ロゴコラムLogo column
2020年09月25日 インナーブランディング ビズアップのこと ブランディング マネージメント メールマガジン 【第544回】ぜひ参考にしてください!ビズアップのコーポレートアイデンティティを大公開!
こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
コロナはもう終わったということでいいですかね?さすがにこの茶番に気づく人も増えてきたと思います。
あとは多くの人が同調圧力に負けずにマスクを脱ぎ捨てるだけです。
ちなみにマスクではウイルスはまったく防げません。むしろ呼吸時の酸素吸入の量が減り、免疫低下を含む深刻な健康被害をもたらしますし、コロナウイルスは空気中では3時間しか生きれないがマスクに付着した状態だと最長7日間生きる、なんていう研究結果もでています。
つまり、マスクをすることによってコロナ含めその他のウイルスに感染しやすい状況や体に害をもたらす状況を自らつくっているということです。「死にたくない」と言いながらメチャメチャ体に悪いものを食べたり飲んだりしているのと本質的に変わりはありません。
ガースーこと新総理の菅さんが指定感染症のランクを下げてくれて、ワクチン強制接種にNGを出してくれれば元の生活に戻ります。ワクチンはインフルエンザ同様打ちたい人だけ打てばいい。私は死んでも打ちませんけど。
誰かがtwitterでつぶやいていました。マスクを他人に強要することは、第二次世界大戦のときの「進め1億火の玉だ!」と本質的にはなんらかわりはなく、マスクをしない人を責めるのは「非国民」と叫んでいた当時の日本人と同じだ、我々は歴史の授業でいったい何を学んだんだ?と。まさにそのとおりだと思います。
私は命を大切にする必要がないと言っているわけではありません。むしろ逆です。自分や自分の周りの人の命が大切ならば一刻も早く元の生活に戻るべきだと言っているだけです。
命を大切にするなら、そして生きていることを実感するなら、大切な人たちとどんどん触れ合って、密になって、いろいろな思い出をつくりましょう。マスクをして他人と距離を取って常に他人の目に怯えて死んだように生きるのなんて「死んでもイヤだねー!!!(大和田常務)」という感じです(笑)。
話は変わりますが、ドラマ半沢直樹に登場する「箕部(みのべ)幹事長」と自民党の二階幹事長がダブるのは私だけでしょうか。出身も三重と和歌山で近いし。。。今週はいよいよ最終回ですね。すんません、どうでもいいですね。
というわけで今日の本題です。
実はビズアップはこの9月で15年目に突入しました。はじめの1年は個人事業でスタートし、ちょうど一年後の2007年9月26日に株式会社に法人成りしました。明日が実は会社の設立記念日です。
創業から丸14年、会社としては丸13年が経過しました。紆余曲折いろいろとありましたが、なんとかここまでやってこれました。これもひとえにお客さまとなってくださったみなさまと、ついてきてくれるスタッフのみんな、協力デザイナーのみなさんのおかげです。
あらためて感謝いたします。これからもこのご縁を大切にさせていただきます。
毎年、この時期のメルマガではビズアップ設立の歴史や、最初の6年間の苦労話、私の両親の経営者時代のお話などをさせていただいております。中でも私の両親の経営者時代のお話は人気回で、必ず毎年1回はお話しているストーリー仕立ての回となっております。
今年もそのあたりのお話をしようと思ったのですが、今年は少し毛色を変えて。。。
ビズアップは「言葉と画(え)のクリエイティブカンパニー」としてどちらも大切にしています。これは社内のコーポレートアイデンティティ(CI)に関しても同じです。しかし、今までの経営でお恥ずかしながらここを少しおろそかにしていた側面もあります。
前期がはじまる前に、理念やビジョン、ミッション等のCIの言語化は済ませていたのですが、今年はこれをデザインに落とし込むことを今期のスタートとともに行いました。これがメルマガを読んでくださっている方々にも参考になるのではないかと思い、今号はそのお話をさせていただきます。
●そもそも、理念やビジョンなどのコーポレートアイデンティティとは?
