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こんにちは!
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
前回は、
「デザインは重要です」
というお話を、
なるべく売り込み色なく
客観的にお伝えさせていただきました(つもりです)。
最後にお話したのは、
「デザインの法則性」について。
そして、その法則性がより強いのは、
「売れているもの」よりも
「売れていないもの」の方
だというお話をしたかと思います。
では、
なぜ「売れない方」がより法則性が強いのか
について、3つのお話から説明したいと思います。
▼不快を避ける行動
人間の行動は、大別すると2通りしかない
と言われています。
その2つとは、
・快楽を求める行動
・不快を避ける行動
そして興味深いのは、
「不快を避ける行動」のほうがより強い
と言われているということです。
これはマーケティングの世界では
あたり前に言われていることです。
例えば、どういうことかというと、
「これを買ったらこんなに素敵になれますよ」
というメッセージよりも
「これを今買わないと、
あなたはもう素敵になるチャンスはないですよ」
というメッセージの方が、
相手の反応を起こしやすい、
ということです。
「機会損失はイヤだ」という不快を避けるために、
商品を購入する、という感情の動きを狙うわけです。
すると、売れやすいのです。
もちろん、実際の商売の現場では、
・快楽を求める行動
・不快を避ける行動
の両方をうまく織り交ぜています。
「不快を避ける行動」だけで十分、
ということはありません。
では、なぜ不快を避ける行動の方が人は反応するのでしょうか。
▼は虫類脳とほ乳類脳
人間の脳には
・右脳
・左脳
がある、というのはよく知られた話です。
が、実は
それよりも前に右脳、左脳の前段階として、
・は虫類脳
・ほ乳類脳
というものがあるらしいのです
(猿ではあることが確認されているので
人間にも間違いなくあると言われています)。
どんなものかと言いますと、
は虫類脳・・・「危険、不快、不安」を察知する
ほ乳類脳・・・「好き、楽しい、嬉しい」などを感じる
ということらしいです。
で、
何かの出来事があったときに、人間は
は虫類脳
↓
ほ乳類脳
↓
右脳・左脳
の順番で情報を処理すると言われています。
これでいくと、単純に
「嫌いではない」=「好き」は成り立たない
ということがわかります
(あたり前と言えばあたり前ですが、重要)。
・まずはじめに「嫌いか嫌いじゃないか」をは虫類脳で判断
・次に「好きか好きじゃないか」をほ乳類脳で判断
するということです。
は虫類脳は、
人間がまだものすごく小さいほ乳類だったときに、
ヘビに食べられないようにするために、
「ヘビを見たら一目散に逃げろ!」
という信号をだす、
「生命維持装置」のなごりと
言われています。
実際にそのときには、IQががくんと下がるそうです。
それはそうですよね。食べられそうなのに左脳で
「え~と、逃げようかどうしようか、今の状況は・・・」
とか考えていたら死んでしまいますから。
このことから、私のデザインの師匠である伊吹卓氏は
「人間は、好きなものより嫌いなものに1万倍敏感である」
といっています。
▼私たちの実生活を思い浮かべてみても
私たちの実生活の行動にも、
当てはまることが多くあります。
例えば、お昼ご飯を買いに
コンビニに行ったときを思い浮かべるとどうでしょう。
商品を見て、
「これを食べたいかどうか」を判断する前に
「これを食べたくないかどうか」を判断し、
食べたくないものを消去していくことが多いです。
で、残ったものの中から
どれが一番食べたいかを決めることが多い
(もちろん、強烈に食べたいものがあることもありますが)。
まさに、は虫類脳→ほ乳類脳の流れです。
仕事帰りに
みんなで呑みにいくときのことを思い浮かべると。
誰かが、
「あの店に行かない?」
と言ったとします。
そのときに考えることは、
「その店に行きたいかどうか」
ではなく、
「その店にいきたくないかどうか」
です。
「いきたくない理由」が特になければ、
そこが呑み会の会場になります。
いくつか店の候補があったとしても、
まず最初に「いきたくない理由」がある店が
排除されていきます。
ほしいパソコンがあって、
電気屋さんに行ったときのことを考えると。
そのパソコンのいいところではなく、
買ってから困ることはないか、といった
マイナス要因の方をむしろ知りたいはずです。
このように、人間の行動は
プラスの要因 < マイナスの要因
という優先順位になっていることが非常に多いのです。
以上のお話から考えてみると、
デザインにおいて法則性がより強いのは、
「売れているもの」=「プラスの要因」よりも
「売れていないもの」=「マイナスの要因」の方
で、あることがわかるかと思います。
より色濃く傾向が出るのは、
マイナス要因のほうなのです。
これは何も
デザインだけに当てはまる話ではありませんので、
ぜひ、ご自分のビジネスでも役に立ててみてください。
まずは、マイナス要因を極力排除する、
マイナス要因をすべて排除できなくても、
必ずプラス要因のほうが大きく、
マイナス要因を差し引いても
元が取れてあまりあると思ってもらえるようにする。
などなど、いろいろあると思います。
とにかく、人は「好きよりも嫌いなことに1万倍敏感」です。
なお、デザインや商品開発に関しても
この法則を応用したノウハウを伊吹卓氏は持っています。
私はそのノウハウを使わせていただくことを
伊吹卓氏より許可いただいております。
もしご興味があり、
個別に相談したい方がいらっしゃればご連絡くださいませ。
【お問い合わせ先】
・電話番号:03-5876-8656
(担当:津久井 受付時間:平日10:00~18:00)
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■発行者 津久井 将信 support@biz-up.biz
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投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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