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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
11月最終日。
言ったとおりです。
11月はあっという間です。
1年の中でもっとも
早く(速く)過ぎ去る月(個人的体感)。
今日が終われば12月。
12月の終わり方が来年を決めます。
残り1ヶ月はしっかり気を引き締めて、
と思っている矢先に風邪をひきました。
今、
ラジオの特別出演の本番前。
番組はスタートしていますが
メルマガが終わっておらず、
自分の出番までキーボード叩きまくり。
さて、
今日もまず少し告知させてください。
レギュラーでラジオ番組に出たい方、
いませんでしょうか?
私が出演しているレインボータウンFM、
以前のメルマガでもご紹介しましたが、
江東区でしか聴けないコミュニティFMだったのに、
なんとこの11月1日に総務省の認可が降り、
東京23区全域で聴けるラジオ局に格上げされました!
つまりですね。
・東京FM
・J-WAVE
・interFM
につづいて、
東京で4番目に大きな局になった!
ということなんです!
そのレインボータウンFMで
もっとも多く番組枠を持っているのが
私が所属するチームCrystal(5枠8番組)。
今回、
Crystalではレギュラーでラジオに
出たい方を募集しています。
23区全域で聴ける局に格上げになったことで
Crystalとしても新しい番組やその構成などを
どんどんやっていきたい、
そんな考えから
現在オーディションを行っています。
オーデションに合格したら
まずは5分間の枠のオーナーのような形で
自分のコーナーを展開してもらいます。
そこからうまくいけば
自分の番組も持てるようになるかも?
ちなみに以前もちょっとお伝えしましたが、
私は来年から番組を任せてもらえるように
なりました。
オーデションは私の告知が遅くて
すでに終了した日程もあるのですが、
まだまだ開催しています。
合格すれば早ければ
来年1月から番組に出られるのでは
ないかなと思います。
2019年に向けての
新しいチャレンジ、種まきをするなら
この機会は逃せないことでしょう。
あ、
先週のメルマガを見たビズアップのお客さまで
さっそくレギュラー出演が決まった方が
いらっしゃるみたいです(すごい!)。
お申込みは
こちらから行っています。
オーデション申し込みページ
→ http://bit.ly/2DHJG36
「自己PR」蘭に
「ビズアップ紹介」とお書きいただくと
わかりやすくなるかと思います。
というわけで告知終わりです。
さてさて今日のお話。
先週のメルマガでもお話しましたが、
最近はNHKの朝の連続テレビ小説、
「まんぷく」をよく見ています。
通称「朝ドラ」ですね。
毎日見られるわけではないのですが、
7時45分くらいから長男と次男の
サッカーの朝練を基礎的なものだけ
15分くらい行い、
ふたりを学校に送り出すと
ちょうど「まんぷく」がはじまります。
見終わったら会社に向かう感じです。
先週もちょっと触れたのですが、
このドラマ、面白いです
(今日の回もよかった!)。
ドラマは日清食品創業者の
安藤百福さんの奥さんが
主人公になっています。
主人公役の安藤サクラさんの演技は
他にも映画などで少し見たことがありますが、
個人的にはとてもすばらしいと感じます。
今日は私の自慢話もしながら(笑)
このドラマを通してビジネスのお話を
してみたいと思います。
●
これも先週触れたのですが、
このドラマにハマっている理由は
日清食品さんが私が会社員時代の
メインクライアントだったこともあります。
その会社はパッケージデザインや販促物を
企画デザインから制作まで行う会社でした。
はじめは月10万円しかなかった取引が
今の若い子たちの言葉で言うところの
「ワンチャン(1チャンス)」
掴んだことで、
500万~1,000万/月の売上に
することができました。
なぜそんなことができるようになったか。
これは実はネタを明かせばとてもシンプルです。
ちなみに、
私の会社のデザインが他の会社より
よかったからではありません。
