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今週(先週)はとんでもない事件が起きましたね。まさに歴史の教科書に載るような事件です。
多くは語るつもりはありませんが、あれを容疑者の単独犯だと思っているようなら、「頭お花畑」です。そんなわけないでしょ。敵対勢力の仕業でもないと思う。言い方が悪いですが利用価値のある身内の犯行でしょう。
ホンモノのSPがついていて、犯人が背後5mまで近づけるわけがない。通常、背後は車両も人もすべて通さないと言われています。背面はすべて警護で固めているのが普通なんです。
また、散弾銃を打たれてあの程度の被害しかないわけがない。
これでもまだ「陰謀論」とバカにする人がいるのが不思議で仕方ないというか。闇の深さを目の当たりにして、まださまざまなことに「ウラがない」と思えるならもうバカです。
ちなみに2020年からのコ□ワク騒動で、アフリカの大統領は7人くらい不審死を遂げていますからね。報道されていないだけです。報道されることだけが事実だと思ったら大間違い。
というわけで今週のコロコロニュースはひとつだけ(いっぱいあるけど長くなっちゃうから。。。)。こちら。
元のツイート(短い動画解説あり)はこちら
はい、とんでもないですね。「ワクワク注射をたくさん打たせて、ウクライナからの難民をたくさん受け入れないと、交付金をあげませーん」と内閣府が各都道府県に通達出しています。
私たちはお金の奴隷なのかもしれないですね。このようにして締め付けることで言うことを聞かせられると思われているわけです。
日本にはいたいけど、日本人辞めたくなってきたよ。別の国をつくれないかな(苦笑)。
しかし、そういって諦めていたら何もはじまらないのでしょう。
そもそも「諦める」っていう言葉、好きじゃないんですよね。「絶対になんとかなる、諦めてたまるか!」って思って生きてきたタイプなので。。。
なんでそんな人間性になったかというと、中学生の時にものすごくハマったあるテレビドラマの影響だと思われます。私の人格形成上、おそらく大きく影響しているドラマです。
そのドラマは何かというと、ちょっと、いや結構恥ずかしいのですが
★101回目のプロポーズ
というドラマです。
ご存知かもしれませんが、武田鉄矢さんと浅野温子さんが主演を務めた恋愛ドラマです。
恋愛ドラマといっても、けっこうユーモアに富んでいて、月並みな言葉ですが笑いと感動の両方をくれるドラマです。平たく言えばラブコメというヤツですね。
このドラマ、1991年にフジテレビの月9枠で放送されていたのですが、ものすごく流行りました。平均視聴率は23.6%、最高視聴率は最終回の36.7%、関西地区に至っては最終回は38.5%という化物ドラマです。
わたくし、何を隠そうこのドラマをおそらく通しで30回くらい見ています(恥)。というか最近も見なおしています(汗)。某テレビ番組「アメト◯◯ク」で「101回目のプロポーズ芸人」というくくりの回がもしあったら、芸人ではありませんが出る自信があります。
放送されていたときは私は中学3年生(15歳)でした。当時はビデオに録画して1話につき最低でも5回は繰り返し見ていました。。。気持ち悪いでしょ?(笑)
大人になって見返しても色あせない面白さがある。それどころか、どんどんこのドラマの深さがわかる。
ちなみに「恋愛ドラマ」と紹介しましたが、私はこのドラマを恋愛ドラマだとは位置づけておりません。
このドラマ、本質的にはスター・ウォーズと同じです(笑)
というとおそらくスター・ウォーズファンにこっぴどく怒られそうですが。。。(しかもきちんとスター・ウォーズを見たことがない。。。)
ところで、みなさんは「ヒーローズ・ジャーニー」というものをご存知でしょうか?
●ヒーローズ・ジャーニーとは?