ここからは多分に私の持論も入りますが、かんたんにお話します。以前のメルマガでも紹介していますので覚えている方もおられるかもしれません。
ビジョンとミッションって言葉としてはよく聞きますが、この関係性っていまいちピンとこないという方も経営者の中には多いと思います。
私の中では明確になっています。
- ビジョン:叶えたい世界
- ミッション:叶えたい世界を実現するために達成するべき使命
これは童話の桃太郎を例にするとすごくわかりやすくなります。
- 桃太郎のビジョン:鬼のいない平和な世界
- 桃太郎のミッション:鬼ヶ島に鬼退治にいく
となります。
桃太郎はひとりではそのミッションを達成できないと考え、仲間を募ります。それが犬、サル、キジです。彼らはきびだんごという報酬をもらうことでミッションに参加しますが、実際は「団子をもらって命を投げ出す物好きなんていない」という歌詞にもある通り(水曜日のカンパネラ「桃太郎」)、彼らはきびだんごがほしいだけで過酷なミッションに参加しているわけではないと考えます。
つまり、崇高なビジョンがあったから、そのビジョンに賛同できると感じたからミッションに参加したわけです。
しかし、もし掲げたビジョンが崇高なものでも、桃太郎の人間性が信用できないものだったとしたらやはりミッションに参加しないでしょう。桃太郎の人格については童話の中ではほとんど触れられていないと思いますが、会社でいえばこの桃太郎の人格に相当するものが「理念」となります。会社の価値観や性格と言っても良いかもしれません。
マンガのワンピースで例えてみましょう。
主人公ルフィのビジョンは「海賊王にオレはなる!」です。そのためのミッションが「大秘宝ワンピースを手に入れる」です。これってよくよく考えると、ルフィのビジョンはめっちゃ個人的な「エゴ」です。
しかし、マンガを通して読み手がなんとなく感じているとおり、ルフィのその人格であれば彼がミッションを達成しビジョンが実現したときのその世界はきっとすばらしいものになるでしょう。だから仲間がついてきます。
結局は桃太郎のビジョンもルフィのビジョンもビズアップのビジョンも、もっと言えば多くの会社や団体のビジョンも突き詰めると「エゴ」です。大切なのは「誰かの価値にもなるエゴなのか」、それとも「誰のためにもならないエゴなのか」ということになります。
そしてここからは童話やマンガの喩えから離れますが、ミッションを達成するために必要なルールや行動基準が「行動指針」や「コアバリュー」「クレド」などに落とし込まれていきます。正確には理念やビジョン、ミッションを一括にして「コアバリュー」や「クレド」などにしている会社もあります。
これらを総括してその会社の「コーポレートアイデンティティ(CI)」と言います。
●ビズアップのCIをご紹介
ここからは僭越ながらビズアップのCIをご紹介したいと思います。
ビズアップのCIは以下の9つから構成されます。ちょっとはしょっても相当長いですがご容赦ください。
- 経営理念(いつもどういう心の在り方でいるべきか・何を信じているか)
- ビジョン(ビジネスを通して叶えたい世界)
- ミッション(叶えたい世界を実現するための使命)
- 企業コンセプト
- ステートメント(企業コンセプトの理解~声明文~)
- コアバリュー「7つの理解」
- コアバリュー「8つの行動確認」
- コアバリュー「8つの基本動作」
- 私たちが目指す会社像・働き方
かなり長くなりますので読み飛ばしてもらっても構いませんが、参考までにご紹介しますね。
【経営理念(いつもどういう心の在り方でいるべきか・何を信じているか)】
前述としたとおり、会社の性格を成す根幹の価値観です。
【ビジョン(ビジネスを通して叶えたい世界)】
こちらも前述したとおり、ビジネスを通してビズアップが実現したい世界を表しています。
すべての企業に言葉と画(え)による表現=クリエイティブを提供することで、その企業が逢うべき人、愛されるべき人に選ばれる幸せな世界(を創造する)
【ミッション(叶えたい世界を実現するための使命)】
ビジョンを達成するために私たちが達成するべきことです。
【企業コンセプト】
理念、ビジョン、ミッションはどうしても抽象的になりがちです。これらにわかりやすいイメージを持ってもらうために、画(え)が浮かぶくらい情報量の多い端的な言葉=コンセプトをつけています。
1.お客さまとの接点(ユニクロの場合店舗数)の多さと強さ
2.デザインのメーカーであれ(フリースやヒートテックなど商品開発の重要性)
3.デザインの良さや楽しさを日本中に広める(多くの人に洋服の楽しさを届けている)
【ステートメント(企業コンセプトの理解~声明文~)】
コンセプトをさらに深堀りするための説明文です。
ビズアップはクリエイティブ業界のユニクロを目指します。
1.
ユニクロは世界に数多くの店舗を持っています。店舗数の多さはお客さまとの接点を増やし、価値提供の機会を増やします。ロゴのお客さまをたくさん獲得すること、またデザイン倉庫クラウド(※注:新サービス)の導入企業数が増えることは、より多くのお客さまにデザインの素晴らしさを届けられることを意味します。
2.
