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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
「喪失感」
という言葉が正確な気がします。
懲りもせずまたワールドカップの話から
スタートしてしまいましたが、
日本代表、惜しかったですね。
ニュースで散々やっていたので
知らない方はいないかと思いますが、
日本代表は、サッカー・ワールドカップ
決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦し
惜しくもロスタイムで勝ち越し弾を
決められて敗退してしまいました。
ちなみにお詫びしますと
先週のメルマガで
「次はイングランドと対戦」
と書いてしまいました。
とんだ勘違いでした。
すみませんでした。
さて、
「知らんがな!」
と怒られるかもしれませんが
少しマニアックな話をしますと、
日本はベルギーとの試合で
前半は奮戦していました。
悪くない戦いでした。
後半立ち上がり、
ベルギーが集中しきれていないところで
先制点を取れたのが非常に大きかった。
なぜベルギーが
集中していないとわかるかというと、
現代サッカーは
「コンパクトなサッカーをする」
というのが重要だと言われています。
コンパクトというのは、
ディフェンス(守備陣)から
オフェンス(攻撃陣)の距離が短く、
選手が密集していることをいいます。
コンパクトだと何がうれしいのかというと、
相手選手がボールを持ったときに
近い距離に必ず味方選手がいるので
すぐにディフェンスできるためです。
もし仮にその選手が
ドリブルでかわされたとしても、
またすぐ近くにディフェンスがいるので
ボールを奪える確率が高くなります。
イメージとしては
ひとりに対してふたり以上で
ボールを奪いにいく感じです。
また、
コンパクトにしておくことで
オフサイドというファールを
取りやすくなります。
つまり、
平たくいうと相手に攻めづらく
させることができるというわけです。
コンパクトでないと、
相手にプレッシャーを掛けきれずに
パスを出されたりドリブル突破されたり、
とにかく自由にプレーされやすくなります。
しかしながら、
この「コンパクトにサッカーをする」
というのは集中力がないといけません。
相手に味方のウラを簡単に取られ、
失点するリスクも高くなるため、
そうならないように高い集中力が求められます。
日本の先制点は、
ベルギーの選手たちが後半立ち上がりで集中を欠き、
コンパクトさを失った状況が生んでいました。
ゴールを決めた原口選手は
もちろんすばらしいシュートを打ちましたが、
実はその前にスルーパスを出した
柴崎岳選手に自由なスペースを与えた
(コンパクトにできなかった)ことが
ベルギーの失点になっています。
それにしても、
先制点を奪われてからの
ベルギーのスイッチの入りようは
目を見張るものがありました。
まさにレッドデビル(ベルギー代表の異名)。
日本の先制直後、ベルギーの要注意人物
アザール選手のシュートがポストを直撃、
かろうじて失点を免れました。
日本代表がすばらしかったのは
スイッチが入った世界ランキング3位の
ベルギーを相手にその後も攻め立てて
追加点を奪ったことです。
乾選手はディフェンス面で
辛口評価を受けることがありますが、
あのドリブルとパス、シュートの
技術は本当にすばらしいです。
前述で
「コンパクトなサッカー」
とお話しましたが、
乾選手や往年の香川選手
(今回は個人的に厳しい評価)、
はたまたアルゼンチンのメッシ選手が
なぜすごいプレイヤーかというと、
コンパクトな状況
(敵がすぐ近くに何人もいる状況)でも
ボールを失うことなく局面を打開する力を
持っているからです。
ディフェンスからの強いプレッシャーにも
対応する能力があり、小さいスペースでも
仕事をする能力があるからすごいのです。
実際に乾選手のゴールは
敵との距離が近い状態から
一瞬のシュートコースを
見つけてのゴールでした。
あの小さなスペースでも
乾選手からしたらゴールを決めるのに
十分だということです。
さて。。。
私はいったい何の話を
しているのでしょうか?(汗)
あやうく
メルマガの方向性を見失うところでした。。。
とにかくあと数十秒というところで
勝ち越し弾を決められた日本代表。
世界3位を相手に、
たしかにその手で掴みかけていた
史上初のベスト8。
「喪失感」
試合が終わったあと、
しばらく呆然としてしまいました。
でも
あらためて日本代表はすごいと思ったし、
本当に尊敬できると感じました。
次は4年後。
ほとんどの代表選手が入れ替わる
世代交代がはじまります。
次の日本代表はどんな夢を
私たちに見せてくれるのでしょうか。
今回はここまでです!
