ロゴコラムLogo column
こんにちは、ロゴディレクターの奥土です。
AIがデザインやアートの世界に出てくるようになって久しいですね。ロゴを専門にしている我々ビズアップからすると、競合にもパートナーにもなり得る存在なのでその活用の仕方を議論する機会も多いです。
今回は実験として、生成AIを使って各社員を表すロゴを作成してみました。
ロゴの作成においてAIはどのような力を発揮するのでしょうか?
制作フロー
今回は下記のフローで社員6名のオリジナルロゴをAIに作ってもらいます。
① 社員それぞれにヒアリングシートの穴埋めをしてもらう。
【ヒアリングシートの内容】
・名前
・役職
・職種
・業務内容
・自分の特徴(5つ)
② 生成AIでヒアリングシートの内容をプロンプト化してもらう。
今回使用するAIライティングツールは「Xaris(https://site.xaris.ai/)」です。このAIライティングツールに社員に入力してもらったパーソナルな情報を読み込ませ、画像生成AIへの指示文章(プロンプト)を作成してもらいました。
③ ChatGPTにロゴ作成を頼む。
作成したプロンプトをChatGPTに読み込ませ、ロゴ作成をしてもらいます。
どんなロゴができたのか早速みていきましょう
ーー1人目:奥土 将也
役職:ロゴクリエイショングループ リーダー
職種:ロゴディレクター
業務内容:ロゴ作成を希望するお客様へのヒアリング、デザイナーへの制作指示・アートディレクション
【自分の特徴】
■説明するのが得意
他の人に何かを説明する際にかみ砕いたり、順序立てて説明するのが得意です。
■早口になりがち
いろいろと考えてしまい頭の中で言葉があふれるせいか、つい早口になることが多いです。
■総合格闘技が好き
総合格闘技を過去に趣味でやっていたり、配信で試合を観戦するのも昔から好きです。
■動く前に考えるタイプ
何かをやる前に色々な可能性を考えてしまい、良く言えば慎重で悪く言えば腰が重いです。
■感情が出づらい
人と関わるのは好きなのですが、表情や声などが一定のため感情を感じてもらいづらいです。
六角形の中に渦巻き模様。色はネイビーブルーを基調に、わずかにターコイズブルーを混ぜる。シンプルでモダンなサンセリフ体で、私の名前(またはイニシャル)を配置。総合格闘技のオクタゴンをイメージし、知性と戦略性を表現。渦巻きは思考の深さと早口を象徴。
ChatGPTが提案してきたロゴは・・・!?
一見パーソナルな部分が伝わりづらいロゴになっています。大きく分けると「六角形(総合格闘技)」、「渦巻き(思考)」といった要素しかなく、パーソナル情報から普遍的な表現ができそうなワードのみを拾ってなんとか形にした感じがあります。「私の名前(またはイニシャル)を配置」という指示に対して、シンボルマークの中ではなく外に「NAME(名前)」とだけ入れたりしています。おそらくロゴを販売しているサイトのサンプルテキストを無断学習して引用したのだと思います。そして何故か「TOGLINE」のつづりが違います(正しくはTAGLINE)。
また、一見シンプルなロゴですが中央の渦巻きの水色の部分が滲んでいる表現だったり、「NAME」部分の両横にかなり見えづらく点があるなど、実際ロゴとしては使いづらくなるような要素が使われているのが引っかかりますね。
ーー2人目:石丸 沙弥佳
役職:経営サポートグループ
職種:社長アシスタント
業務内容:バックオフィス業務にて3部署のサポートや代表津久井のサポート
【自分の特徴】
■食べるのが大好き!
人の2倍は食べます。無類の食いしん坊。美味しい物だけ食べて生きていきたいです。
■声がでかい
どこにいても笑い声が聞こえるとよく言われます。
■意外と心配性
実は仕事でもプライベートでも結構心配しちゃいます。これは完全に母親からの遺伝ですね。
■音楽好き
LIVEや野外フェスも昔は結構行ってました。特に詳しくはないけれど、新旧邦洋問わず色々聞きたいですね。
■うっかり?
