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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
春の陽気になって来ました。
最近はいろいろな方に会う度に、
「津久井さん、忙しいでしょ」
と言われます。
忙しいのですが仕事ばかりしているわけではなく
時間をちょこちょこ見つけて家族サービスやマラソンなど
がんばっています。
私は長風呂なので、
お風呂の時間なども有効活用しています。
湯船の中で本を読んだり(マンガも読みます)、
iPadで動画を見たり。。。
特になぜか最近ハマった動画が
私が小学生の時のテレビドラマ「とんぼ」です。
そうです、あの長渕剛さん主演のやくざドラマ。。。
なぜいまさら?なのですがなぜか全話見てしまいました。
個人的にはやくざになる前の長渕さん(今もやくざではないですね。。。)
の楽曲はとても好きです。「順子」とか「涙のセレナーデ」とか。
で、
やくざになってからの長渕さん(だから違うって)の曲は
あまりちゃんと聞いていませんが、ドラマの主題歌だった
「とんぼ」はとてもよい曲ですね。
私はバンドをやっていたのでギターを弾くのですが、
彼の曲は難しいコード進行などは特にありませんが、
本質的なメロディーがとてもすばらしく、
かつ、
「とんぼ」などは歌詞がどこか牧歌的な部分とかノスタルジックな面もあり
心に染み入り、ついつい聞きたくなったり口ずさみたくなります。
そんな長渕さんが、
先日表参道ヒルズで書道展を開いたようで、
テレビなどでニュースになっていましたね。
重さ30kgの筆で「殺気」という文字を書いたようです。
表参道ヒルズにまったく似つかわしくない熟語を書く長渕さんは
やはりハードコアな方です。
ネットのニュースはこちら
http://bit.ly/YHLPeS
また、話は少し変わりますが、
モデルで歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんも
新曲の「にんじゃりばんばん」を発表しました。
とてもユニークな曲でこちらも思わず口ずさみたくなります。
さて、
今号は私の趣味の話をあなたに
無理やりお届けしようというわけではなく。。。
ただですね、
朝4時に起きてテレビの芸能ニュースを見ていたら、
長渕さんときゃりーぱみゅぱみゅさんのニュースが
立て続けに流れまして、そこでちょっと感じたことがあったのです。
●
書道の巧さ(うまさ)というスペック
長渕さんの書かれた書「殺気」を読むと
書道の巧さというのはまったく伝わって来ません。
他の書を見たわけではありませんが、
少なくとも重さ30kgの筆で書いたものに
「巧さ」を見出すのはとてもむずかしいです。
また、
仮に長渕さんの書がとてもうまくても、
書の評価以上に人が集まっていると推測できます。
それは、
長渕さんよりも書が巧い書家の方が個展を開くよりも
長渕さんが個展を開いたほうがたくさんお客さんが
来るであろうことが容易に想像できることからもわかります。
つまり、
「書道の巧さ」というスペックを求めて
人が来ているわけではないということです
(失礼かもしれませんが)。
スペックではなくてイメージで人が反応するパターン。
長渕さんの書道に対し各々が何かしらを想像し、
それを確かめたくて行動(見に行く)を起こしています。
書道の巧さに反応したのではありません。
ここまで来ると、
イメージの力はスペックをはるかに飛び越えてしまいます。
そして、完全に「信者化」させることができてしまいます。
実際に長渕さんはギターがものすごく上手ですが
ギターの技術というスペックに惚れ込んで
ファンをやっている人はほとんどいないと思われます。
●
モデルとしてのスペック
この長渕さんの書道個展と同様に、
モデルとしてのきゃりーぱみゅぱみゅさんも
実はスペックよりもイメージでうまくいった事例に当てはまります。
モデルとしてのスペックとは、
単純にその美貌です。
きゃりーぱみゅぱみゅさんは、
とっても失礼な言い方ですが
「一般的なモデル」としてのスペックは高くないです。
身長は決して高くありませんし、足が長いかといえば。。。
ミス・ユニバースなどの選考基準もおそらく満たしていません。
かわいらしい方ですが「美しい」という印象ではないですよね。
ただ、
「一般的な」と書いたとおり、彼女は「モデル」というものに
新しい切り口(=イメージ)を持ち込みました。
まずはその名前。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」という意味がわからず
かつ一般的なモデルが到底付けなさそうな名前で
活動するモデルは過去にいません。
「いかに美しいか」
というスペックを競い合うモデルの世界で、
自分の変顔写真(あえて変な顔をした写真)をブログで紹介したり、
やはりブログで「◯◯すぎてキレそう(例えば「かわいすぎてキレそう」)」
などのかわった言葉を残したり。その行動は一般的なモデルとは明らかに違います。
「美貌」「洗練」を競い合う「差」での勝負ではなく
「かわいらしさ」「コミカルさ」という
新しいイメージ(違い)を打ち出したわけです。
狙ってやったかどうかは別として、
この新しいイメージは誰もやっていませんから、
存在の相対性理論から言って当然目立ちます。
2つの芸能ニュースを見て
朝の4時すぎからそんなことを考えていました。
●
定番なのかブームなのか
ただですね、
この2つのニュースを見て
前述のような共通点もあれば、違いもまた感じました。
ある意味、
一瞬の流行りになること自体は
それほど難しいことではないのかもしれません。
問題は継続して存在を示し続けられるかどうか。
長渕剛さんは、
その芸能活動歴の長さから考えると
継続してその存在を人々に示し続け、
一部の人から強い支持を受けているといえます。
きゃりーぱみゅぱみゅさんはどうでしょうか。
まだ活動歴が浅いから「わからない」でしょうか。
あくまで推測ですが、
私はきゃりーぱみゅぱみゅさんはおそらく
それほど寿命が長くないと思います(すっごい失礼ですね)。
いえ、
決して寿命が短くあってほしいというわけではありませんよ。
ただ、
今の時点では彼女からあるものが見えないのでそう感じるのです。
きゃりーぱみゅぱみゅさんを表現するとき、
「21世紀のポップアイコン」などという言葉が使われたりします。
「アイコン」というのはもともと
「肖像」とか「象徴」という意味があるようですが、
私の感覚では、この「アイコン」という言葉を使うとき、
「その時代の」という枕詞が隠れているように感じます。
つまり一過性の人に使われるケースが多い。
長渕剛さんはどうでしょうか。
「順子」や「涙のセレナーデ」のころから、
役者へ転身し、さらにやくざに転身し(しつこいですよね)。。。
そのころの長渕剛さんを
今回のきゃりーぱみゅぱみゅさんを
見るような視点で捉えたことがなかったため、
一概に比較できるかはわからないのですが、
長渕剛さんには「why」を感じるんですよね。
「長渕剛があのような人でいる理由」とか「信念」のようなものを。
共感できるかどうかは別として「why」があるから、そして強いから
根強いファンがいるのも納得できる、結果、息の長い芸能活動を続けている。
きゃりーぱみゅぱみゅさんから見られない
「あるもの」はまさにこれです。
今後これを作れるかどうかで
きゃりーぱみゅぱみゅさんの存在の長さが決まってきそうです。
それにしても
「きゃりーぱみゅぱみゅ」が入るだけで
文章が一気に読みづらくなりますね。
あなたも疲れたのではないでしょうか。
今回はここまでです!
津久井
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投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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