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2019年06月28日 ブランディング メールマガジン 【第484回】仕事ができない人は◯○◯○◯○能力が低い

2019年06月28日掲載開始

こんにちは。





ロゴ作成専門ビズアップ 津久井です!
https://www.biz-up.biz








本日は東京は蒸し暑いです。



朝から天気は
台風並みに大荒れになるという話でしたが、
まったくもって平気でした。ただ蒸し暑い。



さて、
6月も最終金曜日です。
週が開けたら7月です。



つまり、
今年が半分終わりました。早い。。。



恐ろしいまでに早い。
この半年、何やってたかな?
きちんと成長できているのかな?



そしてこの半年、
つまり2019年の終わりのころには
やりきった、成長したと感じる自分に
果たしてなれているのだろうか。。。



ジャストドゥーイット、
とにかくやろうと思います。



さて、
本日はとってもお勉強チックなお話。
めんどくさーいお話でございます。




だいぶ前ですが、
電車の中でこんな広告を見ました。



http://bit.ly/2eQGOX2



この「ぱれたん動物園」の
ロゴタイプ(文字ロゴ)を
見てみてください。



「動物園」の「動」の文字には
動物の足あとらしきものが入っています。



また、
「園」の文字には
動物の口元のようなものが入っています。
犬や猫、ライオンの口元でしょうか。



「動物らしさ」を感じる
かわいらしいロゴデザインになっています。



よくできているなと思い、
それこそメルマガのネタになるだろうと
写真を撮っておいたんですね。



対して、
こちらのロゴおよび広告は
何の広告かわかりますでしょうか?



http://bit.ly/2vRLUtp



品川駅のコンコースの
デジタルサイネージに出てきた広告です。



私は
これが何の広告か一発ではわかりませんでした。
わからなすぎて思わず写真を撮ってしまいました。



よく見ると、
なんとなくスポーツ系の広告に
見えるかと思います。



さらにじっと見ていると、
スポーツが好きな人は
わかるかもしれません。



これ、
バスケットボールの広告なんです。



真ん中の人のような図形は、
バスケットボールの縫い目を表しています。
おそらく「人」も表していると思います。



で、
「スポーツ好きならわかるかも」
なんて言いましたけども、



実はこれが
「車椅子バスケットボール」の広告
だとわかる人はどれくらいいるでしょう??
(広告の下のほうにちっちゃく書いてあります)



特に、駅の交通広告です。
みんな歩きながらみるわけです。



はっきりいって
車椅子バスケットボールだとは認識できません。



まあ、
ここのデジタルサイネージだけでなく
いろいろなメディアに露出している
「クロスメディア」だからうんちゃら。。。



というのが代理店さんの言い分でしょうが、
せっかくの広告面がもったいないですね。



さてつづいて、
ここでこちらをご覧ください。



http://bit.ly/2X3AiMz




このサイトの写真は何かわかりますか?(笑)
はい、りんごです。



ではこちらは?



http://apple.co/2wNzT5e
(Appleサイトより)



このロゴは何をモチーフにしているか?
はい、りんごです。バカにするな、
という話ですね(笑)



では、
なぜAppleのロゴを見て



「りんごだ」



とわかるのでしょうか?



これって、
よーく考えると不思議じゃないですか?



おそらくりんごを食べる動物
(ゴリラとか?)にこれを見せても
リンゴだとは認識できません。



なのに、
なんで人間は「りんごだ」と
わかるのでしょうか?



先ほどの
「ぱれたん動物園」のロゴタイプ、



なぜ「動」という文字を正確に書かず
動物の足あとを入れているのに
「動」の文字だとわかるのでしょうか?



「園」の文字も動物の口元が入っていて、
「園」という字を正しく表していないのに
なぜ「園」と読めるのでしょうか?



もっといえば、
なぜ「動」の文字に入っているのが
動物の足あとだとわかるのでしょうか?



なぜ「園」の文字に入っているのは
犬や猫やライオンの口元だと
わかるのでしょうか?



「いやいや、当たり前だろ」



と思うかもしれませんが



「なぜか?」



と言われると
きちんと説明できないのでは
ないでしょうか?



また、
なぜ車椅子バスケットボールの広告は
「バスケットボール」だと認識しづらい
のでしょうか?



でも、
「なんとなくスポーツ系だ」と
感じるのはなぜでしょうか?



