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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
ここ最近、毎回のように書き出しはコロナ問題について触れていますが、コロナについて考えるのは良いトレーニングになると思っています。
どんなトレーニングかというと、感情的にならず事実を見極めて客観的な判断をする訓練です。
- たくさんの情報を集める
- その情報を整理する
- 因果関係や相関関係を見極める
- 隠れた前提を疑う
- 仮説を立てる
- 恐怖や不安という感情を処理する
こんなことが訓練できるのではないかと思うのです。これって経営そのものといっても良さそうではないでしょうか?
どれも大切ですが特に大切なのは「たくさんの情報を集める」かもしれません。ここに偏りがあるとその後の情報整理や因果関係の見極めなどすべてに影響されてしまいます。
たとえば先日もお伝えしましたが、PCR検査は実はコロナウィルスを見つけるためのものではありません。開発者は遺伝子の研究のためにつくった、感染症の検査に使うべきではないと言いました。メディアではこれについては一切触れられません。
主要メディアが伝えないということを考えると、たくさんの情報を集める上で注意すべきことは、多様な情報源を持つにはどうしたらよいか、ということなのかもしれません。
ちなみにいろいろ調べていくと、今週もまた面白いことがわかりました。こちらのtwitterの記事をご覧ください。
PCR検査はコロナウィルスのみならず、インフルエンザA型、B型、アデノウイルス、RSウィルス、その他いろいろなウィルスでも「陽性」になります。twitterの記事のアデノウイルスのグラフをみると、2020年は4月からアデノウイルスがほとんどゼロ。。。つまりアデノウイルスの人も「コロナ」とされているであろうと言われています。
さて、もうひとつ面白い情報があります。東京の新宿区では、コロナウィルスに感染したと認定されると、なんと10万円の給付金が出るそうです。これってちょっと考えればPCR検査を受ける人は増えそうですよね。これなんかもメディアではほとんど伝えずで、昨日の夜やっとヤフーニュースに出てきたといったところです。
実際に東京都のコロナ感染者数は新宿区がダントツ1位で、7月7日の時点で898人、2位の世田谷区の562人に大きく差をつけています。おそらくではありますが、10万円給付がはじまってからの増加数、増加率はもっと高いと思います。日別の患者数のデータがあればわかるのですが、累計しか見当たらなかった。
こういうふうに考えていくと、ただただ不安や恐怖におののくのがバカらしいと思いませんか?ちなみに昨日の時点で東京都の重症患者数は6人だそうです。当初懸念された医療崩壊もなく、逆に今はコロナが怖くて病院に行かない、という人が増えてしまい、経営が行き詰まっている病院やクリニックが増えているといいます。
そもそも人間は目に見えないものに不安や恐怖を抱きがちです。ウィルスもそうだしオバケもそうですよね。これらを見える化できたら、きっとその恐怖や不安もだいぶ薄らぐのではないでしょうか。
「見える化」というと物体として見えるかどうかと思われるかもしれませんが、そうではありません。たとえば「データ」なんていうのも見える化のひとつですし、サーモグラフィーなんかもある意味見える化です。音を見えるようにしたのが音符ですし、物理法則を見えるようにしたのが数学なのではないかと思います。
そして革新的な技術や特別な能力がなくても、私たちのレベルでもできる見える化があります。それは「言葉と画(え)」の「画(え)」を使います。別にデザイナーのようにデザインしろという話ではなく、たとえば図やグラフを使って表現することも立派な見える化です。
会社経営において見えないことによる不安はいろいろあります。見える化が上手な会社はやはり成長すると言われます。
会社経営で見えないことの代表的なものが、会社と社員の関係性ではないでしょうか。良い会社とはどういう会社なのか、これは経営者であればやはり常に考えるべき「永遠のテーマ」といえそうですが、それにおいても何らかの見える化がされていると考える上で楽ですよね。