(ちがうちがう)
とはいえまだまだ日本代表の話がしたい私。
今回はムリヤリですが日本代表の活躍を通して
ビジネスについての考察をしてみたいと思います。
●日本代表に見る組織論的なお話
サッカーはチームスポーツです。
ゆえに組織としての在り方は
とても大切になってきます。
そしてそのチームの在り方は
目標によって決まるとも言えそうです。
サッカー日本代表で言えば
2030年までに世界のトップ3に
入るチームになり、
2050年にワールドカップで
優勝するという目標を掲げています。
今回の大会でいえば
ベスト8以上を目標としていたと
いって差し支えないでしょう
(本当は2015年で世界のトップ10)。
この共通の目標を目指して
選手は一丸となって試合に臨みました。
ワールドカップベスト8や
世界のトップ10のチームになるために
どんな戦い方をするチームにするか、
その戦い方をするために
個人個人はどんな能力を
磨かないといけないのか、
こんなことを考えて、
選手も監督も(協会も)
万全の準備をしようと試みます。
これは昔友人に聞いた話ですが、
プロ野球の日本シリーズでは
優れたチームは「日本一になる」だけでなく、
全7戦をどう戦い抜くかまで共有するらしいです。
スポーツ選手なら
「えー、おれ優勝したくないんだよねー」
という人はほとんど皆無といってよいでしょう。
誰もが優勝したい、
日本一になりたいと思っている中で、
優秀なチームは
・4連勝で日本一になる
・4勝1敗で5日目に日本一になる
・7戦全線もつれ込んで日本一になる
などのイメージまで共有するそうなのです。
これにより
個人個人がどの試合でどう力を発揮するかが、
つまりパフォーマンスまでが変わるからなんだそうです。
そのぐらい、
目標とそれを達成するための準備は
大切だということです。
また、
サッカーは常に試合が
つづいている状況のスポーツです。
インターバルはハーフタイムか選手交代時くらいで
野球のように局面局面を断続的に戦うのではなく
継続的な試合の流れの中で常に判断にさらされるスポーツです。
これは忙しい会社などに
当てはまるのではないかと考えます。
ひとりの判断ミスや、
ミスのみならず判断の遅さが試合を左右するサッカー。
忙しい会社だと
同じようにひとりの判断ミスや
判断の遅さがクレームに繋がります。
クレームが増えれば評判を落とし
評判が落ちれば売上が落ちます。
チームというと
誰かがミスっても他の誰かがフォローできる
ということがフォーカスされがちです。
たしかにそういう面もあるでしょう。
しかし、
逆にひとりの責任の重さは
実は個人プレイよりもチームプレイのほうが
重いのではないかと私は考えます。
その重い個々の責任を背負ってでも
成し遂げたい目標なのかが大切になってきます。
ここで難しいのが
チーム全員が成し遂げたいと思えるような目標なんて
果たしてビジネスにおいてあるのかということです。
サッカーをはじめとしたスポーツでは
プロになり日本の代表ともなれば
ほとんどの人が優勝や金メダルを
「成し遂げたい目標」
と設定すると思います。
しかしビジネスは?
会社では社長が思っているほど
社員は目標達成をしたいと思っていません。
とても辛辣ですがそれが現実だと思います。
もっとも
それを社員のせいにするのもお門違いです。
ここがスポーツチームと
会社の大きな違いなのではないかと思います。
スポーツチームであれば
おそらくは全員が共通の目標を持てるでしょうが、
会社ではおそらく社長を含む一部の人間だけです。
この現実を受け止めた上で
どうやって目標に向かっていくのかは
経営者にとってもしかしたら
永遠のテーマかもしれません。
ひとつ言えることは、
・誰もが目指したいと思う目標を設定できる社長
(しかも現実味を感じさせることができる)
・「社長がつくった目標なら達成したい!」と
思ってくれる人ばかりを集められる社長
は本当に強いのだろうということです。
俗に言うカリスマ経営者というやつです。
目標は突き詰めればただのエゴです。
ワールドカップで優勝したいも
社会を良くしたいも結局は
突き詰めればエゴでしかありません。
そのエゴの達成を
なぜ応援したり手伝おうと思うのか?
