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  • 【第624回】誰でもできるのに、セミナーやビジネス書よりも効果が出る勉強法、何かわかりますか?

2022年05月20日 メールマガジン 人間の能力 法則・ノウハウ 経営 【第624回】誰でもできるのに、セミナーやビジネス書よりも効果が出る勉強法、何かわかりますか?

一昨日と昨日で、久しぶりに出張に出ました。場所は金沢。

金沢はいい街ですね。21世紀美術館をはじめとした現代アートのギャラリーも多数あり、それほどアートに詳しくない私でもふつふつと好奇心が湧き上がります。

「現代アートって何か?」と言われると説明に困ります。今っぽいアートのことなんでしょうけれど。

そんな中、昨日は現代アートのギャラリーを金沢で5軒ほど経営されている方の講話をお聞きすることができました。

現代アートの代表的なアーティストといえば、アンディ・ウォーホルが挙げられます。

アンディ・ウォーホルはベルベットアンダーグラウンドという、当時ではかなり前衛的なロックバンドのプロデュースもしていました。オルタナティブ・ロックとわれるジャンルの礎を築いたようなバンドでした。アンディ・ウォーホルの作品は以下が有名ですね(Google画像検索より)。

講話によると、今までのアートは「美」に主眼が置かれていました。「見て、美しい」という前提が存在していました。

カメラの精度が上がり、写実的な描写は写真で十分じゃね?となりはじめたころから、「見て、美しい」という前提にとらわれない現代アートというジャンルがではじめたそうです。なるほど。

現代アートはむしろ意味がわかってはいけないそうです。そこに議論が巻き起こるような、さまざまな感性を刺激するようなものが現代アートだそうです。見る人に迎合すること(良いなと感じてもらおうとすること)も基本的にはNG。

となると、今までのアートは作品そのものが「目的」でしたが、現代アートは「手段」だと解釈できそうだなと感じます。

いずれにせよ、私が定義するアートとデザインの違いをより色濃く裏づけてくれる話を聞けたと感じます。アートは作者が自分と向き合います。デザインは作者が見る人と向き合ってつくるものです。たとえばパッケージデザインであれば「消費者」と向き合うことになります。

金沢ではビズアップでつくらせていただいたロゴを2つ発見することができました。ひとつは金沢駅前のホテル金沢さん。もうひとつはひょうたん町耳鼻咽喉科医院さん。どちらも10年以上前に納品させていただいたロゴです。

 

ひょうたん町耳鼻咽喉科医院さんは、現代アートの講話を聞いた後に金沢駅に向かうバスの中で唐突に発見しました。信号待ちで無理やり写真を撮りました。

街を歩いていて、私たちがつくらせていただいたロゴを突然発見したときは本当にうれしくなります。この仕事は幸せな仕事だなー。

さて、今週のコロコロニュースです。やっとこういうニュースが出てきましたね。

実際のツイートはこちら

しかし遅すぎです。私はとっくに外ではノーマスクです。そもそも外でマスクが必要なら換気する意味ないでしょうが(笑)。

なんなら社内でもノーマスク。以前、社内でかたくなにマスクを外さない社員が、外から匂ってきた料理の香りに思わず「いい匂い〜」と言ったときには「マスク意味ねーじゃん」と突っ込んでしまいました(笑)。

会話だってしたって別にいいです。人間はウイルスを交換しながら免疫力を上げていくって昔理科で習いましたよね。習ったことを活かしましょう。そもそも東京都の重傷者はもういないも同然です。

実際のツイートはこちら

そういえば長男の幼馴染の女の子は、昔から風邪をぜんぜんひかない強い体の持ち主でした。お父さんもお母さんも動物園勤務。おそらく動物の何らかのウイルスを持って帰ってきているのだろうとコ□ナが流行るずっと前からヨメと話していたことを思い出します。

ちなみになんで国やメディアはこんなにマスクをさせたがるのか。全体主義の練習であり、「令和の竹槍訓練」だという人がいます。私もその要素があると思います。

もうひとつは中国への忖度のようです。いま日本で使われているマスクはほとんど中国製。日本でどれだけの使い捨てマスクが消費されているかを考えてみてください。莫大な利益です。

