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2014年10月24日 メールマガジン 【第253回】自信のある商品・サービスなのに売れない理由

2015年01月16日掲載開始

こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
本日は福岡に出張に来ています。
一泊して
明日の昼過ぎの飛行機で帰ります。
昨年の秋から冬にかけて、
あんなに頻繁に訪れた福岡ですが、
なぜか今年の1月に行ったきり
パタリと出張の予定が
なくなってしまいました。
ですので、
久々の福岡出張、
張り切っていきたいと思います。
夜ご飯は何を食べようかな~(ニヤリ)
話はかわりますが、
最近スマホ中毒です。
スマホで
何かの情報に触れていないと
なんだか落ち着きません。
まるで精神安定剤のよう。
これ、
絶対に良くない傾向ですね。
脳の容量の何割かは
持っていかれてそうです。
そんなスマホではありますが、
見ているとこのメルマガのネタに
なりそうな情報と接することも
よくあったりします。
今日は
そんな中のひとつをご紹介しつつ
お話を展開していきたいと思います。
●見た目を整えるのは何のため?
このメルマガで
何度も言っていますが、
人は良きにつけ悪しきにつけ
見たものから何かしらの印象を
感じてしまいます。
本当は悪い人じゃないのに
悪い人に見えてしまうのも、
本当は
すごい技術を持っているのに
そういう会社にまったく見えないのも、
見たものから
何かしらの印象を感じてしまうからです。
料理ですら、
見た目により味の感じ方が
変わってしまいます。
でなければ、
彩り豊かな料理にする必要もなければ
美味しそうに見えるお皿に
盛り付ける必要もありません。
これを
「デザインの無拒否性」と
私は名づけています。
自社の商品やサービスに
自信を持っている方ほど、
見た目をおろそかにしがちです。
「一度使ってもらえれば良さがわかるんだよ!」
この言葉は虚しく宙を舞います。
なぜなら、
デザインを含めた「見た目」が
人に影響をあたえるのは
「商品、サービスの良さがわかるか否か」
ではなく、
「一度体験してみようと思うか否か」
だからです。
つまり、
商品、サービスの良さ=商品力は
「その後も利用しつづけるか」
というリピート性に主に寄与するものであって、
デザインなどの見た目が司るのは
その前段階だということになります。
前段階は
口コミ、紹介などもありますが、
見た目をともなうことがほとんどです。
そう思うと、
どんなに良いものをつくっても
見た目を疎かにしていれば
それは
「機会損失」だということがわかります。
つまり、
本来手にするはずの利益を
自分から捨てているようなもの
だということです。
だから、
見た目を整えるのは
「得をするため」ではなく
「損をしないため」なんですね。
●会社でも同じことが起こっている
さて、
こんな前置きがある中で
次のWEBページを見てみてください。
人を見かけで判断していませんか?
“2枚の写真”によってあなたの価値観は崩れていく
→ http://bit.ly/1npP3qh
いかがでしょうか。
「ほほう」と思われましたか?
それとも
「そりゃそうだ」と思われましたか?
これは、
見た目がどれだけ
「感じ方」に影響を及ぼすかを
教えてくれるWEBページです。
いずれにしても、
これはとてもわかりやすい例です。
なぜなら、
「ネガティブ」な印象と
「ポジティブ」な印象が
明確に分かれているからです。
しかし、
これがこと会社になると
急に見えなくなります。
まず、
会社は人そのものではない、
という点で前出の写真に比べ
わかりづらいですね。
また、
前出の写真ほどネガポジが明確ではない
ということも言えると思います。
どういうことかというと、
わざと悪びれている会社なんてない
ということです。
だから、
会社に置き換えた時には
もっとわかりづらいレベルで
同じようなことが起きていないか、
と考えてみる必要があります。
ビジネスは掛け算です。
100点の商品を作っても、
見た目が0.1点ならば
合計点は10点です。
逆に、
1点の商品なのに
見た目が100点であるがゆえに、
御社のサービスよりも
10倍も売れてしまうような商品があったら?
とても悔しいことであるとともに、
お客さまにとっては不利益です
(商品力1点なわけですから)。
だから、
自社の商品が最高だと思うならば、
見た目に力を入れないのは
(それでライバルのほうが売れてしまうのは)
罪ですらあるわけです。
●意識するのは2つだけでもいい
ここで
デザインの役割をおさらいしてみましょう。
デザインの役割は
まず大きな意味で2つ分かれます。
ひとつは時代性を伴う役割、
もう一つは普遍的な役割です。
時代性を伴う役割は、
先週までお話していた
「3つの時代」の
「付加価値の時代」
の話になります。
この時、デザインの役割は
「付加価値を与える」です。
そしてもう一つ、
デザインの普遍的な役割としては、
★相手に不信感、不快感を与えない
★強みと個性(らしさ)を感じてもらう
ということになります。
「会社の見た目をおろそかにしてはいけない」
といった時は、
主にこの「デザインの普遍的な役割」の
ほうの話をしていると考えてOKです。
そしてこの時、
デザインは必ずしも
「かっこいいもの」とは限りません。
とまあ、
おさらいもかねて小難しく書きましたが、
こんな風に書くと
「うーん、よくわからんな」
という気分になってしまうかもしれません。
ですから、
そんなに難しく考えないでください。
大切なのは、
★相手が信頼感を損なうほどに
 見た目をおろそかにしない
★自分たちの強みやらしさを
 きちんと伝えようとする
これだけでも全然違います。
あとはこれを
どんな「言葉と画(え)」で表せばよいか、
これを考えるのは私たちプロの仕事ですね。
今回はここまでです!
津久井
好評いただいてます。
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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