この世には2種類のエゴがあると思っていて、
・誰かの価値になるエゴ
・誰の価値にもならないエゴ
です。
この人(人たち)のエゴが叶えば
多くの人が喜んだり勇気づけられるだろう。
この人(人たち)のエゴが叶えば
社会がより良くなるだろう。
そう感じさせる人徳というものが
目標を掲げる人間(社長や組織のTOP)には
必要だということなのではないでしょうか?
●日本代表に見るリーダー論的なお話
わかっちゃいたことなのですが、
今回の大会で日本代表を引退、
または引退示唆をする選手が数名いました。
さびしい思い半分、
次世代につなぐためには
仕方ないという思い半分。
その中でも
日本代表キャプテンだった長谷部選手は
きっぱりと代表引退を発表していました。
それを受けて、
ディフェンスの要だった吉田麻也選手は
インタビューで涙をあらわにしました。
ワタクシ弱いんですよね、
スポーツ選手の男泣き。
めっちゃ感動します。
吉田麻也選手は長谷部選手のことを、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼ほどチームのことを
考えて行動できる人間はいない。
口うるさくて自分のルールが非常にたくさんあって
世間では非常に真面目なキャラで通ってますけど、
実際は非常に頑固で
一緒に仕事をすると面倒くさいなと
思うところもたくさんありましたけど、
それでも(涙・・・長い沈黙・・・深い溜息)
長く一緒にやってきたので、
彼から学ぶことはたくさんあったし、
彼だけじゃなくて一緒に長くやってきた選手たちが。。。
ぼくより年齢が上の選手たちとやれるのは
これが最後だと思っていたので
最後にみんなで何か成し遂げたかったなと思います。
最後に良い奴らの集まりだったと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、
長谷部選手はリーダーシップがあったのでしょうか。
おそらくですがあったのでしょう。
これは誰もがそう感じると思います。
目標達成に全力を尽くすということは、
チームメイトに対して厳しさを向ける
必要もあるということは誰もが理解できるはず。
しかし、
実際に自分が厳しい目を向けられたときに
どれぐらいの人が吉田麻也選手のように
「結果的にはそれが必要ですばらしいことだった」
と感じ、
相手に感謝できるのでしょうか。
これは
長谷部選手のすばらしさももちろんありますが、
厳しさの受け手である吉田麻也選手の器も
大きくなければできないことだとも思います。
そして何より、
お互いの信頼関係がなければできません。
そしてそして前述のように
成し遂げたい目標がなければ同様にできません。
スポーツ選手は前述しましたが
目標自体はビジネスよりも
共有しやすいのかもしれません。
それでも
「口うるさい」「面倒くさい」と思われても
最後には感謝できるほどの信頼関係を
結ばせることができる、
こういう人をリーダーシップがある人、
というのかなと感じました。
ムダに嫌われる必要はありませんが、
嫌われないことのほうが優先順位が上回り、
本来の目標よりも嫌われないことが目的化
してしまうというリーダーはたくさんいると思います。
特にビジネスでは、
これも前述のように思った以上に
社員は会社の目標を考えていないことが
往々にしてありますから、
厳しい目を向けられた社員は、
それが自分のためや目標達成のためではなく
相手都合(リーダー都合)の理論だと感じやすい。
本当だったら、
その会社に残ろうとよその会社に行こうと
活躍できる力を育めるチャンスなのに。
こういう人は
得てして影でリーダーを悪く言ったり
上から目線の評価するタイプだったりします。
放っておけばいよいのでしょうが、
ビジネスでは多くのリーダーが
これに心を折られるということがありますし、
私自身も
そういうことがなかったわけではありません。
これは愚痴めいた物言いかもしれませんが、
かなしいかな、多くの人が
・リーダーとは自分に得やメリットをもたらしてくれる人
だと勘違いしています。
そういうメンタルの人は
厳しい目を向けるリーダーに反感を抱きます。
それでも、
「今はこいつに厳しい目を向けることが
目標の達成に、さらには本当の意味で
こいつのためになるんだ」
という強い信念を持ちつづけることができるかが
リーダーの資質ではないかと思います。
注意しないといけないのが
相手のためと思い込んで間違ってしまう人も