でも化成品ですからね。体に悪いですよ。マイクロプラスチックという目に見えないくらいのプラスチックの粒子を肺から吸入しまくる日本人(しかもダンボール餃子事件とかを思い出してしまったり。。。)。

私は昔からマスクをすると気分が悪くなりました。いまでも必要にかられてマスクをしなければならないときは、ヨメの手作り布マスク「ヨメノマスク」をつけています。気持ち悪くならない。

同じ「目に見えないもの」ならウイルスよりもマイクロプラスチックのほうがよっぽど怖いと思います。

しかし、なぜこういう愚かな間違いを日本人はしてしまうのでしょうか。それは本日お話することとも関連してきます。

「最強の勉強とは何か?」と聞かれたら、みなさんは何と答えますか?私は「観察」こそが最強の勉強だと考えます。

 

●観察のプロ、伊吹先生

このメルマガで何度も登場する私のデザインの師匠、伊吹卓先生。先生は観察のプロでした。

伊吹先生は子どものころ、内蔵、特に胃が非常に悪く、それほど長生きできないとすら言われたそうです。さらに鼻も悪く、食べ物の匂いなどもあまり感じないということでした。

そんな伊吹先生は「見る力」だけは異様に強かったようです。目が不自由な方は聴力が異様に発達する、なんていう話を聞いたことがありますが、もしかしたら伊吹先生の場合は「目の力」が発達したのかもしれません。

伊吹先生は小学生の時に近所の山で蜘蛛の新種を発見し、新聞などで取り上げられたことがあるそうです。先生の「見る力」を裏づけるようなエピソード。ちなみにその記事を見た東大の教授から、ぜひ東大に入ってほしいというラブコールもあったそうです。

他にも、伊吹先生が「色」について研究をしていたときの話も面白いです。

先生は、「赤」という色は世界共通で、ある意味神格化されていたり重要な意味を持つ、もっとも使われている色だと考えました。なぜなら、「赤」は「太陽」を表すからです。太陽は人間にとってなくてはならないものです。神様になっている宗教もあるくらいです。

このような理由から、「赤」は世界で最も重要でポジティブな意味を持ち、もっとも使われている色だと仮説を立てたのです。

この仮設を検証するのに、伊吹先生は「国旗」に着目します。国のシンボルとなる国旗、赤が世界中で重要な意味を持つ色だとしたら、どの国の国旗にも必ず赤が使われるはずだと考えました。

伊吹先生は各国の国旗を調べはじめます。結果、国旗に赤を使用していない国は思ったよりも多いことがわかり、自分の仮説が外れたとショックを受けたそうなんです。ところがそこから伊吹先生が何をしたか。

先生は地球儀とピンを用意して、国旗に赤を使用していない国を見つけて地球儀にピンを立てていったのです。

するとどうでしょう。赤を使用していない国には、エリア的に明らかに偏りがあることがわかりました。ピンが多かったエリアは、赤道に近い国と北極、南極に近い国だったのです。

赤道に近い国は太陽が熱すぎて人が死ぬ場合すらある。なので赤は決してポジティブな色ではない。そして、北極や南極に近い国々(北欧とか)は、太陽は赤く見えない(青白く見える)。

因果関係を察するに、これらが「赤」の意味合いがこのエリアの国々だけ違う理由だということがわかったのです。

私はこのエピソードが大好きです。伊吹先生はこの「見て、感じて、理解したり発見する力」を「着眼力」と名づけています。これをビジネスに活用するべきだと。

 

●なぜ観察が重要なのか?