クリエイティブの大切さ、クリエイティブの楽しさを1社でも多くの企業(多くの方々)に感じてもらうには、まず商品・サービスを使ってもらわなければなりません。そのために私たちはユニクロが数々のヒット商品を生み出しているように、クリエイティブのメーカーとして商品開発に全力を注ぎ時代に求められる価値ある商品サービスを生み出しつづける努力を怠りません。
3.
そして、ユニクロはアパレルデザインの良さや楽しさを世界中に広めつづけています。一般の企業はクリエイティブの良さや楽しさを知りません。多くの企業に、クリエイティブをもっと身近に、クリエイティブをもっと楽しく感じてもらうことができれば、自社の魅力や価値が世の中に伝わり、その企業で働く人も、その企業に関わるお客さまも、もっと幸せになることができます。
ユニクロに対する一般的なイメージは人それぞれであり、安くてお洒落だと感じる人、逆にお洒落とは感じないという人など様々です。クリエイティブ業界で仕事を行う人々の視点ではユニクロというイメージは大衆的でデザイン性が高くないと思われがちですが、私たちはそうではないと考えます。
「世の中の多くの人に広く受け入れられ、愛される商品・サービスを永く提供しつづける」
ということはクリエイティビティの幅の広さであり、そこには芸術性という概念に縛られない思考領域の深さがあると私たちは考えます。
私たちはデザイン業界のユニクロを目指します。私たちはデザイン業界の常識をひっくり返します。
【コアバリュー「7つの理解」】
ミッションを達成するための行動指針であり、ビズアップの理想の社員像とも言いかえられます。
2.正しい言動が何かを理解する
3.真のクリエイティブ活動を理解する
4.楽しさとともに、それよりも大切なものを理解する
5.本当のお客さまは誰かを理解する
6.価値は時間とアイデアが決めると理解する
7.ライバルは過去の自分だと理解する
【コアバリュー「8つの行動確認」】
ビズアップで仕事をするに限らず、生産性の高い社員になるための行動指針です。この8つを守って仕事をすれば他の会社に転職したとしても重宝されると考えています。
2.その行動はやらなくていいムダな行動ではないか
3.その失敗は過去に犯した失敗と同じ失敗ではないか
4.その悩みは過去に悩んだことと同じ悩みではないか
5.その問題はなぜ起きてしまったのかを理解できているか
6.その課題を解決するために迅速な相談ができているか
7.その事項はチーム全体で情報共有できているかどうか
8.その認識は双方ズレのない共通の認識であるかどうか
【コアバリュー「8つの基本動作」】
社会人としての基本を表した行動指針です。これは「できて当たり前」で、社会人としての基本なので「基本動作」となっています。
2.体調管理(自己管理)ができているか
3.定められたルールをきちんと実行しているか
4.素直な姿勢でアドバイスを受け入れ実行できているか
5.常に学びの姿勢があるか
6.ムリ、きつい、できない、などネガティブな発言をしていないか
7.やるべきことを先延ばしにしていないか
8.仕事や掃除など、他人任せではなく自分ゴトとして与えられた役割を進んで行動できているか
【私たちが目指す会社像・働き方】
社員に求めるばかりでは経営者として失格だと考えています。私たちのミッション達成に協力することで、社員自身はどんな価値を手に入れられるのか、これを表現し伝える必要があると考えています。これもコンセプトとして端的に表現しました。
社員のすべてが家族と毎日晩ご飯を一緒に食べられる会社
【 解 説 】
私たちの仕事は一般的に言われるところの「労働集約型産業」です。労働集約型産業の特徴は、サービスがクライアントごとにカスタマイズされやすく、それに伴いさまざまな時間的コストがかかる点にあります。メーカーのように売れた時点で納品というわけではなく、売れた後に価値の提供がはじまります。そのため、労働集約型産業の多くは時間的コストをかけることで価値を高めることに走りがちになります。結果、残業が重なりやすく、そこで働く人の多くは人生のための仕事なのか、仕事のための人生なのかを見失いがちです。
私たちはコアバリュー「7つの理解」にあるとおり、時間の価値を再認識しなければなりません。そのために、クリエイティブ業界のメーカーとして業界のユニクロを目指し、労働集約型産業の構造に対して果敢にチャレンジする必要があります。
そして、そのチャレンジが成功しているかどうかの指標が「家族で晩ご飯を一緒に食べられるかどうか」だと考えます。人生を豊かにする上で、家族の存在が大きいはずだという想いも込められています。
このチャレンジに成功するかどうかは、会社と社員のチームワークが必要不可欠です。会社の体制を整えるだけではうまくいきませんし、社員の生産性だけに委ねられるものではありません。
ビズアップのメンバーはここに果敢にチャレンジし、ともに「労働集約」という難敵に打ち勝ち、豊かな人生を目指しましょう。
さて、
- コアバリュー「7つの理解」
- コアバリュー「8つの行動確認」
- コアバリュー「8つの基本動作」
に関しては、実は各項目ごとにさらに細かく解説をつけていますが、ここで紹介すると相当長くなってしまうため割愛します。もしも「今後CIのつくりこみをしたいから参考にしたい」という方がいれば個別にお伝えしますので、こちらのお問合せフォームに「ビズアップのCI全文を見たい!」とご連絡ください。
●「インフォグラフィック」をご存知ですか?