リーダー的ポジションの人の中にはいます。
「相手のため」
「目標達成のため」
と本人が思っていても
実際にはまったくそうなっていない、
というリーダーがたまにいます。
そうならないように
どのように気をつければよいかは
正直わかりません。
しかし、
それが間違っていなかったか、
答え合わせをする方法はあると思います。
吉田麻也選手が
長谷部選手について語ったときの
涙するほどのリスペクトと感謝、
これが長谷部選手がリーダーとして
間違っていなかったという
答え合わせの結果なのだと思います。
とにかく長谷部選手は
嫌われないような振る舞いが
真のリーダーシップではないし、
相手のためにもならない、
ということをよく理解していたし、
相手にもそう感じさせるだけの
信頼関係を構築することができていた、
だからすばらしいリーダーだった、
ということが言えます。
これが目標を共有しづらい
ビジネスの世界でどれだけ同じように
できるかどうかは難しい問題です。
それでも
長谷部選手がビジネスマンだったら
すばらしいリーダーシップを発揮するのでは
ないだろうかと思わせるすばらしさがある
ということも誰もが感じることではないでしょうか?
●日本代表に見るヒーロー論的なお話
さて、
日本代表の選手たちは日本人にとって
ヒーローだったのでしょうか?
人により回答は多少異なりそうですが、
多くの人が
「ヒーローだった!」
と答えそうな気がしますよね。
私も日本代表メンバーは
私の中でヒーローです。
ここで、
日本代表の今回のワールドカップの
戦績をおさらいしてみると、
・1勝2敗1分け
です。
実は1回しか勝っていないし
負け越しています。
数字だけ見ると
なんとなくヒーロー像とは違う。。。
ということは、
ヒーローの条件とは
戦績ではないのでしょうか?
たぶんそうなのでしょう。
格上の相手に勝利したり
土壇場で引き分けに持ち込んだり、
日本代表の奮闘ぶりが
多くの人の感動を呼んだ、
多くの人の心を動かした。
なので、
ヒーローなのでしょう。
私自身はとても憧れます。
日本代表のようなヒーローに。
ただですね。
これもビジネスに置き換えてみるとどうなるか。
日本人にはとても多いらしいのですが、
プロセスに美学を感じたり感動する、
ということがあります。
今回の日本代表の戦いも
まさにそれにあてはまります。
しかし、
会社の中で結果を出していないけど
奮闘した人を美化しヒーロー化すると
会社はとんでもないことになります。
ここも
ビジネスとスポーツの違いかもしれません。
ビジネスにおいて
プロセスに過剰に反応するとき
結果を正しく受け止められないことと
表裏一体であることが多いと思います。
「あの人は結果は出せなかったけど
がんばった!すばらしい!」
これをビジネスの世界に持ち込むのは
ものすごく危険だと思います。
結果を出せなかったけど
プロセスをほめるということは
結果を出せなかったけどがんばった人を
ヒーロー化するに近い行為です。
そうするとその人は
さらに結果が出せない人たちの
ヒーローとなってしまいます。
日本人の感覚としては
(もしかしたら海外もかもですが)
ヒーローは結果ではなくプロセスだ、
という感覚が強く根付いています。
これはスポーツの世界や
マンガやドラマなどフィクションの
世界だけに割り切り、
ビジネスの世界では
結果を出した人がヒーローだということを
きちんと伝えていかなければなりませんね。
さて、
私たちに感動を与えてくれたヒーロー、
サッカー日本代表の選手やサポートメンバーが
やはり尊敬に値する誇れる人たちだと
感じられる記事をシェアして
私のワールドカップロシア大会を
終わりたいと思います
(もちろん他の試合見ますが)。
4年後も8年後もその先も
これをずっと受け継いでほしいと
感じる内容だと思います。
日本代表を世界が称賛!!
立つ鳥跡を濁さず
「スパシーバ」書き置きロシアに別れ
→ http://bit.ly/2KKq1Tl
今回はここまでです!
津久井
好評いただいてます。
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投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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