小学生のころ、絵日記の宿題が出たことがあります。私は外に出て、アリにチーズをあげて観察していました。なんとなくやってみようと思っただけだったのですが、見てみると面白い。

アリがチーズを食べるということは当然知っていましたし、どんな行動をするかも理科で学んでいましたが、自分の目で見ると教科書に書いてあることでも新鮮で何か新しい発見をしたように感じました。

その絵日記は先生にも褒めてもらうことができ、うれしかったことをよく覚えています。そんな原体験が私を観察好きにさせたのかもしれません。この体験をしたことは今でも非常に幸運だったと感じています。

大学や大学院の研究室、さまざまな研究所、一部の企業などでは、日々実験が行われています。なぜ実験を行うのか。それは「観察するため」です。

このようなお話をすると、とても理系チックな話に聞こえるかもしれません。しかし、何も理系チックなことに限った話ではありません。観察はもっともプリミティブ(原始的)で、もっとも偉大な勉強方法だと私は考えます。

ところが、研究職でもない限り日本人が勉強で「観察」を行うことはほとんどありません。学生でも理科の授業くらいしかありませんし、大人になるとなおさら何かを「観察」する機会は減るかもしれません。

いや、本当はどんなものでも観察の対象になり得ます。それこそ絵を描くのだって観察が必要ですし、マーケティングをするのだって観察(市場調査など)が必要です。

私は大学の卒論を書くときも、多くの同期が図書館で「それらしい本」を数冊見つけてツギハギだらけの「それっぽい文章」を書く中、ひとり実地調査をしました。飲食店の立地について、大学の近くの飲食店数店にインタビューに行ったわけです。「なぜここに店を出したんですか?」と。

これも「観察」です。何も理系の話だけではないのです。私は言いたい。「観察こそが真の勉強方法だ」と。

もしも学校で習ったことが正解で、学校で行うような勉強こそが正しい勉強だとしたら、はっきりいってビズアップは日本一のロゴ会社にはなれていません。

なぜなら、私は美大卒でも美術系の専門学校を出たわけでもないからです(それどころか美術の成績は「2」)。つまり学生時代にデザインの勉強などこれっぽっちもしていないのです。

しかも、ビズアップは美術系の学校を出た社員のほうが圧倒的に少ないです。それでもロゴに関しては日本のどの会社にも負けないノウハウを持っていると自負しています。依頼数も日本一です。

なぜ日本一になれたか、なぜ自社独自のロゴに関するノウハウを発見できたか。もうおわかりだと思いますが、徹底的に観察してきたからです。

しかしながら、前述のとおり日本の(日本人の)勉強は、「教科書に載っていることを覚える」ことに主眼が置かれています。これは非常に残念なことであり、日本人の知的レベルを下げる危機的なことだと考えます。

なぜなら「答えは誰かが持っている」と錯覚するからです。「答えを自分で探す」という意識を、日本人は徹底的に排除されてしまいました。

その結果が今の日本です。国が、テレビが「マスクをしろ」と言えばそれが教科書になります。多くの日本人にとって、答えは与えられるものであって自分で見つけるものではないのです。仕事をしていても答えをカンタンに求めてくる社員に危機感を感じたことがある人は多いはずです。

さて、こんなマインドばかりの人間でできた国、果たして経済的にも個人的にも幸せな発展を遂げられるでしょうか?ちょっと考えればわかりますよね。私はおぞましくて仕方ありません。

「観察」から得られる情報は、まごうことなき「一次情報」です。しかし、「与えられた答え」はほとんどが二次情報かそれ以上。教科書ですら実はそうですよね。伝言ゲームの途中で間違っていようと、誰かが意図的に歪曲していようと、観察眼(着眼力)がない日本人にとってはそれが「正解」となってしまいます。

なぜ「観察」が重要か、おわかりいただけたと思います。また、私が伊吹先生を敬愛する理由もおわかりいただけたのではないでしょうか。

冒頭の現代アートの話も、「観察」が関係してきます。今までのアートは「美」という答えがすでに与えらていた。現代アートは観察をとおして答えを探るものです。その答えは「美」とは限りません。

答えが合っているか合っていないかはさほど重要でありません。自分で答えを探す行動を起こすことこそが目的です。だから現代アートは「手段」なのです。

 

●ビジネスでは何を「観察」するべきなのか?

