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2019年03月01日 デザイン メールマガジン ロゴデザイン 【第468回】「感じさせた」時点で勝敗は決している

こんにちは。





ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz








先週のメルマガでも少し触れましたが、
本日は新潟県柏崎市に来ております。



柏崎初上陸!
上越新幹線に乗るのも超久しぶり!



電車に乗っていていつも感じるのですが、
路線によって雰囲気が違いませんか?



私は会社も自宅も東京の私鉄、
京王線の沿線にありますが、



京王線は明るくて
きれいなイメージを持っています。



最近ではそうでもないですが、
一昔前の小田急線や東武東上線は
とても暗くて陰鬱な雰囲気でした。



地下鉄でいえば
同じ理由で銀座線が好きですが、



やはりちょっと前までは
丸の内線と日比谷線がとても暗い印象。
日比谷線は今でもちょっと暗い印象です。



新幹線も、
東海道新幹線と東北新幹線では
雰囲気が異なります。



東北新幹線のほうが
やはりちょっと暗いイメージがあります。



上越新幹線もちょっと暗いかな~。



こういうのを感じるの、
私だけなのでしょうか?



今日はこの「感じる」について
お話してみたいと思います。



と、
その前に告知させてください。



ラジオにレギュラー出演しませんか?



私が所属するラジオ制作チームが
ラジオ出演者を募集、オーディションを開催します。



オーディション日程の
シェアをさせていただきますね。



【3月のオーディション日程】
月曜日 19:00~20:00(4日、11日、18日)
水曜日 15:30~16:30(6日、20日)
金曜日 12:30~13:30(15日、22日)



結構な日程やってますね。。。



オーディションと言っても、
ラジオチームのTOPのプロデューサーと
簡単な面談をしていただく形ですので
肩肘張らなくても大丈夫です。



「ちょっと気になるな」



という場合は
詳しい情報をこちらからご覧ください。
→ http://bit.ly/2Uf3zmK
※サイト内のオーディション日程は
まだ2月のものです。



では話を戻しましょう。




電車の雰囲気に限らずですが



「何かしらを感じてしまう」



という経験は誰しもがあると思います。



先週もお話しましたが
「考えて」そうなったわけではなく
自然と「感じて」しまうというところがミソ。



ブランディングは
「選ばれる、選ばれるづけるための施策全般」
というふうに私は定義づけています。



それらは「言葉と画(え)」で行います。



そしてどちらも「感じてしまう」を
どのように戦略的にコントロールするか、
が肝になってくるわけです。



「この言葉を聴くとこう感じる」
「この画(え)を見るとこう感じる」



ということを作戦立てて行う、
ということです。



「感じてしまう」



の代表例は「人の顔」ではないでしょうか。



はじめて会う人の顔つき、人相から
なんとなく「こんな人だろう」ということを
想像してしまうということはよくあることです。



「人の顔」から感じるのは
性格に関することだけではありません。



悲しそうな顔をしている人がいれば
「悲しいんだろうな」ということを「感じ」ます。



「私、悲しいんです」



と伝えなくてもわかる。
当たり前のようでよく考えたらすごいことです。



だってこれって言葉がなくても
相手に自分の感情や心境を伝えることに
成功していると言っていいですよね。
すごくないですか?



テレビ大好きっ子の私は
「水曜日のダウンタウン」
という番組が大好きなのですが、



そこで以前こんな「説」が
検証されていました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中継先に現れたヤバめ素人のさばき方で
芸人の力量丸わかり説
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