人を感動させるストーリーにはいくつかのモデル、テンプレートがあると言われています。その多くは、実はギリシャ神話が元になっている、とも言われています。
「ヒーローズ・ジャーニー」はそのストーリーモデルのひとつであり、もっとも有名なものです。「ヒーローズ・ジャーニー」はジョセフ・キャンベルという神話研究の第一人者が発見しました。
神話というと、私はあまり詳しい方ではないのですが、神様という名の人間の話ですよね(すごい大雑把。。。)。
ではこのヒーローズ・ジャーニー、一体どういうものか見てみましょう。ヒーローズ・ジャーニーのストーリーはおおまかに以下のような流れになります。
1.Calling(天命を知る)
2.Commitment(旅の始まり)
3.Threshold(境界線)
4.Guardians(メンター)
5.Demon(悪魔)
6.Transformation(変容)
7.Complete the task(課題完了)
8.Return home(故郷へ帰る)
私はファミコン世代の生まれですが、もっともわかりやすい例がファミコンソフトの「ドラゴンクエスト」です。
まず、世界が闇の力で危機に陥った時、自分が勇者としてモンスターのボスを倒す使命があることを主人公が知ります(天命を知る)。
一度たびに出てしまうと、後戻りはもうできません(旅の始まり)。
しかし、闇の力を倒すのに自分一人の力では限界を感じます(境界線)。
そこで現れるのが、師匠や仲間です(メンター)。
師匠や仲間の力で境界線(それまでの自分の限界)を突破し、ついに最後のボスとの戦いになります(悪魔)。
そして、最後のボスを倒すこと、または倒そうとすることで自分自身が成長します(変容)。
ボスを倒すと金銀財宝が手に入ったりしますが、一番のギフトは自分の成長と考えられています(課題完了)。
最後に自分の故郷や王様の元に戻ります(故郷へ帰る)。
おおまかにこれが一連の流れだと言われています。
ヒーローズ・ジャーニーはスター・ウォーズにも活用されていると言われています。
そしてお気づきかもしれませんが、これは空想、妄想、物語の中だけの話ではない、というところがポイントになります。ネットから引用した説明ではこのように書かれています。
この一連の流れは、神話の中だけの話ではありません。実は、私たちの人生の流れもこの「ヒーローズ・ジャーニー」を辿っています。
何か夢や目標に向かって行動していると、その途中で強力なライバルが現れたり、自分や周りの人が病気になったりなど、数々の障害となる出来事に襲われたりします。
そのような時は、ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)を思い出してください。
強力なライバルが現れたことは、「5.Demon(悪魔)」の段階にいると考えることができます。
自分や周りの人が病気になったことは、「3.Threshold(境界線)」の段階にいると考えることができます。
ヒーローズ・ジャーニーをもとに現状を分析すると、次の段階に行くために必要なものは何なのかを知る手がかりを得ることができます。
例えば、自分や周りの人が病気になり、「3.Threshold(境界線)」の段階にいると考えられる時は、次へと進む「4.Guardians(メンター)」の存在が必要なのかもしれません。
それは、あなたの支えになってくれる人かもしれませんし、何か本からのメッセージかもしれません。
(ネットから引用)
ちなみに、5番の「Demon(悪魔)」は実は自分自身であることが多いとも言われています。一番の敵は自分、特に過去に引きずられた自分なんですよね。
●101回目のプロポーズのおさらい
さて、101回目のプロポーズがどんなお話か、カンタンに振り返ってみます。ここから気持ち悪いですよ(笑)。ちなみに、本気を出したら2時間以上かけて第1話から最終話まで語れます。
主人公は武田鉄矢さん演じる星野達郎。
達郎は42歳で建設会社の万年係長。これまでに99回お見合いに失敗しています。しかも、はじめてのお見合いの時の女性とは結婚直前まで行き、式の当日に逃げられたという苦い経験を持ちます。
小さいころから諦めグセがあり、すぐに「自分なんか」と思ってしまう卑屈な面を持ちます。なぜそうなってしまったか。
- 子供のころに女の子にラブレターを渡したら、次の日そのラブレターが黒板に貼ってあった
- 体は強いのにたまたま具合が悪くて体育を休んで教室にいるときに限って誰かの給食袋がなくなる
- 自分が当番の時に限ってクラスで飼っていたうさぎが死ぬ
このような経験から、少し強い被害妄想的思考を持っているためです(これらは作中ではどれもコミカルに表現されます)。
星野達郎(武田鉄矢)
ヒロインは浅野温子さん演じる矢吹薫。楽団でチェロを弾いているプロの音楽家。
2人の見た目のギャップや職業設定も存在の相対性理論((C)津久井)的にこのドラマに大きく貢献しています。
矢吹薫には3年前の結婚式当日にバイク事故で亡くなった忘れられない恋人、「真壁さん」がいます。
矢吹薫(浅野温子)