会社を、ビジネスをつづけること、そして社員に会社にいつづけてもらうこと、本日はそんなお話をしてみたいと思います。これらは社内に対してのブランディング、「インナーブランディング」なんて言われたりします。
私のまわりにはひとりでビジネスをしている友人もたくさんいます。そして、そういう中にはたくさん稼いで悠々自適な人生を送っている人もたくさんいます(もちろんそれでも苦労はあると思いますが)。
- ひとりでビジネスをする人
- 社員=仲間とビジネスをする人
これはスタイルの問題なのでどちらが良いも悪いもありません。ただ、どちらが難しいかというと、ひとりよりも社員を雇ってビジネスをするほうが難しいと感じます。
仕事の内容が高度だということではありません。ビジネスにかぎらず、複数の人が集まればそれぞれの欲求や価値観から意見の食い違いや温度差が必ずでるからです。うれしいことやお互い助けあえることもたくさんあるけど、トラブルもそれなりに出ます。
見える化することでこれらを少しでも「良いところは伸ばし、悪いところは改善する」方向に持っていけるのではないかと思います。
●社員が会社にいつづけるとはどういうことかを表した「図」
社員が会社にいつづけるとはどういうことか考えているうちに、ある時、頭のなかに「図」が出てきました。それがこの図です。
見ていただくとわかると思いますが、2つの円は会社と社員を表しています。
・会社が社員にしてあげられること
・社員が会社で貢献できること
この2つが、重なりあう部分(ピンクの斜線部分)をつくりだします。
このピンクの斜線部分そのものが社員が会社にいつづける理由でもあり会社がその社員にいてもらいたいと感じる理由となります。この面積が大きければ大きいほど、お互いに「いたい」「いてもらいたい」と思う気持ちが強いということになります。
この斜線部分の面積は社員ごとに大きかったり小さかったりします。また、大きくなったり小さくなったりします。
そしてここがポイントなのですが、何もしないままだとこの2つの円は離れていく方向に力が働いてしまいます。これも図にするとこうなります。
離れるほうに力が働くということは、当然重なりあう斜線部分の面積が小さくなりますから、社員が会社にいつづける可能性も低くなってしまうというわけです。
その時、会社、社員がお互いにどんな気持ちになるかというと、相手に対して「こうなってほしい」という要望(=ほぼ不満)を持ちはじめます。お互い自分が変わる前に相手を変えようとします。図で表すとこうなります。
自分の円の大きさも位置も変えずに、相手を自分側に引き寄せようとしているわけです。都合がいい考えですよね。あまりうまくいくとは考えづらいですね。
相手に対して
- こうしてほしい
- こうなってほしい
ということは、たとえば社員側であれば、
- 給料面
- 仕事のやりがい
- 人間関係
- 会社の成長を感じられるか
- 自分が成長できる場所か
- 社長や上司が尊敬できるか
などなどの切り口から生まれます。
会社側であれば、
- 技術や能力面
- 仕事に対する意識や姿勢
- お客さまとの関係性
- 同僚や上司との関係性
- 勤務態度
- 組織の成長
- 会社の成長
- 目標達成度合い
などなどでしょうか。
不思議なもので、相手に対して直接的に要望を伝えてもそのほとんどがうまく行きません。
相手をこちら側に無理やり近づけようとしても(近づけることで斜線部分の面積を大きくしようとしても)、作用反作用の法則のごとく反発する力が働くのです。
「あなたのこういうところが気に入らないから直してほしい」
と言われて素直に聞ける人間なんてそれほど多くないですからね。
するとそのうち、
「これだけ要望を伝えても相手は叶える気がない(変わる気がない)」
とお互いに感じてしまい、お互いの不満が確定的になります。すると円が離れる方向の力がより強く働き出します。
結果、お互い仕事をつづけられない、という判断に至ってしまうことになります。
このピンクの斜線部分をどれだけ維持したり大きくできるか次第で、社員に「この会社にいたい」と感じつづけてもらえるか、会社が社員に「ここにいつづけてほしい」と思えるかどうかが決まってきます。
では、どうすればこの斜線部分を維持したり大きくしたりできるのでしょうか?
●斜線部分を維持、拡大するための3つの方法とは?
