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2010年12月10日 メールマガジン ロゴデザイン 法則・ノウハウ 【第66回】:良いデザインは「メリコ」で測れ!

2012年12月11日掲載開始

 

 

 

こんにちは。

ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です。

 

 

先週書かせていただいた
「ベストロゴ大賞(仮称)」の件は、

 

先週のメルマガのあと、
さらに「参加OKだよ!」という方が増えまして、

 

全部で220のお客さまが
参加してくださることになりました!

 

すごい。。。

 

ありがとうございます!

 

 

さて、久しぶりにデザインのお話です。

 

良いデザインを測る指標 = 「メリコの法則」

 

以前のメルマガでも書かせていただきましたが、
もう1年以上経ちます。

 

ご存じない方もいらっしゃると思いますので、
お話させていただきますね。

 

そもそも、この変わった名前の法則は、
私のデザインの師匠である伊吹卓氏の考案したものです。

 

伊吹先生は、
御年79歳で著書100冊以上を誇る
デザインや商品開発のコンサルタントです。

 

アサヒスーパードライの缶の
パッケージデザインをコンサルしたりなどの
実績があります。

 

今はご高齢なので
あまりコンサルのお仕事はしておりませんが、
一昨年くらいまではMEGUMILKのコンサルなどをされてました。

 

で、この「メリコの法則」が
どんなものかをご説明しつつ、
良いデザインについて説明しますね。

 

「メリコ」のとは
ある言葉の頭文字を組み合わせたものです。

 

●「メリコ」の「メ」は「目立つこと」

 

メリコの「メ」は目立つことです。
良いデザインは目立ちます。

 

これはただ単純に「派手」とか
そういうことではありません。

 

現代は比較の社会です。

 

スーパーにいけば同じ製品がメーカーごとに
たくさんあります。

 

インターネットで調べれば、
似たような商品やサービスを
提供してる会社が何社も出てきます。

 

これらの競合と比べて、
目立っているか、が重要です。

 

「目立つ」とは現代においては
「他と比べて差が明確かどうか」です。

 

他の競合商品が派手なデザインばかりであれば、
シンプルなデザインのほうが「目立つ」でしょう。

 

競合のホームページが
「クール」なイメージのものばかりであれば、
「アツい」イメージのサイトのほうが良いかも知れません。

 

比較相手がいなくても同じです。

 

たとえば「看板」。

 

看板は競合の看板もさることながら
周りの景色、景観や建物の構造、
道路との位置関係などを考慮して
「目立つ」ようにする必要があります。

 

「目立つ」とは相対的なもの、
と覚えてくださいね。

 

●「メリコ」の「リ」は「理解できること」

 

メリコの「リ」は理解できることです。

 

ちょっと抽象的な言い回しで
わかりづらいですね。

 

簡単にいえば
「~~~っぽい」
です。

 

・焼き鳥屋さんっぽい
・小児科っぽい
・ポテトチップスっぽい
・IT企業っぽい
・旅行会社っぽい

 

などなど。

 

これを意識すると、
どうしても王道のデザインになります。
言い換えれば「オーソドックス」ということです。

 

そうするとですね、
先ほどの「目立つこと」と矛盾してきてしまいます。

 

オーソドックスなデザインでは
他と差別化しづらいですからね。

 

ですので、
相対的に見て他がみなオーソドックスであれば、
やはりそれとは違う形にして目立たせる必要があります。

 

この2つ、
・目立たせること
・理解させられること
を両立するにはどうすれば良いかというと、

 

まずは
「目立たせること」
に注力してください。

 

その上で、
「他の商品っぽい」を防いでください。

 

ちょっと意味が分からないですよね。

 

缶ビールのデザインを例にとってみましょう。

 

他の商品より目立つために、
他ではあまり使っていない、
「ベージュ」を基調にした
パッケージデザインにした結果、

 

「カフェオレっぽい」

 

デザインになってしまった。

 

これはまずいです。

 

他社製品よりも目立たせるために
「ビールっぽい」デザインにできないとしても
他の製品を連想させるのはNGです。

 

これ、実際にあった例なんです。

 

私がパッケージデザインの市場調査をした時に
缶ビールも調査対象に入っていました。

 

サントリーモルツは当時ベージュを基調とした
パッケージデザインでしたが、
売れ行きは落ちていました。

他にも、茶、ベージュなどを基調にした
パッケージの商品はことごとくダメでした。

 

対して、スーパードライはどうでしょう。

 

スーパードライができるまで、
「銀色」を使った缶ビールはありませんでした。

 

ですので、当然目立ちます。
その上でビールっぽさが出ていた、
少なくとも他の製品を連想させることはなかった。

 

スーパードライは
・優れた入口デザイン
・優れた商品力
の2つが兼ね備わってロングセラーになったのですね。

 

※「入口デザイン」について
ご存じない場合はこちらをご覧ください。

バックナンバー
http://bit.ly/f8YqZG
http://bit.ly/fp0l9z
http://bit.ly/cvuDIz

 

●「メリコ」の「コ」は「好感が持てること」

 

最後の「コ」は好感が持てるです。

 

「あ、このデザインが好きか聞けばいいのね」
「いくつかあるデザイン案から好きなものの
 アンケートをとればいいんでしょ」

 

もしこう考えたなら、
ちょっとお待ちを。

 

いきなり好きな案を聞いてはいけません。

 

好きなものには、
人それぞれものすごい好みがあります。

 

たとえば
「アイドルだったらAもかわいいけどBのほうがいいな」
「いや、Bもいいけどおれは断然Aだね」

 

こんなことが起きます。

 

でも、
「デ◯ィ夫人は嫌い!」
「おれも!」

 

となる可能性が高い。

 

デ◯ィ夫人はただの例として、
何が言いたいかといいますと、

 

「人は好きよりも嫌いなものに数万倍敏感」

 

ということです。
これは脳の構造上そうなっていると
言われています。

 

デザインが好感を持たれるかは、
次の順番で決めなくてはいけません
(複数案ある場合)。

 

1.複数投票で嫌いなデザインに
  いくつでも良いので投票してもらう

2.残りの3案程度になるまで、
  「嫌い」の票が多かったものを排除する

3.残った中でどれが一番好きかアンケートをとる

 

私が
社団法人町田市観光コンベンション協会の
ロゴマークのコンサルティングをしたとき、

 

この手法を用いて
ロゴマークを決定しました。

 

満場一致でした
(嫌いものを排除しているので誰も文句を言わない)。

 

ただこれは
お金が結構かかる方法なので、
難しいんですけどね。

 

多くの人に受け入れてもらうには、
好きなものよりも嫌いなものにフォーカスしなければなりません。

 

さて、
また長くなってしまいましたが。。。

 

今回はここまでです!
またメールさせていただきます!

 

※メルマガやビズアップサービスについての
お問い合せはこちらまでお気軽にどうぞ。
雑談レベルで構いません!

 

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津久井

 

 

 

 

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■発行者 津久井 将信 support@biz-up.biz
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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