元食器デザイナーにして2児の母!自然な愛情感のあるやわらかくてあたたかいロゴをデザイン!
代表作
Blue Willow Billiard&wineさま
細めで流れるような文字を中心に、ワインを傾けて楽しく談笑するイメージでお作りいたしました。筆記体ベースの文字は、スリムなライン、さりげない強弱をつけることによって、大人っぽいお洒落な雰囲気を出しました。willowの左右に「w」がつくので、シンメトリーになるように伸ばし、腕を広げて新しい出会いを歓迎するイメージを加え、また、二つ並んだ「l」は、二つのワイングラスに見立てています。
青は、明るめの透明感のある青を選び、若々しさと爽やかさをイメージしました。
市ヶ尾眼科さま
これまで使っていたロゴが、カタイ感じのものだったので、やさしい感じにしたいというご希望でした。
「かわいらしいのが好き」というお話しでしたので、市ヶ尾の頭文字「I」と、視力検査の際に使うランドルト環(Cの文字のようなもの)を合わせ、ちょっとキャラクターっぽいロゴにしました。
キャラが立っていたのと、覚えやすくて印象に残ったことが気に入っていただけたのだと思います。
いとらえさま
ハワイ式のマッサージのお店です。最初に、店名がプルメリアの花で囲まれたようなラフデザインはいただいていたので、それを展開したものと、今回採用していただいたものと、3つご提案しました。
ヒアリングで、お客さまが「ハワイがとても好き」ということが伝わってきたので、プルメリアの花の形はそのまま使い、マッサージのお店なので、手でその花を包み込むようにし、全体はヤシの実のシルエットにして、ハワイのイメージをロゴに込めました。
オシャレライブさま
おしゃれについての理論的な講座を開く会社さまです。マトリックスを使って、おしゃれについて理論的に解説していくので、理論的なイメージのロゴにしました。
お客さまは、「おしゃれには根拠がある、ということをみんなにわかってほしい」と仰っていて、おしゃれのロジック=理論というのを、前面に押し出したいという感じでした。
そこでロゴはコンピューターのドットを使って、進むべき方向を示したようなものをご提案しました。
デザインの信条
――佐々木さんのデザインの信条を教えてください。
お客さまにとって、本当に役に立つデザインを作ろうと思っています。
私は、大学の恩師の「デザインは人を幸せにするものでなければいけない」「人を不幸にするデザインはするな」という教えのもと、社会人になってから5年間、プロダクトデザイナーとして働いていました。仕事を通じてたくさんの経験をさせていただき、モノづくりの大変さを勉強しました。
ロゴが、お客さまの理念や思いを広めるために本当に役立つようなデザイン、お客さまを幸せにするデザインを目指しています。
デザインは「愛」だと思うんです。
自分の作ったプロダクトもロゴも、子どものように思っているし、自分の手から離れた後も、どうなっていくか、大事にされているかをいつまでも気にかけています。
――実際の仕事のなかで、こだわっていることはありますか?
意味のある形、ストーリー性のあるロゴ作りにこだわっています。
このため、下調べや下書きに重点を置いてロゴを作成しています。お客さまと同業者のロゴを比較したり、業種そのものを調べたり、それに付随するものを調べていき、お客さまとのヒアリングを照らし合わせて、デザインを進めています。
お客さまの理念が伝わるよう、様々なアイデアを出しますが、この時間が一番長いです。そして、一番好きな時間でもあります。
ロゴ制作にあたって、気をつけていること
――ロゴ制作を行うにあたって、気をつけていることはなんですか?
ヒアリングを通して、お客さまのお仕事に対する思いや、内容、環境をお伺いすることに重点を置いています。お客さまの背景にある様々なことを伺うことによって、ロゴを作るヒントをいただいているんです。ヒアリングをしたあるお客さまからは「ロゴの話しをほとんどしていないけど、大丈夫?」と心配されたこともあります(笑)。
バックボーンがわからないとオリジナルのご提案ができないし、何もないところからはデザインは生まれないんです。お客さまが一番主張したい、大事にしたいこと、それを聞き出せた時、良いものができます。お客さまが何気なく使う言葉を、固めて、寄せ集めて、カタチにしていくんです。
よくご依頼いただくのは、整体やマッサージ関連ですね。かわいらしい、やさしいタッチのロゴが得意です。お客さまの気持ちを読み取って、愛情を込めて作るからかもしれません。
プロダクトデザイナーだった頃は、洋食器を手がけていたのですが、定番になるのはシンプルなものでした。シンプルな中にどれだけ個性を出すか。私が作るロゴも、そうありたいと思っています。シンプルなものは飽きがこなくて、長く使ってもらえますから。
プライベートについて
子どもの感性から、刺激を受けています!
――プライベートの佐々木さんについて、ちょっとだけ教えてください。
私には、4歳と2歳の男の子がいます。毎日、大騒ぎですよ。
私が家でスケッチをするからだと思うのですが、長男がよくピカソのような絵を描くんです。子どもの感性って、すごいなぁ、と思います。大人はゼッタイに描かない絵なので、子どもにはこういう風に見えるんだ!と刺激になりますね。
お客さまへのメッセージ
――お客さまへのメッセージをお願いします。
ヒアリングの時は、熱い思いを私にぶつけてください。
デザインをどうこうするかは、お客さまのお仕事やお店に対する思いをうけて、デザイナーである私が形にさせていただきます。まずは、一緒に作ってみませんか?
プロフィール
佐々木 円
Madoka Sasaki
略歴
2002年 県立芸術大学卒
2002年 プロダクトデザイナーとして勤務
2008年 出産のため退職
2011年 在宅デザイナーとして独立
2011年 ビズアップ協力デザイナー
主な実績
食器のプロダクトデザイナーとして5年間企画・デザイン・設計・試作に従事。
2005年グッドデザイン賞受賞の製品に携わる。
現在は、子育てをしながら、食器、ロゴ、名刺などのデザインをしている。