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こんにちは。
ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz
ワタクシ、
現在絶賛「断食」中です。
「断食」
というとヤバい人と思われがちですが、
まあ、いうなれば「ダイエット」です。
実はほぼ毎年、
新年会が一段落したこの時期に、
ダイエット&デトックスで断食をしています。
6年前くらいからかな。。。
水と酵素ドリンクなるもののみ摂取できます。
現在7日目、今夜から回復食という
離乳食みたいな食事をはじめます。
人間、
1週間モノを食べなくても死にゃしないですね。
ただですね、
人間は何も食べないと恐ろしく
「ヒマ」だということを痛感します。
もちろん仕事の時間が増えて良いのですが、
とにかく時間を持て余しがちになります
(体力が落ちるので仕事もそんなにできない)。
なので
「アマゾンプライムビデオ」とかを
ついつい見てしまいますよね。
先週の土曜日(断食初日)に
たまたまアマゾンプライムビデオの
アプリを起動してみたところ、
メイン画像(おすすめ)のところに
これが出てきたんです。
「東京ラブストーリー」
ご存知ですか?知らない方も増えましたかね。
なにせ私が中学2年生くらいのドラマですから。
このころからですかね、
「月9」なんて言葉が出てきたのは
(ちょっとうろ覚えですが)。
「東京」と「ラブストーリー」がつくと
やはり何かしらの良いイメージがしますから、
コンセプトを内包した良いネーミング。
これが、
「富山ラブストーリー」
「茨城ラブストーリー」
「フィリピンラブストーリー」
とかになるとおかしなことになります。
この2つの県やフィリピンを
ディスっているわけではなく、
土地の名前にはすでに
何らかのイメージが内包されている
ということをお伝えしたいわけです。
「東京」と「ラブストーリー」だとやはり
「最先端な恋愛事情」
「とれんでぃーな恋の話」
というイメージを感じることができますよね。
なので良いネーミングなんです。
中学生のときに
夢中になって見ていた(気がする)
「東京ラブストーリー」ですが、
改めて見てみるとすごいドラマです。
ちょっとお話してみます。
登場人物は
・織田裕二
・江口洋介
・鈴木保奈美
・有森也実(なるみ)
がメインとなりまして、
織田裕二と江口洋介、有森也実は
愛媛出身で高校の同級生です。
織田裕二の東京への転職を機に、
3人が再会します。
で、
織田裕二は高校の時から有森也実が好き、
有森也実は高校の時からひそかに
江口洋介を想っている、
織田裕二は有森也実の
江口洋介への気持ちを知っている。
江口洋介も実は有森也実が好きだったけど、
親友織田裕二の気持ちを知っているため
自分の気持ちを隠し、
イケメンプレイボーイとして
東京で遊んでいる。
そして
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全員が過去の想いを引きずっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
という
「とれんでぃー」さのカケラもない
ドロドロの三角関係ドラマです(笑)。
さらに解説しますと、
織田裕二と有森也実がすごい
「クソヤロー(失礼)」でして、
遊び人の江口洋介は
クソヤローっぽく見られながらも
ちょっと芯が通っていたりします。
鈴木保奈美はわりと蚊帳の外です(笑)。
なんで「クソヤロー」なのかというと、
有森也実は江口洋介に理想と現実のギャップを
感じるたびに織田裕二に思わせぶりに甘え、
すでに鈴木保奈美とつきあっていた織田裕二も
有森也実に甘えられていちいち心が揺らぐという、
あの日あの時あの場所で逢わなかったほうが
良かったんじゃないかと思うくらい
ウダウダしているからなんです。
特に有森也実はちょっとつらいことがあると、
彼女(鈴木保奈美)がいると知っているのに
すぐに織田裕二に連絡するゲスの極み(失礼)です。
しかしながら
ドラマのテイスト的には織田裕二と有森也実が
「純情」「純愛」的に表現され、
江口洋介が「浮気者」という
イメージになっています。
織田裕二と有森也実が本質的にクソヤロー(失礼)だ
ということに中学2年生の私はなぜ気づかなかったのか!