You Tubeにあるので
ご興味あれば見てみてほしいのですが、



特質すべきは
「芸人の力量」のところではなく
「ヤバめ素人」のところです。



「ヤバめ素人」を演じているのが
スタッフさんなのか役者さんなのか
わかりませんが、



「ヤバめ感」が半端ない。



しかしおそらく、
事細かに演技指導をされたわけではなく、
「ヤバめ」という言葉から想像して
このような演技をしていると考えます。



なぜ「ヤバめ素人」という言葉だけで
「こんな感じだろう」という表現が
できてしまうのか。



・目が据わっている
・口が半開き
・視点が定まらない
・服装が汚らしい
・体の動きもなんかおかしい



言葉にするとこんな特徴がありそうですが、
おそらくそれらをひとつひとつ説明しなくても



「ヤバめ素人といえばこんな感じ」



ということから演技ができてしまう。
そしてそんな人を見て視聴者は
「たしかにヤバそう」ときちんと感じる。



人間のこの「感じる力」って
本当にすごいんですね。



私が定義する
「コンセプト」とはこういう
「ヤバめ素人」のような言葉です。



「考える言葉」ではなく「感じる言葉」。
「感じてしまう言葉」。



ちなみに師匠である伊吹卓先生は
この見て感じる力を使って物事を
考えたり分析することを



「着眼法」



と名付けられていました。
実際に観察する、観察すれば感じる。



そこからわかることにはとても
大きな情報が含まれているわけです。



感じる力とそこから何かを導き出す力が
強い人を「着眼力がある」と言います。



伊吹先生はよくおっしゃってました。



鳥は空を飛ぶことができる。
人間からしたらとてもすごい能力だ。
しかし鳥からしたら当たり前のこと。



つまり自分にとって当たり前過ぎて
その価値に気づいていないということが
本当によくある。



人間にとって「見て感じる」という能力は
鳥が空を飛ぶのと同じくらいすごいことなんだ。




「感じる」というのは
意識とはある意味切り離されたものです。



「この人の顔はこうだから、
 だから~~で、
 なのできっとこういう人」



という順序立てた考察ではなく、
第一印象でそのイメージが出てきてしまうこと。



脳みそが先にイメージを持って、
それが意識に現れてくる、という感じでしょうか。



実は最近の研究では、
その人の信頼度まで脳が瞬時に判断している
ということがわかったそうです。



人は「相手の信頼度」を、瞬間的に判断している
→ http://bit.ly/2EzTxY0



記事によると、
脳の扁桃体という部位が「意識とは関係なく」
瞬時に相手が信頼できるかどうかを
判断しているそうです。



そうだとすると
「意識って一体何なんだ」と
ちょっと切なくなりますけれども。。。



でも人間は見て何かを判断するように
そもそもつくられているということがわかります。



ちなみに研究の結果によると、
信頼できる人とできない人の顔の
特徴が割り出されたそうです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「信頼できる」という印象を
与える顔の特徴は下がった眉と高い頬骨



「信頼できない」という印象を
与える顔の特徴は吊り上がった眉と平らな頬骨
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



となっており、
これは実際の画像を記事内の
リンクから確認できますが、



個人的には
「ほんまかいな」という顔つきでした。
「信頼できる」ほうの人があまり
信頼できる顔に見えなかった(笑)



では、
人相と信頼度や性格って
本当に相関関係があるのでしょうか?



「信頼度がある」とか
「きっとこんな人だろう」と
「感じた」ことはどれくらい合致するのか。



人間の性格は十人十色ですが、
ある程度の傾向はつかめるのではないか、
と感じた記事があります。



「近年、顔採用が増えている?」 
大企業であればあるほど美人が多い理由とは?
→ http://bit.ly/2IHujuT



この記事の中で、
東急エージェンシーという会社が
独自の顔採用システムを開発したとあります。



顔で採用の可否を決めるのではなく、
顔つきからある程度の性格を判定し、
その性格に合わせた面接や応募方法を
用意してあげるというもののようです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
WEBカメラが付いたPCからエントリーすると、
入社3年目までの社員+内定者の顔座標から
独自の計算式で算出し、


「のんびり顔」
「心配性顔」
「せっかち顔」
「よくばり顔」
「こだわり顔」


の5つの顔に分類されます。


それぞれの「顔」に応じて
用意する就活支援特典も5種類あり、


「のんびり顔」には
「エントリーシートの〆切に1週間のロスタイム」、
「心配性顔」には「面接5分延長戦」を用意されます。


また「せっかち顔」の人には
エントリーシート設問を1週間先行公開、
「よくばり顔」の人には面接を独り占め、
「こだわり顔」には面接官を写真で逆指名権を
設けることができるといった、
非常におもしろい仕組みになっています。


これが東急エージェンシーの『顔採用』です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



と記事にはあります。



どのくらいの精度かまでは
この記事からはわかりませんが、
今後AI技術などが発達すれば
より精度は上がりそうでうよね。




人の「感じる力」とその精度
(感じたことが正しいかどうか)
について少しお話しました。



採用においては
もちろん精度が求められますが、



実際のビジネスの現場においては
はっきり言って精度は関係ないと私は考えます。



脳の扁桃体が瞬時に判断して
「ダメだ」と感じられてしまえば、
「その先」に進むことは難しい。



たとえば営業マンの身なりが
信用に足るものではなかった場合、



その人が本当はどんなに誠実で
仕事もできる人であったとしても、
その人から何かを買う確率は格段に下がります。



なので
人が「感じる」ことの精度はあまり関係ない。



何かを「感じさせた」時点で
勝敗は決しているというわけです。



そして
これは人に限った話ではありません。
だからブランディングが大切なんですね。



「好きか嫌いか」
「信頼できるかできないか」



だけではなく、



「自分に合いそうかどうか」



も人間は瞬時に判断しています。



その判断は、
関係が深くなる前の「第一印象」
であることがほとんどです。



だから、
自分(自社)の内面を表した
第一印象にすることが大切です。
「らしさ」をデザインで表現するわけです。



特にロゴは
「会社の顔」と言われるほどです。



お話してきたように、
顔はその人のらしさを最も表現します。



先ほどの記事にもありましたが、
顔は内面により造形がつくられると
考えられています。



だから顔採用は
精度が高いだろうという考えです。



ロゴもそうであるべきです。



そして、
ロゴを中心(コンパス)として
名刺や封筒、ホームページ、
パンフレットなどを展開すべきです。



たまに、



「名刺のデザインはあるから
 それにあったロゴをつくってほしい」



というご要望がありますが、
正直あまりおすすめしません。



例えるなら、
赤ん坊がどんな服が似合う子になるかわからないのに
中学生になったときの洋服を買うようなものです。



家を買う前に
家具やカーテンを購入するようなもの。



物事には順番がありますからね。



そういったところを
もう少し真剣に考える必要が
日本のビジネスマンにはあるなと感じます。



「ブランディングがうまくいってない」



と感じたら一度相談してみてください。






今回はここまでです!





津久井






好評いただいてます。
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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