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2019年02月01日 ブランディング メールマガジン 商品開発 【第464回】「専門特化」することを「◯◯◯の法則」で考えるとわかりやすい

こんにちは。





ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz







あっという間に2月ですね。



今週の水曜日はかねてからお伝えしていた、
私が



・企画
・構成
・音楽(BGMの選定)
・メインパーソナリティ



のラジオ番組、



・Crystal Shower「にじの広報社」



のオンエアでした。
いやー、初回は反省点だらけ。



番組をこなすのが精一杯で
面白さや盛り上がりをうまく出せませんでした。



次回は2月27日のオンエア。
反省を踏まえて今から準備しないと
間に合いません。。。



さて、ぜひ番組にゲスト出演し、
御社の商品をアピールしませんか?



審査が必要とはなりますが、
ビズアップのお客さまにしか
今のところアナウンスしていない



「特典」



となりますので、
ぜひご活用くださいね。



二次利用も可能ですので、
自社のホームページなどに出演時の写真や
映像を載せていただくことも可能です。



番組のInstagramアカウントを
よかったらフォローしてくださいませ。



→ http://bit.ly/2B4rSfF



ちなみに放送局は
レインボータウンFMという局です。



→ http://bit.ly/2HjKkGG



東京23区全域で聴ける、
東京では東京FMやJ-WAVEなどに次いで
4番目に大きいメガコミュニティFMです。



23区内の場合はFM88.5を、
それ以外の方はリスラジという
スマホアプリでお聴きいただけます。



ちなみに先ほどのインスタアカウントに
「スマホでラジオを聴く方法」という
簡単な説明動画が載っていますので
ぜひご覧ください。



と、いうわけで。。。
本日のお話です。



ビズアップは
ロゴ専門のデザイン会社であり
ロゴの専門家です。



他にも世の中には
さまざまな専門があります。



先週のメルマガでお話した
ティラミスヒーローなどは
ティラミス専門のお店ですよね。



本日はこの、
「専門特化する」ということについて
ちょっと考察してみたいと思います。




●専門特化するということ
●専門特化の事例
●◯◯◯の法則で考える「専門特化」



こんな目次構成です。





●専門特化するということ



専門特化するというのは
そもそもどういうことなのでしょうか。



たとえば、
ラーメン屋さんは専門特化
されていると言えるのか。



ありとあらゆるラーメンを出しているとしたら、
あまり専門特化している感じはしないですよね。



対して「ロゴ専門」というと、
それは専門特化されている感がありますよね。



ラーメンはなぜ専門特化と
感じづらいのでしょうか。



それは、
種類がたくさんあるからでは
ないかと考えています。



・醤油ラーメン
・味噌ラーメン
・とんこつラーメン



という味のベースもそうですし、



・札幌ラーメン
・喜多方ラーメン
・博多ラーメン



など、
場所の種類も豊富そうです。



つまり、



「醤油ラーメン専門」
「喜多方ラーメン専門」



と言ったときには専門特化感を感じる。



ただ、
これも時代が進むにつれ
専門特化感が薄くなってきていて、



細分化されすぎた結果、



・一風堂
・すみれ
・横浜家系



など、
味のベースや場所よりも
ブランド名で判断されるように
なってきたと言って良さそうです。



しかしながら、
ラーメンはそもそも中華料理のひとつで
ラーメンだけしかやらないお店は



「中華料理の中のラーメンのみに専門特化した」



と言っても良いわけですから、
おそらくラーメン屋さんが「専門特化」と
呼んでも差し支えない時代はあったのでは
ないかと考えます。



どの範囲を「専門特化」と呼ぶかは
その商材の種類や時代によって
選び直していく必要があるということです。



また、
当たり前っちゃ当たり前ですが、
「専門特化」とは幅広いものの中から
ひとつだけをピックアップした状態です。



ここで「それ」が得意かどうかは
最初の段階では重要ではないかもしれません。



たとえばビズアップはロゴ専門ですが、
いきなり「ロゴ専門で起業するんだー!」
と決めたわけではありません。



起業しようと思った時の私は、
お金も人脈もありませんでしたし、
ましてやロゴのノウハウや技術もありませんでした。
ロゴが得意なわけではなかったのです。



考えたのは、



・在庫のリスクがない
・人件費を変動費化できる
・マーケティングが弱い
(これだけは勉強していた)