例年もれなく結婚記念日を忘れてます。必然的に毎年サプライズイベントになります(汗)。
食べることと歌うことが大好きな人のロゴを生成してください。よく笑う明るい人で、少し心配性な一面もあります。ロゴには、大きく笑っている人物を配置し、できれば何かを食べているか歌っている様子にしてください。音符やカトラリーを補助的な要素として加えてください。忘れっぽい性格を表すために、さりげなくクエスチョンマークを組み込んでください。暖色系(オレンジ、黄色、ピンク)をベースに、緑または青をアクセントカラーとして使用してください。
全体的な印象は、明るく親しみやすく、少し変わった感じにしてください。テキストを入れる場合は、手書き風または丸みを帯びたフォントの使用を検討してください。
ChatGPTが提案してきたロゴは・・・!?
おそらくですが「食べることと歌うことが大好きな人を"象徴する"ロゴ」ではなく、「食べることと歌うことが大好きな人を"モチーフにした"ロゴ」になっているのかな?という印象です。
そのため、ロゴというよりはイラストに近い表現になっています。パーソナルな情報から連想してその人を表現したわけではないので、この段階でロゴを作るという行為の認識にズレがあるように思います。円の外に音符などの細かい要素があり、まとまりがない印象を受けます(左下も謎にスペースが空いています)。
ーー3人目:田中 伶佳
役職:Branding Solution Group
職種:ブランディングパートナー(営業)
業務内容:納品案内、各種販促物の作成、ブランディングに関するデザインの提案
【自分の特徴】
■音楽好き
特に女性アイドルやロックが好きでフェスやライブもよく行きます。
■お笑い好き
1人でお笑いライブにいきます。最近は芸人さんのYouTubeをみることが日々の日課です。
■考えすぎる
お客さまに電話する前や後は、起きてもないことを考えすぎるくせがあります(こう言われたどうしよう等)。
■感情が顔に出やすい
喜怒哀楽の怒以外はほぼ顔や態度に出やすいです。
■マイペース
休日は特に計画を立てず、1人でぶらぶらと街を歩くことが好きです。
音符と笑顔を組み合わせたシンボルをメインビジュアルとしたロゴを作成してください。音符はエレキギターを思わせるようなシャープなデザイン、笑顔はシンプルながらも親しみやすいデザインにしてください。シンボルの背景には、思考の複雑さ、音楽の波動、笑いの広がりを表現するために、薄い渦巻き模様を配置してください。
色は、感情の起伏を表現するために、ビビッドな色をメインに、落ち着いた色をアクセントカラーとして使用してください。具体的な色については後ほど指定します。全体のフォルムは、マイペースな雰囲気を出すために、丸みを帯びた柔らかな印象に仕上げてください。ロゴタイプは(具体的なイニシャル)を筆記体で流れるようなデザインにしてください。
ChatGPTが提案してきたロゴは…!?
背景イラストありきの表現となっていたり、モチーフとして指定した音符が背景に描かれていたり、中央にあるシンボルマークらしきものでは表現が完結していない印象を受けます。(メインビジュアル、というプロンプトを曲解したのでしょうか?)指示した筆記体のロゴタイプが無かったり、お笑い = 笑顔、と単調な解釈をしたり、いまいち個性が伝わりづらくなっています。
続きは後編へ・・!
【AIに自分のパーソナルな情報を入れたらどんなロゴができるか実験(後編)】
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投稿者プロフィール

- ロゴ専門デザイン会社、ビズアップの編集部です。ロゴに関する情報やビズアップのロゴづくりに対する想い、お客さまの声をご紹介するコンテンツで、「ロゴをつくる体験」の素晴らしさを発信していきます。
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