なにせ競合は
大日本印刷、凸版印刷、電通、
博報堂、ADKというそうそうたる企業。
彼らのリソースも含めたクリエイティブ力に
中小企業のその会社がかなうはずありません。
では、
どのようにして選ばれるようになったか。
日清食品で当時お付き合いしていた部署は、
主にマーケティング部というところでした。
今はどうか知りませんが、
当時はこのマーケティング部は商品により
さらに細かくグループが分かれていました。
たとえば、
カップヌードルは第1グループとか
そういった具合です。
そしてこのマーケティング部は
当時は激務だったようで(今は知りません)、
商品開発からCMの打ち合わせから
販促物の企画から手配から納品
(全国の営業所に送るなど)から何から、
すべて
マーケティング部の方々が担当していました
(花形部署であるからこそですね)。
およそ4年の任期が終わって
他部署に異動になったときには
「出所する」
という言葉が冗談で使われるくらい
忙しい部署だったようです。
私がやったのは簡単に言えば、
「何を企画し納品するか」
ではなく、
「どうすれば担当者さんが楽になるか」
をベースに考えたアクションでした。
たとえば
今まで担当さんが時間を見つけてエクセルで
がんばってやっていた全国への販促物の発送
(在庫)管理をこちらで引き受けたりしました。
しかも販促物の出荷指示も
こちらでフォーマットをつくってあげて
営業所に配ってもらい、
営業所から記入された指示書が来たものを
マーケティング部の担当者さんはこちらに
横流しするだけですむように仕組み化したり。
一方、
こちらの社内では出荷指示が来たら
私が外出中でも事務の子が簡単に手配でき、
ちょちょっと入力すれば現場への印刷指示から
発送指示から在庫管理までできるようなシステムを
ファイルメーカーというデータベースソフトを
駆使して自作していたので、
いただく利益に見合わないほど
手間がかかるようなことは一切ありませんでした。
間に広告代理店がどうしても入らなければ
ならない仕事なども担当者さんがいちいち
出てこなくても話をうまくまとめたり。
そして日清食品へは
用事のあるなしにかかわらず
毎日通っていましたから、
お客さまからしたら
いちいちアポの連絡を入れなくても打ち合わせが
可能でした(どうせ来てるだろうと思ってもらえる)。
今思うとコンセプトは
担当さんの「部下」とか「秘書」だったと思います。
そして当然ながら小さい会社なので
大手印刷会社や広告代理店よりも
コストメリットを出すことができます。
日清食品さんからしたら
仕事が楽になりコストが落ち、
品質も維持されている状態ですから、
頼まないほうがバカらしい、
というレベルです。
ここまでやると
マーケティング部の他のグループの方から
勝手に声がかかるようになります。
「うちの仕事もお願いしたい」と。
こうして日清食品マーケティング部内に
「セイコードー(当時の私の会社)旋風が起こった」
わけです。
これは当時の日清担当者さんに
実際に言われた言葉です。
超平たく言うと、
「担当者さんの
(忙しすぎるという)困りごとを解決した」
ということです。
広告代理店含む多くの出入り企業は
「差」で勝負していました。
「うちのデザインの【ほうが】いい」
「私たちの企画の【ほうが】優れている」
などです。
私がやったのは
「差ではなく違い」を出すということでした
(ブランディングの超重要な考え方です)。
その「違い」が
「担当者さんの困りごとを解決する」
=「担当者さんを楽にしてあげる」
だったわけです。
●
実はドラマ「まんぷく」の中でも
まったくもって同じようなことが語られます。
当たり前といえば当たり前ですが、
ビジネスは
「世の中の困りごとを解決する手段」
です。
でも頭ではわかっていても
実際にそれを「実感する」というのが
難しいと個人的には思います。
ドラマ「まんぷく」では、
「ああ、ビジネスって困りごとの解決なんだな」
と改めて実感できるシーンが
いくつか出てくるのです。
たとえば、
立花萬平(=安藤百福さん)はドラマの中で
塩をつくる製塩業をはじるのですが、
きっかけは、
戦後のモノ不足の時代にご近所のラーメン屋さんが