というわけで
東京ラブストーリーとお昼のメロドラマは
「誰かが刺されるか刺されないか」
くらいしか本質的な違いはないわけです(毒舌)。
ちなみに東京ラブストーリーは最終話でたしか
織田裕二と有森也実が結ばれることになると
思うのですが(まだ全部見ていない)、
それに関して私は言ってやりたいですよね。
織田裕二も有森也実も自分の価値が
わかっていないと。
「ターゲティングがなっとらん!」
と。
だから行ったり来たりして、
周りの人を知らぬ間に傷つけるわけですよ。
自分の価値を
最も受け取ってくれる人が誰かを考えて、
はじめからその人だけを見ていれば
こんな一歩間違えれば刃傷沙汰の
三角関係なんてなかったのに
(それじゃドラマにならん笑)。
まあ、
「自分の価値を最も受け取ってくれる人が誰かを考えて」
が一番難しいんですけどもね。。。ビジネスも一緒か。
というわけで、
今日はこんなお話です(相変わらず前置きが長い)。
●
「それは誰にとっての価値なのか?」
ブランディングを考える上では、
もとい、商売のどんなことを考える上でも
・お客さまは誰なのか?
を考えることは
ものすごく大切なことです。
この「誰にとって」は時代の変化により
より細かく細分化されてしまいました。
このメルマガで何度か登場する
モノの時代
↓
デザインの時代
↓
色(バリエーション)の時代
というサイクルの中で、
モノの時代にあるときは
「誰にとって」は多少あやふやでも
商品やサービスは売れていきます。
しかし、
モノが行き渡ってしまうと、
「誰にとって」が細分化されはじめます。
それを補うために、
デザインが流行りだします
本質的な価値をより伝えようと試みたり
付加価値をつけようとするわけです。
それすらも飽和すると
(さらに「誰にとって」が細分化されると)
バリエーションの時代に入ります。
細かくなった「誰にとって」を
幅広く網羅しようという動きです。
たとえば
パソコンや携帯電話が
さまざまなバリエーションを
用意しているのはこのためです。
パソコンや携帯電話が普及され切る前は
みんな通り一遍の見てくれでした。
パソコンは昔ほとんどが
バカでかくて四角いアイボリーの箱だったことを
思い出せる人もまだまだいるはずです。
これらの時代の変化は社会全体の大きなうねりとして
起こることもあれば商品や業界単位で起こることもあり、
どちらも絡んで
より複雑になることもあります。
以前テレビを見ていたら
こんなコーナーをやっていました。
★今どきの銭湯
今どきの銭湯は、
さまざまなバリエーションがあるそうです。
たとえば
・デザイナーズ銭湯
・デイサービスとのコラボ銭湯
・こども用プール付き銭湯
・外国人向け銭湯
などを
この番組では紹介していました。
●
価値は相対的なものです。
ある人にとっての1万円ははした金でも、
ある人にとっては大金です。
俗にいうオタク系のグッズやら何やらも
それを宝物と感じる人とゴミだと感じる人に分かれます。
細分化された「誰」、
つまりターゲットは
・価値だと感じるもの
が多岐にわたります。
こういう時代は、
ビジネスも細分化、専門特化されます。
もちろん趣味やら何やらも。
なので、
ターゲットを考えるのはすごく難しくなります。
そもそも定量的
(私の言葉で「スペック的」)な面での
ターゲティングが難しくなります。
・30代女性、独身、OL、彼氏なし、年収〇〇万
という同じ属性の人でも今の時代は以前よりも
趣味嗜好、価値観が多岐にわたっているからです。
定性的
(私の言葉で「イメージ的」)な面での
ターゲティングも合わせて考えなければなりません。
モノの時代=つくれば売れる時代は
定量的なターゲティングさえできれば
ざっくり売れていきます。
細分化された
「バリエーションの時代」はそうは行きません。
しかしながら、
だからこそがら空きのポジションがあり、
小さい会社はそのポジションさえわかれば、
つまり
自分たちの会社、商品、サービスが
「誰にとっての価値なのか?」さえわかれば
オンリーワン=ナンバーワンをつくることができ、
ビジネスを成長させることができます。
先ほどの銭湯について見ていきましょう。
銭湯業界の「モノの時代」は
当然ですがとっくに終わっています。
ガスが普及され、
電気が普及され、
上下水道が整備され、
一家にひとつ
お風呂が当たり前にある時代を迎えてから、
銭湯の「モノ」としての役目はほぼ終わりました。
しかし、
その後に健康ランドやスーパー銭湯などが登場。