斜線部分を維持、拡大する方法は3つあると考えています。
1.会社が成長する
ひとつ目は会社が成長することです。
何をもって成長するか、ということを定義づける必要はあるのですが、あくまでも先ほどの図で「成長」を表すならばこうなります。
会社が成長すると。。。
見ていただくとわかると思いますが、会社や社員が成長するというのは、この場合、円を大きくすることになります。
会社にとっての成長とは社員の要望を叶えることだけではなく、それも含めてさまざまなことを受け入れられる器というか度量というかなんというか、そういったものが大きくなるイメージでしょうか。抽象的ですが、人間もまったく同じですよね。
なので、売上や利益が上がったから成長した、というのはもしかしたら逆なのでは?と考えています。つまり、成長した結果として売上や利益が上がる、ということなのではないかと。
2.社員が成長する
おわかりのとおり、1とは逆のパターンです。
社員の成長は技術、能力的な面もありますが、精神的な部分も当然含みます。
会社が成長しないのに自分だけが成長することを不公平だと感じる社員もいるかもしれません。しかし、そのときには別の会社でもやっていけるだけの自信や能力、メンタルがついていますから、社員は自分のためにも大いに成長するべき、成長して損はないと思います。
基本的には外に離れていく力が働きますから、会社が成長しなければ社員もいずれ愛想をつかすことになってしまいます。
3.理念やビジョン(将来像)、ミッションをつくり、そこに向かう
ふたつの円が外に向かう力を内側に向かう力に変えてくれるのが理念やビジョン、ミッションだと考えます。
図にするとこうなります。
社員も会社も納得感を持てる理念やビジョン、ミッションが策定できれば、ふたつの円は重なり合う部分が大きくなり、これも社員が会社にいたいと思いつづけてくれる力になると考えられます。
理念やビジョン、ミッションの役割は私個人としては大切だと漠然とは思っていましたが、正直、その役割や効果がどんなものなのか、ピンと来ない部分もかつてはありました。
外に働く力を内側に向けてくれ、重なり合う面積を増やしてくれると考えると理念やビジョン、ミッションの役割や重要性が直感的に理解できます。
内側に向けてくれるのであれば理念でもミッションでもビジョンでもクレドでもバリューでも行動指針でも、はたまたすべてを策定しても良い、ということなんだと私は考えています。ただ、理念、ビジョン、ミッションについては個人的には「こういう関係性だろう」という整理ができていますので、来週あたりお話しようかなと思います。
この1,2,3をすべて実行できる会社は、当然強くなります。経営者はここを目指すべきなんだと考えます。つまり「良い会社にする」とは1,2,3をすべて実行していくということと言い換えられます。
図にすると、お分かりのことと思いますがこうなりますね。
●会社の在り方、社員の在り方、それを図で示す意味
会社の在り方も社員の在り方も本質的には同じで、お互いに円を大きくする=成長をするということなんだと思います。
なんてことはない月並みなことなのですが、なぜ成長しなければいけないかはお見せした図が指し示してくれています。
とても重要なんですが(そして手前味噌でもあるのですが)、これを図で表現できた、見える化できたということは非常に大きな意味を持ちます。
言葉と画(え)の両方が大切、というのはこのメルマガでも何度もお伝えしましたが、画(え)は時に言葉をはるかに超えた情報量を持っています。
言葉だけで成長の重要性を社員に伝えるよりも、この図を見ながら伝えたほうがおそらく成長の必要性や会社と社員の良い関係をより直感的に理解してもらうことができると考えます。
「自分の円は今どのくらいの大きさなんだろう」
「会社の円は今どのくらいの大きさなんだろう」
そんなことを考えると、言葉だけで考えるよりもお互いにイメージが湧きませんか?
そして、この図を使って成長についてお互いに話し合い、成長の必要性を相互に理解し合う、そんな一歩を踏み出すだけでもお互いの円が少しは大きくなると思うのです。
お互いが「こうしてほしい」というよりも、会社はどうすれば会社の円を大きくできるか、社員はどうすれば自分の円を大きくできるか、という観点で話し合うことができれば、関係性も良くなる=2つの円が外に向かう力を弱められるというわけですね。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
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ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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