日本人は「観察」というプリミティブで偉大な勉強方法をしなくなってしまった、とお話しました。そんな中でも「着眼力」を使って観察しつづけている人たちもいます。

それが「経営者」です。すべての経営者がそうとは言いませんが、おそらく観察眼がなければビジネスを発展させることはできません。

「ビジネス書を読んで勉強している」という人がいますが、私は前提条件に「観察眼があるかどうか」が問われると思います。観察眼がない人がビジネス書を読んでも、その答えが正解と思い込んでしまいうまくいかないということが往々にしてあると思います。

しかし、観察眼がある人がビジネス書を読むとどうなるか。本を読むことで過去の自分の体験をとおして「観察」と同じ効果を得られるのだと思います。また、書いてある内容が「本当に自社にとって有効か」という視点も持ち合わせて読むことができると考えます。

これは、教科書に書いてあることがすべて正解だと思い込んでいる人にとっては思った以上に難しい本の読み方だと思います。

何かの仕事を外注する際にも「観察眼」は必要です。多くの企業が「自社では持ち合わせていないノウハウを持っているからどこどこに外注する」と考えていると思いますが、これは危険です。

なぜなら、そのノウハウが本当に自社に適しているかを検証していないからです。しかし、外注先は「教科書=その会社のノウハウ」のとおりにしか行動してくれません。

実際に、とある新進気鋭の人材マネジメント会社(おそらく多くの方がご存知の会社)のノウハウに大いに触発されてその会社のコンサルティングを導入した会社が、社内でハレーションを起こしまくり社員が大量に退職する事例がいくつも出ています(そうなってしまった会社を何社か知っています)。

かくいう私たちも人材マネジメントではありませんが、過去に失敗した経験を持っています。外注先に私たちの特性を理解されないまま運用され、まったくうまくいかなかったというケースが何回かあります。

こういう失敗は、自分で答えを探すのではなく、その外注先がきっと答えを持ってくれているだろうと他人任せになっているときに起こります。

つまり、観察眼がなければ自社に適した外注先を見つけることはできないということです。外注先のノウハウに頼るのではなく、自分たちで発見した自社ならではのノウハウを実行できる外注先を見つけるべきなのです。考え方が逆なのです。

では、ビジネスマンは何を観察すればよいのでしょうか。私は以下の3つだと考えます。

  • お客さま
  • 社員
  • 数字

お客さまを観察することで、なぜ自社が選ばれているのかがわかります。また、どんな点に不満を持たれているかもわかります。選ばれる理由や不満点は、その会社ごとに違います。ビジネス書(教科書)には載っていません。一次情報を取りに行かなくてはいけません。

また、社員を観察する理由はいくつかありますが、私は「仕組み化」のためにこそ必要だと考えています。社員を監視しろとか、もしくはエンゲージメントを高めるためにフォローできるように、とかではありません。もちろんそれも重要かもしれませんが、仕組み化し生産性を高め利益を増やして給料に還元したほうが、フォローされるより社員は喜ぶと思います。

もっともこれは会社ごとに違うかもしれませんので、それこそ自社の観察が必要でしょう。

最後が数字です。数字には客観的な情報がたくさん含まれています。数字を観察することで、どこがうまくいっているか、どこがボトルネックになっているか、どこにリソースを集中すべきかなどがわかります。

ただ、これは因果関係を探るのがちょっとむずかしいです。それこそ観察眼がより必要かもしれません。

しかしながら不思議なもので、人間は数字を観察していると結果が良くなるというケースが往々にしてあります。

たとえばレコーディングダイエットなどはその最たるものでしょう。なぜそうなるのかの因果関係はたしかにいまいちわかりませんが、でも実際にそうなる人、会社が多いという事実があるわけです。

なので定点観測(これも観察)が必要なわけです。

自社の特徴や自社ならではのノウハウは、観察から生まれます。観察を十分にすれば、そういったものが他社と同じになるはずはないのです。他社と同じような特徴やノウハウしか持ち合わせていないとしたら、それは観察が足りないといえるでしょう。

 

今回はここまでです!

津久井

投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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