さて、CIをすべて言語化しましたが、これらを文字情報だけで理解するのはなかなかにしんどいと思います。私たちは「言葉と画(え)のクリエイティブカンパニー」であり、「言葉と画(え)の相互作用」こそが「表現」において重要だと考えています。
そこで、これらのCIをたった1枚の画(え)に起こしました。これがビズアップCIインフォグラフィックです。
インフォグラフィックとは、かんたんに言えばさまざまなデータや情報などなどをデザイン化してより伝わりやすくしたものとお考えください。広い意味では電車の路線図などもインフォグラフィックと言われています。
ビズアップは過去にミッションを達成しビジョンを叶えることを「登山」にたとえてきました。今回、このインフォグラフィックをつくる上でよくよく考えてみると、ビジョンとミッションに限らずCI全般が登山にたとえられることに気が付きました。
そこでできあがったのがこちらのインフォグラフィックです。
【理念】
理念は太陽で表現しました。険しい頂上を目指す上でいつも自分たちを照らし、自分たちたらしめてくれる存在として表現しています。
【ビジョン】
ビジョンは山の頂上です。または山の頂上から見渡す世界です。
【ミッション】
山を登ることそのものです。ミッションには目標数字の達成も含まれています。
【コアバリュー7つの理解】
【コアバリュー8つの行動確認】
【コアバリュー8つの基本動作】
これらは頂上を目指す上で必要な「装備」となります。前述のとおり、「7つの理解」はビズアップの理想の社員として必要なことを表します。「8つの行動確認」は生産性の高いビジネスマンに必要なことを、「8つの基本動作」は社会人、ビジネスマンとして当たり前に必要なことを表しています。
【企業コンセプト(ステートメント含む)】
登るべき山の名前としています。私たちは「クリエイティブ業界のユニクロ」を目指していますので、「ユニクロ山」という山の名前にしました。
【私たちが目指す会社像・働き方】
「社員のすべてが家族と毎日晩ご飯を一緒に食べられる会社」で表現されている、自分(社員)ががんばるために常に安心できるところ、カラダを休ませるところ、心と体の拠り所である「家庭」を「基地」として表現しています。
というわけで、だいぶ長いメルマガになってしまいましたが多少は参考になりましたでしょうか?
インフォグラフィックを含めたCI制作を行いたいという方はお仕事としてお請けしますのでぜひお問い合わせください。経営者の想いを汲み取って、最高の言葉と画(え)をつくりあげます。
さて、ビズアップはこれから15年目に入ります(正確にはすでに入っていますが)。これからもともに成長できる企業さまと良いご縁をつづけさせていただきたいと思います。これからもビズアップをどうぞよろしくお願いします。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
最新の投稿
- コピーライティング2024.11.15【第744回】言葉のデザイン「感じる言葉®」を御社もつくろう
- デザイン2024.11.08【第743回】なぜデザインが重要なのか?デザインの「役割」からお話します
- デザイン2024.11.01【第742回】脳みそとデザインの話
- メールマガジン2024.10.25【第741回】仕事で使える心理効果13選
カテゴリ一覧
関連記事
ご依頼・ご相談・
各種お問い合わせは
こちらです
インターネットの手軽さを最大限に活用しつつ、インターネットのデメリットである「顔が見えない・声が聞こえないやり取り」を極力排除した「出会いはデジタル、やり取りはアナログ」が私たちの目指すサービスです。ご依頼やお問い合わせは以下のフォーム、またはお電話で可能です。
-
フォームからのご依頼・
お問い合わせ24時間受付中