こういった業界に的を絞ろうということ。
そしてその業界の中でさらに「専門特化」
すべきだと考えていました。



いろいろ考えた結果、
新卒時からずっといた「デザイン」の業界がまさに



・在庫のリスクがない
・人件費を変動費化できる
・マーケティングが弱い



だという結論にたどり着き、
その中で「ロゴ」に専門特化をすることを決めた、
こういう流れでした。



なので
得意だからロゴ専門になったわけではありません。



ただし、
専門特化の良いところのひとつですが、



はじめは得意でなくても事業を進めていくと
すごいスピードでノウハウや技術が蓄積されて
いくことです。



今ではどこにも負けない自信があります。
12年以上やってますからね。



それともうひとつ重要なのが、
専門特化していなければビズアップにここまで
たくさんの仕事が来ていたかわからないという
ことです(おそらく来なかった)。



「ロゴの専門家です」
「デザインなら何でもできます」



相手に刺さるメッセージの強さは
前者が圧倒的だからです。



さらには
オペレーションコストが格段に低い、
ということもメリットの一つです。



仕組みづくりはしやすいし、
原材料も限定的になるし、
もちろん人の数も抑えられるし
何よりトレーニング(教育)しやすい。



専門特化にはこんな効果があるわけですね。




●専門特化の事例



そもそもなんで専門特化の話を
しようと思ったかというと、



ビズアップがロゴ専門の会社だから、
ということももちろんあるのですが、



先日テレビ番組「水曜日のダウンタウン」で
珍しい専門店を紹介するコーナーがあり、
メルマガネタになるなと思ったからです。



水曜日のダウンタウンでは
どんな専門店が紹介されていたか。



たとえばこちら、
英国風カレーSUNLINE。
→ http://bit.ly/2MNx24E



看板を見てもらうとわかるとおり、
水すら出してくれないそうです。



そしてこちらのカレー、
具が入っていません。



これは何に専門特化されているんだと
言われるとちょっと「?」な例です。



なぜなら、
「カレー専門店」であることは間違いないですが、
「カレー専門店だから行く」というより、



・水を出さない
・具がない



というところに惹かれているからです。
でも専門特化されたカレーのノウハウがないと
できないサービスでもありますね。



これが専門特化の
究極の形のひとつかもしれません。



番組では飲食業界のくくりで
他にも



・ミートソースパスタ専門店
・かき揚げうどん専門店
・食パン専門店
・コーヒー専門店(ここも水ださない。ミルクと砂糖も)
・バナナ専門店
・きんぴら専門店



を紹介していました。



たとえば
ミートソースパスタ専門店だと、



・どんなパスタか
・どんな肉か
・バランスはどうか
・その他



よくわかりませんが
素人が想像しただけでもこういった
さまざまなこだわりのポイントが出ますよね。



これが専門家としてのノウハウとなり、
サービスの強みとらしさを生みます。
食パン専門店も同じです。



また、
デザインに関わる人間からすると、
専門特化することで



言葉(情報) → 画(え)



という思考をする上で
とても大きなヒントになります。



「これの専門店ならこういうデザインが合うよね」
「あえてこういう画(え)でも面白いよね」



などが考えやすくなるわけです。



先ほどの食パン専門店は
銀座一丁目に店を構えていますが、
お店の画(え)のイメージはこんな感じ。



→ http://bit.ly/2t0CCHK




そう、和のイメージなんです。
面白いしキレイですてきですね。
好感が持てます。



飲食以外で番組に紹介されたのが、



・1冊の本だけ売る本屋さん



です。



店主や編集者のおすすめ本を1冊だけ販売、
1週間単位でラインナップを変更するそうです。



「そんなんで商売成り立つの?」



と思うかもしれませんが、
営業をはじめて3年毎年黒字だそう。



先ほどのカレーのSUNLIZEもそうですが、
専門特化の究極の形は



「体験を売る」



ということになろうかと思います。



水の飲めないカレー屋さん、
1冊の本しか買えない本屋さん、



一見非合理なこういうお店が
流行っていたり長くつづいたりするのは、
「モノ」を欲している人がお客さんではない、
ということがポイントだと考えます。



ただ、
究極の形とお話したとおり、
これらを成立させるにはかなり高度な考えや技、
または伝統と呼べる年月が必要そうです。



そうなってくると
専門特化は誰でもできるわけではない、
というように感じてしまうと思います。



決してそんなことはありません
(ビズアップがそうだったように)。



番組で最後に紹介されていたのが、



・縄ばしご専門店



でした。



もともとは
軍手やロープを売っているお店だったようですが、
ホームセンターなどの出現で業績不振に。



それがきっかけでいっそのこと
縄ばしごに特化しようということになったようです。



縄ばしごをチョイスしたセンスもすごいですが、
業績は上向いたそうです(テレビの情報だと)。



しかもホームページを見ると
結構メディアに取り上げられています。



→ http://bit.ly/2HJwspy




縄ばしごだから店舗のデザインがどうとか、
ビジュアルのコンセプトがどうとか、
はたまた究極の縄ばしごだとかのような
体験を売るようなむずかしいことは考えていません。



縄ばしごという商材を選んだだけです
(勇気はものすごく必要だったと思います)。



●◯◯◯の法則で考える「専門特化」



ちなみにネットで



・珍しい専門店



と検索するといくつかでてくるのですが、
その中で



「大人の紅茶専門店」



というものが出てきました。



これは専門特化なのでしょうか?
少なくとも専門特化感をあまり
感じない気がしませんか?