半ば結婚を諦めた薫を心配した母親が無理やりセッティングしたお見合いで、達郎と薫は出会います。
達郎はものすごく美しい女性、薫を通してひねくれてしまった自分を変えたいと感じます。そして勇気を出して猛烈にアタックします。
一方、薫のほうははじめはとても迷惑だと感じます。しかし、自分のはっきり言えない性格とはっきり言っても妙な勘違いで諦めてくれない達郎のせいで、おかしな関係がつづきます。
たとえば、薫は自分を諦めさせるためにボーナスが出たばかりの達郎に80万円全部競馬一点買いに突っ込むように言います。
「そういう思い切ったことができる男性のほうがいい」。そうウソをついて諦めさせようとしますが、達郎はなんと本当に80万円使って馬券一点買いしてしまいます(もちろん外します)。
「ボ、ボーナス全部つっこんで、ば、馬券です、馬券!」
ドラマの中では、偶然にも達郎の弟、純平(江口洋介さん)と薫の妹、千恵(田中律子さん)が同じ大学に通っていて、このふたりの妙な関係や思惑からも達郎と薫はなんだかんだで何度も会うことになります。
純平(江口洋介)と千恵(田中律子)
ちなみに、薫を奪い合う達郎のライバルが、イケメンバイオリニスト沢村尚人です。演じるのはなんと、今やさわやかイケメンバイオリニストとは対極に位置するミナミの帝王、竹内力兄いです。
沢村尚人とミナミの帝王(竹内力)
ドラマの前半ではちょっとイヤな役で達郎と薫を奪い合います。後半ではとてもさわやかで優しくて男らしい、薫の良き友人、アドバイザーになります。
話を戻しますが、ドラマの第4楽章(=第4話)、ついに薫の心が動きはじめます(何話目でどうなるか全部覚えてます)。そして6話目で達郎のことを好きになってしまうのです!
しかし、薫にはトラウマがありました。3年前に大好きだった人(真壁さん)を失ってから、また人を好きになってもその人を失ってしまうのではないか、それであればもう誰も好きになりたくない、そう思ってしまっていたわけです。
達郎に気持ちを打ち明ける薫
それを告げられた達郎が取った行動が、このドラマで最も有名なシーンです。
走り迫ってくるトラックの前に達郎は突然飛び出します。
スタントマンは当然なし!かなりギリギリだったと聞いたことがあります
そして、轢かれそうになりながらも助かった達郎が泣きじゃくりながら言った言葉が、「僕は死にません!あなたが好きだから僕は死にません!僕が幸せにしますから!」。
「僕は死にましぇん!」
これが100回目のプロポーズの言葉となります。当時はこの衝撃的なシーンが爆発的に話題になりました。
武田鉄矢さんが泣きながら叫ぶものですから、「僕は死にません」が人々の頭の中では「僕は死にましぇーん」に変換され多くのバラエティ番組でパロディ化されました。実際に見なおしてみると、ちゃんと「僕は死にません!」と言っています(笑)。
薫はこの行動に心を打たれ、「私を・・・幸せにしてください(泣)」と達郎のプロポーズを受け入れます。
こうして晴れて結婚することになったふたりですが、話はここでハッピーエンド、というわけではありません。新たな試練がはじまります。
なんと、死んだはずの真壁さんに瓜二つの男性が薫の前に現れるのです。しかも、藤井というその男性は達郎の上司として本社に転勤してきた課長でした。
運命の悪戯のように、薫と藤井は何度も接点を持つことになります。そのたびにお互いに惹かれ合う薫と藤井。
はじめはまったく気づかなかった達郎も真実を知りショックを受け、会社を辞めてしまい、結婚も諦めてしまいます。元のダメ男に戻りそうになってしまいます。
しかし、薫の親友、桃子(浅田美代子さん)の助言により、もう一度薫を取り戻そうと達郎は決心し奮起します。
昔諦めた夢、弁護士になるためにフリーターをしながら司法浪人をし、もし司法試験に受かったらもう一度正式に薫に結婚を申し込むことを決めたのです。
薫はそれを達郎から宣言され、はじめのうちは困惑します。しかし、藤井との関係も必ずしも良好ではありませんでした。
真壁さんに瓜二つの藤井。ですが心までは同じではないのではないか、と疑わせるような藤井の言動が薫を不安にさせます。
一方、達郎は不眠不休の勢いでアルバイトと勉強に励みます。
いい歳して会社やめておまけに今から弁護士を目指すなんてふざけるのもいい加減にしろと言っていた弟純平も、兄達郎のひたむきな姿にだんだん心を打たれるようになります。
「今の兄貴、カッコ悪いを通り越してめちゃめちゃカッコイイぞ!」
「純平、オレさあ、生まれ変わりたいんだよな(超名シーンです泣)」
薫は、千恵や純平、桃子から達郎の話を聞き、また自分でもそのひたむきな姿を目の当たりにします。
達郎の頑張りを知れば知るほど、疑わしい藤井の言動に不安になる薫。
「もうどうしていいかわからない」
と弱音を吐いた時に薫を救ったのが、ドイツの楽団に引きぬかれ旅立つ直前のかつての達郎のライバル沢村尚人、つまり竹内力兄いでした。
「もう一度思い出せばいいんじゃないのか?真壁さんのプロポーズの言葉を。心まで同じなのかどうかを。」
薫を救うひと言。ここの力兄い、最高!