本来の自慢の味を再現できず悔しい思いをしている、
その原因が
「塩が不足しているから」ということに
ヒントを得て思いつきます。
そして萬平の奥さん(役:安藤サクラ)が
出産後の肥立ちが悪く寝込む日々がつづき、
その原因が
食べ物の不足からくる栄養失調だということから、
同じことで困っている人を助けるべく
栄養食品の開発に新規事業として取り組みます。
とても単純な話なのですが、
ドラマを見ていると「困りごとを解決する」
ということがある種のリアリティをもって
伝わってきます。
「まんぷく」の時代は
まさにこのメルマガでもよくお話する
「3つの時代」の「モノの時代」です。
「3つの時代」とは、
私の師匠である伊吹卓先生が提唱する考えで、
・モノの時代
・デザインの時代
・色の時代
というふうに
時代はわけることができる、
そして、
色の時代の次にまたモノの時代に戻り繰り返す、
こういう理論です。
モノの時代は、
とにかくいろいろなモノがなかったわけです。
塩が足りない。
栄養が足りない。
もあれば、
食べ物を腐らせずに保存する機械が存在しない。
洗濯を半自動でやってくれる機械が存在しない。
などもあり、
・足りない
・存在しない
のないないづくしです。
こういう時代は
つくればつくるだけ売れます。
デザイン性とかほとんど関係ありません。
言い換えるならば
モノの時代は「困りごとが多い時代」です。
たとえば
大阪の泉大津(ドラマの舞台)でつくった塩を
その日のうちに北海道に納品することは
当時はほぼ不可能だったはずです。
物理的には可能でもコストが合いません。
大阪では大丈夫でも北海道ではダメ。
だから北海道にも製塩業の会社ができます。
良い意味で1社独占ができなかった
「つながりすぎていない」時代。
また同じ大阪府内に
塩を納品するのだって車が必要です。
しかし車だって
今なら一家に一台どころではないですが
当時はまだまだ普及していません。
何かを運ぶことに困っている人や会社が
たくさんあったわけです。
なので車をつくれば売れるし
運送業をやれば利益が出やすくなります。
さて、
時代が流れると困りごとの質が変わります。
「栄養が足りるようになった」は
「もっと手軽に栄養を取りたい」になりますし、
「冷蔵庫は足りているが
もっとオシャレな冷蔵庫がほしい」になります。
車は足りるようになりましたが、
「人よりいい車に乗りたい」、
「他の人と同じ車はイヤだ」という
新しい「困りごと」が出現しはじめます。
主に
・面倒くさい
・失敗したくない
・人より良い思いをしたい
・自分の「好き」にこだわりたい
こんなところが出現しはじめると考えます。
ところが、
これも時代が進んでくると、
・面倒くさい
・失敗したくない
という困りごとについては
どんどん解消されていきます。
コンビニひとつとってもそうです。
コンビニは品揃えと立地から多くの
「面倒くさい」を解消しています。
携帯電話が普及して
公衆電話を探す必要もなければ
待ち合わせ場所を事前に決める必要すら
ほとんどなくなってきました。
なので今の時代のビジネスは
明らかに「モノの時代」よりも難しいです。
前述のとおり、
困りごとそのものがものすごく減っている中で
ビジネスをやろうとすると、
「より高度な困りごと」
を見つけなければなりません。
新しい技術を開発するにも、
より高度な困りごとを解決するために
より高度な技術が必要になります。
これは困りごとの
「抽象度が高くなっている」
と言い換えて良さそうです。
「お腹空いた」から
「心が満足できない」になったわけです。
心の満足は人それぞれ違いますから
抽象度が高く、より多様化します。
多様化すればするほど
ターゲティングやブランディングが
重要になってきます。
「誰にとっての価値なのか」
「誰のどんな困りごとを解決できるのか」
この答えがとてもわかりやすかった時代が
今はものすごく難しい時代になってしまった。
小学生でも解ける問題しか出題されなかった時代から
東大大学院生がやっととけるような問題ばかり
解かされる時代になったようなものかもしれません。
●
さて、
ちょっとだけ未来に
目を向けてみたいと思います。
ビジネスが困りごとの解決だとすれば、