「大人の紅茶」



ってなんだよと思いますよね。
何に専門特化しているかわかりません。



このように「専門特化」の悪い例、
というものもありそうです。



そこで「専門特化」について
これで考えてみたいと思います。



・メリコの法則



このメルマガでも何度となく登場する、
師匠伊吹卓先生の考案したノウハウです。



簡単に説明しますと、
メリコの法則はあるものの頭文字から
このネーミングになっています。



・メ:目立つこと
・リ:理解できること
・コ:好感が持てること



これは優れたデザインを考える上で
フレームワークとしてとても便利なのですが、



実はこれ、
デザイン以外のことを考える上でも
十分使えるフレームワークです。



まず「専門特化」を
「メ(目立つ)」から考えてみましょう。



専門特化が目立つかどうかというと、
簡単なところでは



「デザイン全部できます」
「ロゴの専門会社です」



の例でもあったとおり、
専門特化しているほうが目立つことは
間違いなさそうです。



しかしながら
例で出ていたカレーやラーメンなど、
商材によっては商品で専門特化しても
目立つということは難しいものもあります。



すると目立つためには



・さらに細分化する
・商材以外の部分で目立つ



ということが必要になります。



「さらに細分化する」のほうでは
「パスタ専門」ではなく「ミートソースパスタ専門」や
「うどん専門」ではなく「かき揚げうどん専門」など。



「商材以外の部分で目立つ」は
水を出さないカレー屋さんや
1冊の本屋さんのように、



専門特化にからめてコンセプトや体験を売ることで
目立つようにしているというわけです。



つづいて「専門特化」を
「リ(理解できる)」から考えてみます。



「理解できる」は



・わかりやすい
・~~っぽい、~~らしい



ということです。



簡単に言えば「専門特化」は
「わかりやすいか」ということですが、
これは言うまでもなくわかりやすいですね。



しかし、
先ほどの「大人の紅茶専門店」のように
聞いても「?」なものもあります。



わかりやすさこそ
専門特化の最大の価値といっても
もしかしたら過言ではないかもしれないのに、
わかりづらいものやことを専門として打ち出してしまう。



たとえば
「騒豆花(サオドウファ)」って知ってますか?
私はこのメルマガを書くまで知りませんでした。



台湾に詳しい方ならわかるかもしれませんが、
台湾のスイーツのひとつのようです。



この「騒豆花(サオドウファ)」で専門特化するのは
メリコの「リ」から考えて果たしてどうなのでしょう。



分かりづらいですよね。



「騒豆花(サオドウファ)」が有名になったら
先行投資した甲斐があるでしょうが、
そのためには台湾スイーツそのものが
どのくらい伸びるかにも関係しそうです。



なので、
「騒豆花(サオドウファ)」は相当苦戦すると思います。



大きく展開しようと考えているなら、
人々の認知が追いつくまでの時間がかかるということです。



とても時間がかかるか、
そもそも芽が出ないか、です。。。



それであれば
「台湾スイーツ専門」のほうがうまくいくでしょう。



「台湾スイーツ専門店」は
すでにあるかもしれませんが、
エリアによってはまだまだ専門特化からの
ブランディングが可能だと考えます。



最後に「コ(好感が持てる)」について。
専門特化すると好感度は上がるのでしょうか?



答えは「ほぼYES」だと考えます。



「好感度」というと「どのくらい好きか」というのを
イメージすると思いますが、



「何が?」と聞くと
「好き」の対象は意外と漠然としていて曖昧です。



専門特化における好感の対象は、
私が考えるには品質に対する「信頼」です。



つまり、



「専門特化しているから優れているだろう」
「専門特化しているから美味しいはずだ」
「専門特化しているからよそと違うんだ」



ということを自然と感じてもらうことができ、
しかもポジティブな印象を持ってもらうことが
できるという意味において、メリコの「コ」は
充分あると考えるのです。



さて、
「専門特化」は「ブランディング(=選ばれる
ための施策)」においてもとても重要な考え方の
ひとつです。



御社ではどのように活用できそうでしょうか?



最後に
「専門」を「専問」と書き間違える方に
(「門」か「問」かわからなくなる方に)、
漢字の覚え方をひとつお伝えします。



「専門に口だすな」



と覚えるそうですよ。
専門家の言うことは聞くようにしましょう(笑)






今回はここまでです!





津久井






好評いただいてます。
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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