モノとして以外の価値を付加しました(付加価値)。
銭湯業界の大きなフェーズでみると、
ここがデザインの時代に相当するのではないかと思います
(デザインの時代は付加価値の時代と言える)。
そして、
今の銭湯業界はバリエーションの時代。
「誰」の細分化に細かく対応することで
がら空きのポジションを見つけ一部の銭湯が
奮闘している状態。
デザイナーズ銭湯は
デザインの時代ではなくバリエーションの時代において
「デザインは価値だ」
と思う人(「誰」)を
ターゲットにしています。
また
デイサービスとのコラボ銭湯。
デイサービスでは利用者さんで
入浴に不満・不便がある人が多いです。
かといって家での入浴は困難、
こういう人やデイサービスにとって価値なわけです。
こども用プール付き銭湯なら子供と
たぶんお父さんとかにとって価値があると思います。
また、
外国人向け銭湯は
そもそも
銭湯どころか湯船とかの発想もあまりない
(シャワー文化)人たちにとっては、
イノベーションですらある可能性もあります。
こうやって、
ある人にとっては無価値でも
価値を感じる人を見つけてアピールしていく、
バリエーションの時代のブランディングは
このような構造になっています。
もっとも、銭湯のように古い業界は
実は相対的に価値を出しやすくもあります。
●
先ほども言いましたが、
どうやって自分、自社の「誰にとって」を
見つけるのかはとてもむずかしいです。
それがもっと簡単だったならば
「東京」で誰も傷つくことがなかった(笑)。
それにしてもなぜ難しいのか。。。
人から見たら
「それはすごい価値なのでは?」
と思うことを、
自分ではただのガラクタだと
思う人が多いからです。
人は自分のこと、自社のことには
なかなか気づかない、気づけない。
自分の価値を正しく認識できない。
さらに言えば、
他人も自分もガラクタだと思っていることが
一部の誰かにとってはすごい価値、
なんてこともよくあります。
ところが、
「自分じゃわからないなら他の人に聞けばいいや!」
と安直に考えてもうまくいかないことが
実際に多くあります(経験者です)。
でも、
この「ガラクタ」の価値を見つけることが
本当のブランディングなんですね。
デザインはそれを伝えるための
道具でしかありません。
その道のりはなかなか険しいです。
ゴダイゴの曲「ガンダーラ」が
流れてきそうなくらい長い道のり。
私の場合は
とあるスクールで3ヶ月かかりましたかね。
これは会社ではなく個人、
パーソナルブランディングのほうでしたが、
「脳みそをかき出す作業」
と呼ばれてました。
当然
人にも聞きましたし自分でも考えました。
イメージとして、
・自分で考え煮詰まる
↓
・人に聞いて混乱する
↓
・自分で考えてやっぱりわからない
という堂々巡りを何周かを繰り返し、
あるときポンッと出てくる感じでしょうか。
自分で考えているだけだと織田裕二のようになり、
人に聞いてばかりだと有森也実のようになります
(ドラマ見ないと何のことかわからないですね笑)。
今、
このバリエーションの時代だからこそ
新しい「誰にとっての価値なのか?」を
見つけるのは有用だと思います。
「誰にとっての価値なのか?」
これをひとことで言うならば
「ターゲティング」ということです。
そしてこの
「誰にとっての価値なのか?」
を再定義することを
・リブランディング
というわけです。
ビズアップにご依頼いただいて
リブランディングを果たせたお客さまも
そこまでは考えていなかったというお客さまも
どちらもいらっしゃいますが、
ぜひ、
ブランディング、リブランディングについて
少しだけでも考えてみてください。
価値を提供する相手を間違えると、
その想いが届かなかったり正しく理解してもらえず、
ドラマのようにドロドロになりますのでご注意を!(笑)
そういう意味では織田裕二と有森也実も
誰にとっての価値なのかを再認識し
リブランディングしたということですね。
今回はここまでです!
津久井
投稿者プロフィール
-
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。
かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。
2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。
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