズの約半分が黒い脚のバリエーションとのこと。
日経デザインでは具体的な数字は公表されていませんでしたが、売れ行きのグラフでは倍以上。カラーを増やしただけで売上が倍ですからね。
「色の時代」というとカラーリングの問題のように感じますが、実は私はこれは「バリエーション」と言い換えられると思っています。
モノが飽和し、デザインも飽和してくると、消費者は「選択権」を欲しがります。
そこで同じ商品でもバリエーションを出すと消費者は選択権を与えられ、「他の人と同じだけど違う」という購買ニーズに応えれるわけですね。
弊社の奥村という者は以前の仕事で雑貨の商品開発からデザインまでやっていました。雑貨の売れ行きはカラーバリエーションがあるかどうかで大きく変わるそうです。
雑貨の売れる色というのはある程度決まってしまうそうなのですが、だからといって売れる色だけ店頭に並べるとそもそもその商品自体の売れ行きが下がるんだそうですよ。これは消費者が「選んでいる」という感情によって購買を決めているということです。
なお、現在は色の時代ですが大局ではモノの時代に入りつつある、というのが私の考えです。その代表格が「IoT(Internet of Things)」です。
さてさて書いてきたとおり、デザインの形によっても、商品によっても、エリアによっても、そして時代によっても、色の意味や役割はそれぞれ違う、ということがわかっていただけたかと思います。
「赤は情熱的、青は誠実」みたいな表面的な話しかしないデザイナーには要注意です!
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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