これはよくよく考えたら
当たり前のようでスゴい能力なんです。



これを「ゲシュタルト能力」といいます。




さて、
ここから急にアカデミックになります。
気絶しないようにご注意ください。



ゲシュタルトっていうのは
ゲシュタルト心理 学というのがありましてね。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゲシュタルト心理学(ゲシュタルトしんりがく、
Gestalt Psychologie)とは、心理学の一学派。



人間の精神を、
部分や要素の集合ではなく、
全体性や構造に重点を置いて捉える。



この全体性を持ったまとまりのある構造を
ドイツ語でゲシュタルト(Gestalt :形態)と呼ぶ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:Wikipedia



むずい。。。



まあ簡単にいえばですね、
2つ以上のものを見てそれが仲間だとか、
どっちが上位概念か(後述します)とか
そういうことがわかったりすることだったり、



先ほどのりんごの画像のように、
見たものが過去に見たことがあるものと
仲間だと解釈できたりすることを
ゲシュタルト能力といいます。



たとえば、
小さいお子さんがいるとわかると思いますが、
子供ははじめは何でも口に入れてしまいます。
食べ物でなくても、です。



これがゲシュタルト能力が身についてくると、
見ただけで(口に入れて確かめなくても)
それが食べ物だと認識できるようになります。



他にもみなさん、
当たり前のように感じるかもですが、



この2枚の画像
http://bit.ly/2vKghxG 
(出典:わんちゃんほんぽより)



を見て、
どちらの写真も顔が違うのに
「犬だ」ということがわかるのも
ゲシュタルト能力のたまものです。



不思議ですよね。
四足歩行の生き物は犬以外にもいますし、
同じ犬でも犬種によって顔つきが違うのに。



また、
この画像を見て
http://bit.ly/2wOdkxt
(出典:わんちゃんほんぽより)



「仔犬=犬の子供だ」とわかるのも
ゲシュタルト能力があるからです。



さらに言えば、
この画像を見て
http://bit.ly/2gN6xfZ
(出典:猫画像どっと 猫ブログ)



これが鍋ではなく「猫だ」とわかるのも、
そして犬を含めて「哺乳類だ」とわかるのも
ゲシュタルト能力の成せる技であり、



さらにさらに、
この画像を見て、
http://bit.ly/2ZT4QTg
(出典:ニコニコ静画)




「これは猫ではなくアキバ系、
 オタク系のイラストだ」



とわかってしまうのも
なんとゲシュタルト能力のしわざなわけです
(画像探すのちょっと恥ずかしかった)。



ちなみに、
ゲシュタルト能力が高い人は
仕事ができる人です。



ゲシュタルト能力が高い人は、
物事の上位概念、下位概念がわかります。



たとえば、



我が家の「ミケ」は三毛猫であり、
三毛猫は猫であり、
猫は哺乳類であり、
哺乳類は動物であり、
動物は生物である



ということがわかるということです。



これは簡単な例で
誰もが当たり前と感じるかもしれません。
むかし理科の授業で習ったよ、と。



しかし、
これ(上位概念、下位概念)が仕事になると
わからなくなってしまう人が多い。



これが出来る人は
仕事に優先順位を付けられる人で
効率的に仕事を進められたりします。



他にも
その仕事が過去に手がけたものの
応用で行けるかどうかとか、



過去の仕事のどれに似ているか、
などもこのゲシュタルトでして、



総じてゲシュタルト能力が低い人は
仕事ができないことが多いと思われます。



というわけで、さきほどの
「ぱれたん動物園」のロゴタイプが、
「動物園」と読めてしまう理由は
このゲシュタルト能力のなせる技、
ということなんですね。



そして、
バスケットボールの広告が
バスケットボールだとわかりづらいのは、
人間のゲシュタルト能力を利用しきれて
いないから、ということに他なりません。



私たちの「デザイン」という仕事は
このゲシュタルト能力を利用している、
と言い換えてもいいわけなんです。



ちなみに、
このメルマガで何度も登場する
「メリコの法則」の「リ」、



・理解できること



は、
言葉や図を使って
わかりやすく理解させているか、
ということもあるのですが、



ゲシュタルト能力的に
正しく解釈できるか、
という意味も含んでいます。



「~~っぽい」



と言い換えられます。



たとえば超極端な例ですが、
缶のブラックコーヒーのパッケージに
オレンジジュースっぽいデザインを使うと、



誰もがブラックコーヒーだと勘違いし、
オレンジジュースだとわかったあとでも
購入にブレーキがかかります。



そうなると、
好奇心で買う人は一定数いますが、
売れつづけるのは難しい商品になります。



これはメリコの「リ」がずれているから。



さて、
社内でカンタンなチラシなどをつくられる際に
もしかしたら役に立つかもしれない情報も
少しだけご紹介します。



以下の3つは
「プレグナンツの法則」というやつで
(覚えなくていいですけども)、



人間が
ゲシュタルトを知覚するときの法則です
(※すべてWikip ediaから引用)。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・近接の要因