真壁さんのプロポーズの言葉は
「僕は誓う。50年後の君を今と変わらず愛している(照)」
歯の浮くような超キザで照れくさいこのセリフもドラマ全体がユーモアで笑いのあるコミカルなつくりのため逆にはまります。
藤井に問う薫。
「50年後の私、どう思う?」
答える藤井。
「そんなことはわからない。先のことはいいじゃないか、今お互いに惹かれ合っていれば。」
この答えを聞いてやっと、藤井は真壁さんじゃないということに薫は気づき、藤井に別れを告げます。
しかし、達郎のところに戻る資格なんてないと薫は考えます。
「今更どんな顔して彼のところに戻れっていうのよ」
その時、妹千恵に言われるのです。
「どんな顔だっていいじゃない!星野さんだってそういう弱いところを全部さらけ出してきたんじゃない!」
その言葉を聞いて、薫は達郎のところに戻る決心をします。
司法試験合格発表日、もし試験に合格していたら思い出の教会に結婚指輪を置いておくと達郎から告げられていた薫は、意を決してその教会に急ぎます。
しかし、教会に指輪はありませんでした。達郎は試験に落ちてしまったのです。
77万円の結婚指輪を海に投げ捨てる達郎(値段まで覚えています 笑)。
「達郎、男だろ?」
今度こそ潔くすべてを諦めた達郎でしたが、夜中の道路工事のアルバイの休憩中に向こうから走り寄ってくる人影が。。。
ウェディングドレスを来た薫でした。そして感動のエンディング。最後の達郎の言葉。
「僕には・・・僕には、もう何もありませんよ。
貯金もありませんし、会社も辞めて
今はみっともない中年のしょぼくれオヤジです。
試験にも落ちて、
あなたの言うとおり変われなかった
ダメな男なんですよ?それでも・・・?
指輪も、もう海に捨てましたし、
新しいの、買えませんよ?」
そこで工事現場に落ちていたナットを拾う薫。笑顔があふれる達郎。薫の指にナットをはめます。というわけでフィナーレ。達郎の最後の言葉が101回目のプロポーズなわけです。
ここで半泣きで「SAY YES」を熱唱する日本人男性は98%(津久井調べ)
さて、ざっとこんな感じですが、作中のセリフや達郎の101回目のプロポーズの言葉も何も見ずにタイピングできるほどの私、やっぱり気持ち悪いですよね?(笑)
●このドラマとヒーローズ・ジャーニー
ヒーローズ・ジャーニーを知ったのは起業してから数年したころです。なので、中学生のときの津久井少年はそんなことは知りませんでした。
しかし、強力なストーリーモデルであったこと、そして以前からお話している私自身の「普通コンプレックス」の影響から、このドラマに大きな衝撃を受けました。
今はよくわかります。このドラマは恋愛を通して主人公が自分というデーモンを打ち倒すヒーローズ・ジャーニーだったのです。
ドラマのおさらいも含めてお話をしてみたいと思います。
達郎は薫と出会いほとんど一目惚れをします。しかし、自分では薫のような美人と結婚するなどあり得ないと感じます。
それでも諦められない達郎。薫にふさわしい男になるために自分が変わらなければならないという天命を知ります。
まわりの人の助けもあり、自分を変えるたびに出た達郎ですが、まだこの時にはその意識はあまりありません。諦めたくないという気持ちがあっただけでした。
しかし、旅ははじまっています。
今までの自分ではダメなんだということがはっきりします。でも、その境界線を超えることができなかった。
そんな時、薫との食事の帰りにはじめてのお見合いで知り合い結婚式当日に逃げられた女性とばったり出くわします。となりにはその女性の旦那さん。
式当日に逃げられたことを旦那さんにからかわれ、なぜ逃げたのかを女性に聞けば、「平凡な生活のまま歳をとっていくのが見えて怖かった」と言われる始末。
そして何も反論できずに卑屈な笑顔を浮かべるだけの達郎。
その一部始終を見ていた薫に達郎はあとで説教されます。あなたはダメな人じゃない、人は変われるのよ、と。
そして、達郎は変わろうと決心します。何をしたら良いかはわからないけど、とにかくかわろうと。この覚悟が達郎のそれまでの境界線を超えるきっかけとなります。
つまり、達郎の人間的成長を促すメンターは薫だったわけです。