困りごとがこの世にないとビジネスは
成立、発展しないです。
感動的なストーリーのほとんどが
不幸になる人がいないとなかなか
成り立たないのと似ています
(スポーツとかはちょっと違いますが)。
たとえば
お医者さんの究極の目標は
医者がいらない誰もが健康な世界と
言っても良いと思います。
ここには利益相反とも呼べる現象が
起こってしまいます。
多くの企業は困りごとの解決よりも
利益を追求することが目的と
なってしまいました。
これ自体がいいとか悪いとかは
ここで議論できるレベルの
話ではありませんが、
困りごとの解決よりも
利益追求を優先するとすれば
やることはある程度決まってきます。
・売上を上げる
・コストを下げる
この2つのうち、
大局的に見て売上を上げるのは
今は難しい(あくまで大局的に見て)。
困りごとが少なくなり、
困りごとの内容も抽象度が高くなって
しまっているからです。
売上を上げることを目指しつつも
コストカットは利益アップのためには
マストです。
そして
一番かかるコストが人件費なわけです。
今までも機械化することで
人件費を削り利益を増やす、
ということは行われてきました。
しかし、
さらなる利益を出そうと思えば、
もっともっと人の手を必要としない方法で
ビジネスを行うことになります。
昨今のAIに仕事が奪われる、
などはまさにこの潮流です。
おかしな話ですが、
人々が賃金を得る上で文句を言いながらも
していた仕事が人を必要としなくなった。
「文句をいうならやらなくていいよ、
AIにやってもらうから」
みたいなことが起こる可能性が
一部の業種に関してはすぐそこまで
きているのだと思います。
今は働く人が法的に強い状態ですが、
今後は
「時給500円でもいいから働かせてくれ!」
みたいな時代が来てもおかしくないです。
しかもこれは
「経営者VS働く人」の波にとどまらず、
小さな会社の経営者もおそらく仕事に
ありつけないみたいなことが起こります。
当然その時にはその時なりの
新しい困りごとが生まれるのでしょうが、
その時にはおそらく一部の人や
企業以外はお金をあまり持っていません。
企業側からみて、
そういう人たちの困りごとを
解消する価値はあまりありません。
なので
企業側もお金を持っている人を
メインターゲットにシフトチェンジし、
多くの人に求められる商品より
お金を持っている人に求められる商品を
販売する方向に行きそうな気がします。
そうすると
お金のない人はお金だけでなくモノも
手に入れられなくなると考えます。
一人暮らしなんてもってのほか、
昔のような親子三世代暮らしどころか
赤の他人ともひとつ屋根の下で暮らさないと
生活は成り立たないでしょう。
とにかく食いっぱぐれる訳にはいかないので
住み込みで農家のお仕事を手伝うみたいな
まさに昔のような状況になりそうな。
あくまで想像の範囲ですから
本当にこうなるかはわかりませんが、
会社から給料が出て
家族を持つことができて、
家を借りたり買ったりして、
週末には家族団らん、
みたいなことが
いつまでもつづくとは思えないんですよね
(つづいてほしいとは思いますけど)。
大きな大きな「困りごと」が
これから生まれると思いますが、
それを解決する方法はあるのか、
そもそも企業(ビジネス)が
それを解決する気があるのか、
こんなことを考えてみました。
取り留めのない
メルマガとなってしまいましたが、
ドラマ「まんぷく」をとおして
感じてほしいなと思ったのは、
・ビジネスは困りごとの解決だということの再認識
・時代によって困りごとはどんどん難しく抽象化していく
・それに合わせてビジネスは変化していく
・ビジネスが変化すればブランディング(選ばれ方)も変化する
こんなことを
考えていただくきっかけになれば
いいなと思います。
今回はここまでです!
津久井
好評いただいてます。
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投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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