近接しているもの同士はひとまとまりに感じます。



たとえば以下の図では、
近接している2つの縦線がグループとして
知覚されます。


 ||    ||    ||


離れた縦線同士はグループにはなりにくいです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・類同の要因

いくつかの刺激がある時、
同じ種類のもの同士がひとまとまりに
なりやすいです。



たとえば以下の図では、
黒い四角と白い四角のグループが
交互に2つずつ並んでいるように
知覚されなます。


黒白と白黒のグループが
交互に並んでいるようには
知覚されにくいです。


□■■□□■■□□■■□□■■□□■



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●閉合の要因

互いに閉じあっているもの同士(閉じた領域)は
ひとまとまりになりやすいです。


たとえば以下の図では、
閉じたカッコ同士がグループをだと認識されます。



「 〕」と「〔 」同士では、
グループとして認識されにくいです。


  〕〔   〕〔   〕〔   〕〔

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ちょっと、
マニアックな話しすぎましたかね。。。



でも、
こういったことを理解して
チラシやプレゼン資料のレイアウトを組むと、
伝わりやすさが圧倒的に変わってきます。




ゲシュタルトをうまく利用した
実際のデザインを見てみましょう。



たとえばこのロゴをご覧ください。
http://bit.ly/2gP1oaJ 



ちょっと前に放送していた
有名なテレビ番組のロゴですね。



ロゴタイプ(文字)のところを
よく見てみてください。



「S」って
よくみたらSじゃないですよね。



「R」なんて
左の縦棒「|」がないです。



でも「SPORT」と読めるわけです。
これ、見る人のゲシュタルト能力を
利用したデザイン。



他にもこちら
http://bit.ly/2eKRmDd
(出典:静岡時代) 



これ、
「静岡時代」って読めますよね。
でも一文字ずつ見てみると
めちゃめちゃ崩しています。



人間のゲシュタルト能力を
限界まで利用したデザインです。



他にも、



・ミズノ
→ http://bit.ly/1OYqN8S



言わずと知れた大手スポーツメーカー。



先頭の「M」は大きく崩していますが、
「Mizuno」と読めるのは
ゲシュタルト能力があるから。



・鉄道博物館
→ http://bit.ly/1NheROQ



これもゲシュタルト能力を利用した
抽象化の好例です。汽車の車輪とわかります。



・卑弥呼
http://bit.ly/1OXw16s



女性の靴ブランドです。



ロゴタイプ(文字)を
見てもらいたいのですが、
これって一見、ただの文字に
見えるかもしれません。



でも、
なんとなく高級感を感じませんか?



これが、
こうなったらどうでしょう?
http://bit.ly/2f8kghf



オシャレな靴のブランドとは
とうてい感じませんよね。
これもゲシュタルトのひとつですね。



どうですか?
個人的にはこれはとても面白いし
めちゃめちゃすごいことだと思います。



さて、最後に。。。
おまけというか余談というか。



あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ



これ、ずっと見ていると
「あ」の集合体には見えず
模様のように感じたり、



「あ」の形ってこんなんだっけ?
と感じたりしませんか。



これを
「ゲシュタルト崩壊(通称:ゲシュホ)」
といったりします。



さて、
今日はとってもお勉強チックなお話でした。
なんとか楽しんでもらえるように
お話したつもりですが、いかがでしたか?








今回はここまでです!





津久井









好評いただいてます。
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投稿者プロフィール

津久井 将信
津久井 将信
ロゴ専門デザイン会社ビズアップを2006年に創業。

かつてバンドで大手レコード会社よりCDリリースするも、大事なライブ当日にメンバー失踪、バンドは空中分解。その後「社長になりたい」と思いすぎてヨメの出産5ヶ月前という非常識なタイミングで、各方面から非難を受けながらも独立、5ヶ月でビジネスを軌道に乗せる。

2009年から毎週書きつづけているコラムでは、ブランディングやデザイン、クリエイティブについてかなり独特な視点で切り込む。レインボータウンFMでパーソナリティも務めている。

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