達郎は、薫との恋をとおして本当に戦わなければならない相手は自分自身だということにだんだんと気づいていきます。
薫が他人の子を妊娠したという桃子のウソを真に受けてしまい、ショックを受けたかに見えた達郎。「夜中までやけ酒をかっくらっている」と弟の純平も心配していましたが、実は薫とお腹の子を育てるために夜中まで工事現場でアルバイトをしていたことが判明。
薫がどんな状況でも、ブレずに彼女を愛することを行動で示せるようになったことで、達郎は自分というDemon(悪魔)に自然と打ち勝っていました。
そして、薫の心を動かし、ついに「好き」だと言わせます。
このあと、真壁さんに瓜二つの上司、藤井の出現などもあり物語はつづきますが、本当の敵は自分自身だとどこかで気づいている達郎は諦めずに頑張りつづけます。
だからこそ、司法試験への挑戦など、相手(薫)に変容を求めるのではなく自分とひたすら戦う道を選んだとも言えそうです。
最終話で自分のもとに戻ってきてくれた薫。しかし、その前に「自分を変える」というミッションは完了していました。結果は後からついてきただけでした。
エンディング。幸せを手に入れて物語、つまり達郎のヒーローズ・ジャーニーは終わります。
さて、これがこのドラマをヒーローズ・ジャーニーを元に解説したものとなりますが、実はこのドラマにはもう一つスゴいところがあります。
このドラマはついつい達郎の視点で、達郎への感情移入をしながら見てしまいがちです。
しかし、このドラマは達郎のヒーローズ・ジャーニーであると同時に、実は薫のヒーローズ・ジャーニーでもあるということです!
大雑把にいうと、ドラマの前半が主に達郎のヒーローズ・ジャーニー、後半が薫のヒーローズ・ジャーニーになっています。個人的には超大発見!(どうでもいい!!)
見てみましょう。
1.Calling(天命を知る)
真壁さんを失って心を閉ざしてしまった薫。
このままではいけないとわかっていただけに、結婚する気もないのに母親がセッティングしたお見合いをすることを決めます。
達郎との出会いにより、無理やり旅に出発した(させられた)薫。はじめは嫌がっていた達郎との関係も少しずつ捉え方が変わってきます。
そして、ついに達郎を好きだと言う薫。
3.Threshold(境界線)
しかし、過去のトラウマからまた人を失うのが怖いという境界線を薫は持っていました。
そのとき、境界線を突破させてくれたのはトラックの前に飛び出てプロポーズした達郎でした。
しかし、ここでデーモンが登場します。真壁さんの姿をした藤井です。
正確には、藤井を通してわかった真壁さんを忘れられない、過去に囚われた自分こそが薫のデーモンです。
実は薫はまだ「3.Threshold(境界線)」を超えられずにいたのかもしれません。本当の意味で彼女のメンターになったのは、「真壁さんのプロポーズの言葉を思い出せ」と言ってくれた沢村尚人なのでしょう。
最終話でやっとわかった薫。藤井は真壁さんではない。そこで本当の愛に気づく自分へと変容します。
過去の自分から開放されミッションをクリアします。
エンディングです。
さて、いかがでしたでしょうか(いかがも何もないですね 汗)。今号も長いコラムとなりましたが、それ以上に自分が気持ち悪いです(笑)
ネタバレにはなってしまいましたがぜひ一度このドラマを見てほしいな。AmazonでDVDが売っていますし、今FODで見られるっぽいですね。
前述のとおりこのドラマはとてもコミカルで細かい部分も笑いや感動の仕掛けがたくさんあります。
たとえば、薫に1時間待たされた達郎が言った言葉。
「僕、中学校の先生じゃないんで出席取っているわけじゃないんで(待たされても)全然平気です。」
これは金八先生のオマージュです(こういう仕掛け大好き 笑)。
最後に、私の好きなシーン「浜松の実家に帰ってしまった薫を達郎が迎えに行くシーン」を、私の友人が再現しておりますのでご紹介いたします。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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